医学の神
『これは貯蓄能力だよ。』
ある日、僕の異能力の力が明らかになった。
それを説いたのは戦闘部隊や防衛省がお世話になっていると同時に唯一、逆らうことの出来ない医学博士【イム】先生だった。
イム先生は救護班を作り育てた偉大な人であり、イム先生の異能力はとても貴重なもので、医学世界の神とまで言われている。
その能力は【医神】と呼ばれており、医学における事、薬品調合や技法、病気怪我の解明などとにかく何でもできるのだ。
その為にイム先生を敵に回すとろくな事が起きないので、両者大人しくしているのだった。
イム先生は定期的にここを訪れるが、今日は戦闘部隊の定期検索で来てくれた。
僕は半年前くらいに健康診断を受けて危険能力クラスになったわけだが、その時は人から貰った異能力と念能力のせいで悪行をやらされたが、
それで毎回怪我をするお陰でナノハさんに手当もしてもらえるしで『まぁ……いっか!』と納得していたが今回、改めてイム先生に再検査をしてもらうことになった。
イム『守護者出せるのか。そっか……。でも、最近は守護者出せにくくなってるだろう?』
ルト『なんでそれを?』
イム『血流が悪いし体の怪我の治癒が間に合ってないから体が悲鳴をあげてる。君……良く平気でいられるね。』
ルト『……ぁ……まぁ……』
その時、僕は何故こんな事が起きたのかナノハさんに言われたことを思い出し気づいた。
ナノハさんに治してもらうのが当たり前になりすぎて忘れていたが、僕の体は痛みに対して反応を起こさなくなっている。つまりは、体が痛みのサインを出せずにいるということだ。
イム『特殊能力者だからって余裕がある理由でもないし普通の異能力者と体の器は変わらないんだからね。』
ルト『あっでも……イム先生がさっき言ってた僕の貯蓄の能力を使えばなんとか……』
イム『そうやってすぐに異能力に頼らない。世の中には異能力を一時的に使えなくする薬も異能力者も居るからね。』
ルト『そうなんですか……』
イム『って事で君、とうぶんは異能力と任務を控えて体の治癒に専念するようにね。』
ルト『はい……。』
その後、僕はイム先生の診断が終わってその場を去った。
イム『ロマ……あのルトって子……扱い方には気を付けてね。』
ロマ『と言うと?』
イム『貯蓄は貯めて出すことの出来る引き出しの様な能力だ。そして彼の3つ目の能力はなんだと思う?』
ロマ『貯蓄だから譲渡とかそんなのか?』
イム『そんなに甘いものじゃないよ。彼には教えられないけど、ヘタをすれば街の崩壊、封印を解くことだってできるし悪用もされかねない力だ。【破壊】』
ロマ『!?』
イム『十数百年前、その同じ異能力を持ったものが死んでからはずっと現れずにいたとの報告を受けたが、まさかね。きっとこれは彼らの仕業だよ。』
ロマ『彼ら……』
イム『あの子の父親。あの悪名高い科学者だよ。』
その頃のルト……
ルト『今日のオススメメニューは海鮮丼セットか。うん……イイね!』
愛からわずの平和ボケしてる若者のように呑気であった。
ルト『(マグロマグロマグロ……(海鮮丼で頭いっぱい←))』
新キャラ
イム先生登場です。
性別は『男』です。この小説男キャラ多い気がするので女の子の新キャラもいつかだそう。




