エキドナ
真夏の夜、禍神ヨルは手に入れた力を不自然と違和感を感じていた。
『んーー?なんか…………』
が、彼は少し抜けた(馬鹿)な奴であった。違和感のその正体は奪った異能力そのものが当本人の能力では無かったためであるが、
彼はそれにも気付かずとある女性に自慢をしていた。
その女性の名は【エキドナ】
漆黒の真っ黒で長い髪に鋭く尖った赤い目。色白く、まるで白雪姫に登場してくるりんご売りのお婆さんの来ている服のように薄汚れた黒の服を着ている。
ヨル『エキドナ見ろよ!これが手に入れた【生命】を自由自在に扱う異能力だ!魂を植えたり吸ったりもできる!』
エキドナ『それは良かった。また、最強に近づきましたね……ヨル』
ヨル『最強で最高な神級になる為ならこれくらい屁でもないさ。』
エキドナ『そうですね。ならば……そんなあなたにちょっとお願い(頼み事)をするとしましょう』
ヨル『頼み事!?』
同時刻、戦闘部隊の住む建物内寝室は『スースー』と任務外の者達は大人しく寝付けていた頃。
ナノハ『醜い……いつ見ても……キライ』
パキパキと禿げかけるその肌はまるで女神みたいなサラサラで綺麗な素肌とは違う別物だった。
ナノハの腕や顔の皮はまるで蛇のようや鱗模様が薄らと見え始めた。
ナノハ『これをルトさんに見られたら……私は……生きていけないわ。』
ナノハはエキドナの娘のひとりである。
そして、迷宮入りの人体実験【キメラ創造計画】の被害者となった者のひとりであった。
エキドナは重罪犯罪者。実験の加担者だった。
娘までを実験体として利用し、ナノハは組織が壊滅したのと同時に逃げ出し拾われた。
しかし、その時に受けた傷と痕は治ることはなかった。
そして、心に植え付けられた恐怖感も消えず癒えないものとして心に残り続けた。
ナノハ『自分の皮をはいでやりたい(でも痛そうだからやらない)』
お互いに救われ支えあっていた、
それがルトとナノハの関係だった。
ナノハ『よく寝てるなぁ。ルトさん……かわいい。』
ルト『…………』
気づいても知っててもお互い話したくなるまで触れない。『話したくなるまで待つ』それが、二人の暗黙のルールとなってきた。
エキドナはギリシア神話に登場する伝承の女神です。半人半蛇。
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