見つけちゃった!
こんなにも自分の力を恐れる日が来ようとは思わず、みんなは僕を恐れて怖がってバケモノ扱いしてる。
それが、何よりも嫌だった。
もちろん、無能力者に戻りたいとまでは思ってない。
だけど、望んで特殊異能者になった訳でもない
だから、僕は自分を恨み、いつしか首が腕が足が頬が顔が……、たくさんの所が発作のようにして痒くなって、
痒くてかいたら、血がたくさん出て膿ができて、それをみたら、やっぱりあれを思い出してしまう。
僕が殺した人たちを。
蟻や雑草を踏み付けるように呆気なく終わった命
俺はどうしたら償えるだろう、そう思った。
『ねぇねぇ……なんか面白いもの見つけちゃったなぁ。』
『回収できずすみません!ノア様。』
『別にいいよ。そんな事。どうせ、そいつら死んじゃったんでしょう?ソノ〜この子連れてきてよ。』
『ノア、その方は?』
『なんか、回収係の奴らを殺しちゃったって人。見るからに念力者。質も良さげだよね。なんか使えそうだよー?』
『ふむ。高校生……っぽいが、、、』
『念力者は珍しいし、僕らの野望のためにも必要源でしょ。それにソノこの子……ソノの力で暴れさせないようにもできるでしょ?』
『歳と記憶を食い、メモリーを書き換えろと言うことか。』
『そういう事〜』
『ならば……先に子供にし、後に歳を戻してあげればいいか。』
『だね~。ソノお願いできる?』
『いいだろう。引き受けた』
『全てはこの【神聖なる者達の集い】『ルシフェル』の為にね。』
【ルシフェル】
戦闘部隊の敵である。世を脅かす者達。時に火災や殺人などと罪を重ね自分達の願いを叶えるために動く、厄介者。
もちろん、悪い人たちの集い。
ルト『誰?えっ……なんでもいいけど僕から離れて!危ないから!』
『私たちがあなたをお助けします。こんな息もできない場所から。』
すると、その瞬間にソノはルトに触れて、呆気なくルトを幼子に変えてしまった。
ルト『だぁらはの(誰なの)?』
『ルト様の世話係です。』
ルト『そはの(そうなの)?』
『はい、では参りましょう。』
夜2時51分
月雛ルト失踪、及び誘拐。