棗
近年、神を祀る神社が弱体化しているとの話が出てきた。
人は神に祈り神様がその願い事の重さによって叶える。それが、代々受け継がれてきた神様の力の仕組みであった。
しかし、人々は髪を信じなくなり、神社も古くなり神は弱体化していた。
その神々を守るのは異能力を持ったものと……
そして、人間の前には滅多に現れないとされる土地に隠れ住む妖怪達。
妖怪の力を呪いを掛けられ異能力として受け継いでしまった。
そういう者も少なくはなく、そのもの達は忌み嫌われていた。
その一人が学校で月雛ルトが尊敬していた先輩の棗だった。
棗の母は神社の巫女であり、棗がまだ腹の中にいる頃に袖もぎ(様)という中国四国に見かけられる神殺しの妖怪に呪いをかけられてしまったのだ。
棗の異能力・体質そのものが袖もぎ(様)の力と同様だった。
棗の足や手には複数の包帯が毎日巻かれ隠されていた。
その正体が半石化したカラダだった。
イヌガミ『何時まで隠し通すつもりなんだな? 棗ェ……』
棗『ヘマなんてしない。優しい先輩を何時までもやりきってみせるよ』
イヌガミ『禍神は次の作戦に移ると言っていたが……俺ァ…どうもあのヘビ女が気に食わねぇんだな。』
棗『俺は人間だ……イヌガミ……人間の僕が何故……何故……』
イヌガミ『分かるぜェ……悔しいんだろう?呪われたせいで人間になり損ねてしまった自分が……。』
棗『……』
イヌガミ『でもよォ……彼奴も可愛そうな奴だ。あれも俺たちと同様……人間じゃねぇんだからな。鍵……あいつは贄にされる運命。そして破壊者の血を受け継いでし待っている。』
棗『破壊者……?』
イヌガミ『普通の人間でも運のイイヤツでも【破壊者】の力を持つなんてありえない。そう……かつてこの世を滅ぼそうとした者。それがアイツ』
棗『どうにかそれを取り除く方法ないのか?イヌガミ……』
イヌガミ『仮にもこれは噂だが……特殊能力を消す無効化する異能力なら出来るかもなぁ。』
棗『禍神に頼めって事か……?』
イヌガミ『そう言う事だ……ヘビ女は気に食わねぇがお前の為なら俺は……』
棗『……イヌガミ……行くぞ』
イヌガミ『やっとらしくなったじゃなねぇか』
棗『ルトを死なせる訳にはいかない』
久しぶりの登場な棗。




