危険能力クラス
危険能力クラスの教室は普段の教室と少し違う。壁や窓は厚く多少なチカラには耐えられるようになっている。ここは防衛省が危険能力クラスの配置を任命してから設置された特別な部屋だ。
その特別な部屋は何個も何個も作るわけには行かず、中等部とか高等部などは関係なく危険能力クラスの者は集められる。
そして、時に悲しく泣き出す子もいれば平気で何も思わずずっとぼーっとしてる人もいて様々な人がいた。
危険能力クラスは極力はこの部屋での待機が命じられている。
そして、悪さした者には激しい頭痛の仕置きがある。
ルト『っ!』
棗『お前……また破ったのか?』
同じ危険能力クラスの棗先輩はひとりぼっちの僕を気にかけてくれる数少ない信頼できる人だった。
しかし、棗先輩からの教えでは簡単に人を信頼してはいけない。これが、危険能力クラスの中で生き残るために肝に銘じておくことのひとつ。
棗先輩は優しい顔で悪事は何も出来ない、そんな顔をしときながらも異能力を悪用され利用されているひとりでもあった。
ルト『棗先輩…………』
棗『おっ?どうした?ってか……呼び捨てでいいよ。それより……お前……また傷増えてないか?』
自分よりも他人を心配する先輩がとても好きだった。それを僕はシャドに見られ付け込まれてしまった。
危険能力クラスはその名の通り、危険能力を使うものの集い。そして、時に汚いことを肩代わりすることもある。
フェロモン体質のものはその力を使って悪行を帳消しにすることだって出来る。
そして、僕はと言うと念力の力で発火を起こしたり、システムダウンをしたり、任務においてもってこいだった。
棗先輩だけでなく、玲央やミハルの安全をいちばんとするために僕はシャドに逆らうことは出来なかった。
Vでは、その事を心配してなのか、ロマさんやシキさんがとても心配をしていた。
ロマ『危険能力クラス……。防衛省が関係しているから無闇には手がつけられんな。制御ピアスは付けるだけでも体力を消耗してしまうものだから無理はするなよ?ルト』
ファラ『制御ピアスは一度付けると外す時に体を蝕む電流が流れるから取ることは出来んしな……。』
ルト『逆らうことも許されず日に日に自分の手が汚れていく……。僕はこのままでもいいのかどうか分からない。どうしたらいいですか?』
みんなが困惑する中、シキさんは僕をギュッと抱きしめ大丈夫と言わんばかりに僕を落ち着かせるように優しく背中を叩いた。
ルト『シキさん…………』




