方針
ブックマークしてくださった方々、有難うございます。
まだまだ拙いところが多いでしょうがよろしくお願いします。
「して勇者殿、魔王の討伐をしてくれるだろうか。」
と、アノルドが聞くと、
「お任せ下さい。」
と光輝が答える。
「待って聖川君!そんな危険なことなんてさせられません!!」
「先生、僕達には力がある、そして困っている人達がいて、助けを求めている。ならば助けるべきでしょう?」
「ですが…」
はぁ、仕方ないか。このままじゃ終わらなさそうだしな。
「先生、今現在、帰る方法がそれしか無いのならばそれしか出来ることは有りません。それに戦う人には訓練を、戦いたく無い人はこの国で、保護してくれますよね?」
と、先生を諭しながらアノルドに問いかける。
「もちろんだ。戦えないものはこちらで保護すると誓おう。そして、訓練もアドルフ率いる王国騎士団と宮廷魔道士がサポートする。」
「…はい、わかりました。」
桜はしぶしぶではあるが、理解したようであった。
「さて、みなもいきなりで疲れているであろう。部屋に案内しよう。昼食は部屋に運ぶ。夕食までゆっくりしていてくれ。」
と言われて、部屋に案内される。
他の人達は二人一組の部屋なのに対して僕は一人部屋である。理由を先生に聞いてみると、「襲われたらいけないから」と言われてしまった。なぜだ、解せぬ。
部屋に案内されたらすぐに昼食が運び込まれる。サンドイッチだった。そして僕は考える。
(とりあえず、まずは情報収集、スキルや魔法に関してもそうだけど、歴史についても知りたいよね。沢山面白い本があるといいな。次に戦闘訓練に参加して、戦えるようになりたいな。生産職だからって戦えないわけではないだろうし。あと、僕の知識がどれくらいこの世界で通じるものなのかは知っておかないと。)
そうして方針を決めていった。
夕食は美味しかった。
あと、風呂は共同で男湯に入ろうとしたらみんながびっくりして顔をそむけた。やめてくれ、そこ、顔を赤いのはのぼせたからだよな、そうと言ってくれ!!
戦闘はまだ先になりそうです。