復活の狼煙
数日の間に組織(戦闘部隊)の方からたくさんのお休みと入院を繰り返したお陰でだいぶ体の調子も良くなった。
傷も良くなったと言うことでたまに抜け出して入院を引き延ばすことになったことも暫しあったが、ようやく僕は退院することが出来た。
ナノハ『本当に心配かけないでくださいねルトさん……』
ルト『ほっ本当にごめんね。ナノハさん』
あの日、私の正体を一発で見破ったあの時の記憶はルトさんには全くなかった。
逆にあの子が出てきたことによって体の治癒が一時期停止してしまい、異能力を使う時に必要なチカラもそこを付きかけていた。
昏睡状態までに陥り、どうなるかと思ったが、無事に苦難を乗り越えて今は元気になって、完全復活というところだ。
しかし、それは油断していた。
ルトさんにはもっと目を配っていなければならなかったのにもかからわず。
久しぶりにルトさんが尊敬する棗とかいう先輩に会うだけだからとルトさんをひとりにしてしまったのが仇となったのだ。
棗『ルト君……久しぶり。』
ルト『お久しぶりですね。棗先輩』
棗『ここでは何だから俺の家にご招待するよ。近くには綺麗な石がたくさん発掘される洞窟もあるし綺麗な川もあるから是非見せたいんだ。』
ルト『棗先輩の家ですか?』
棗『嫌……だった?』
ルト『そんな……嬉しいです!』
そして、『すまない』『すべては君のためなんだ……』俺はルトを騙し禍神が指定した俺の家だなんて嘘。禍神が今……、一時的ではあるがアジトとして住んでいる洞窟に誘いこんだ。
そして、ヘビ女の麻酔毒で眠らせ禍神にあるだけのルト君に存在する異能力を吸い取って貰った。
ヨル『念能力と貯蓄か……貯蓄は欲しいが念能力は俺様には必要ねぇな。浄化しちまうか…』
念能力は個体と化してそして砂のように崩れ落ち風と共にスゥ……と消えてしまった。
これで良かったんだ。戦闘部隊に狩り出されることも無く危険能力クラスからも離れられる。嫌な仕事もさせられること無く彼は自由になる。すべてこれで良かった。
エキドナ『それにしても……本当に勿体ない子。念能力を奪われ……もう取り返すことも叶わない。』
心残りは能力を吸い取るまでは分からなかった。破壊者と呼ぼれる者【開かずの鍵】を消すことができなかったことだ。
そして、ルトのカラダは痛みに慣れてしまいカラダが弱体化していた
エキドナ『私の一族の毒と戦闘における傷や痛みを察知する脳が少し麻痺してるわね。治さ無いけど……』
イヌガミ『やっぱり嫌な奴だな…』
エキドナ『煩いわね。黙ってなさい』
イヌガミ『ところで禍神さんよぉ。コイツはこれからどうするんだ?返すのか?』
禍神『うーん。本当はそばに置いて起きたいところだけど……怪我したくないので今回は敢えて返す。棗は置いて起きたいだろうけどね……だろ?』
棗『当たり前だ』
禍神『今回は棗とイヌガミはいい働きをしてくれたから本望の通りにしてあげたい所なんだけど……それは今じゃないからね』
エキドナ『考えがあるのね?』
禍神『ルト君ならいつでも奪えるさ。なんせ、この子は僕には逆らえないからね』
イヌガミ『前はその此奴に惨敗したくせによく言うぜ』
禍神ヨル『うっ煩いな!次はそうならないからね!その為に……策も打ってる。そして……』
ニヒヒヒヒ……(ざわめく声)
禍神『仲間もまた集めたからね。僕も許せないんだよね。異能力を隔離する世界とそして君たちのような素敵な妖や神の力を差別化する世界がさ。僕が王となりこの世界をリセットするんだ!』
イヌガミ『はたから見たら厨二病っぽいこと言ってるけど…それには嘘偽りなんて無い。それに俺たちは賛同するんだな。なっ!棗』
棗『あぁ。』
イヌガミ『それにしても聞いた話にゃぁ……お前の娘かなんかが邪魔してるって噂だけど……』
エキドナ『あの子は確か……戦闘部隊の救護班所属していたからねェ……まだ続けているなら……』
イヌガミ『潰していいのか?』
エキドナ『お好きにしなさいな。あの子はもぅ……捨てた。私より美しい者なんて認めないわ』
イヌガミ『(そういう事ね……)』
禍神『大丈夫だよ。エキドナはそのままでも美しいよ。その力もその鱗肌も全部ね。』
エキドナ『ヨル……』
禍神『さぁ……地道に奴らの地盤崩しに行こうか………ハハッハ』
今回はいつもより長々しいお話でお詫び申し上げます。




