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階層主(フロアボス)2―1

ふ、ふははは。最高にハイッてやつだァ!


ハイ、タダの寝不足です。


変なテンションで入りましたが、とりあえず階層主戦です。


それでは、どぞ


一通り準備が終わった零刀はボス部屋の扉の前にいた。


「さて、突然ですが問題です!蜥蜴、蝙蝠、劣竜ワイバーンといった魔物を倒してきましたが、この階層のボスはなんでしょーか?」


チクタク、チクタクと、楽しげに自分の口で言っている。


傍から見たらおかしいことこの上ないが、残念ながらここには零刀以外には魔物しかいないので、変な目で見られることも、ツッコまれることも無い。


「ヒントはそれぞれの特徴を合わせることでーす!」


……いまさらではあるが誰に問いかけているのだろうか。


「せーかいはー」


零刀が扉を押すと、ギギギギと音をたてて開いていく。



そこにいたのは赤い、強靭な鱗を持ち、力強く空を飛ぶための翼を持ち、火を吹くソレは、天空の覇者とも呼ばれ、怒りの象徴ともされ、知らぬ者などいない。


「グオオオオ!」


「これでした!『上位鑑定』」



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なし Lv102 Age 2538

種族:炎竜フレイムドラゴン[魔物]

称号 炎の支配者

体力 50000/50000

魔力量 46000/48000

魔力 32000

筋力 60000

敏捷 10000

耐性 50000

魔耐性 12000


固有技能ユニークスキル〉:炎熱耐性 炎支配 竜鱗


技能スキル〉:火属性魔法Lv10 自己修復Lv3


【備考】


『属性竜』の中でも【火属性】である火竜ファイアドラゴンの『上位種』。

気性が荒く、炎竜フレイムドラゴンの吐く吐息ブレスは城壁でさえも溶かし、破壊すると言われている。

その中でも上位の個体は炎を支配することができる。

喉元に逆鱗があり、その奥に『魔力』を【火属性】に変換する器官がある。


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「竜──ドラゴンでしたー。でもさすがに『上位種』の炎竜フレイムドラゴンとは思いませんでしたー。……一応『技能スキル』の確認はしておきますかね」


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炎熱耐性


炎と熱に対して耐性を得る。


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炎支配


炎の熱量、威力、発生、消滅を支配することができる。


称号『炎の支配者』を習得できる。


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竜鱗


『竜種』が持つ『技能スキル』。

『魔素』や『生体魔素』で鱗が強化、コーティングされる。


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「わぁお!Lv100超えとか初めて見たよ……というか長生きだねぇ。ここでそれだけ生きてきて暇じゃないのかなあ?やっぱり労働条件悪すぎでしょ…」


そんなことを、どこか余裕のあるような調子で言う。


「『ステータス』では不安もあるけど…まあ準備もしてきたし大丈夫でしょ。さあ───」


武器庫アームリィ】からてつのけんを二振り取り出し、右手の剣は下げたまま、左の剣を炎竜フレイムドラゴンに向け、いつもの構えをとる。


「──始めようか」


『天翔爆地』を使い、駆け出す。



その速度は『爆地』のときの比では無い。


『ステータス』が上がり『魔力量』が増えたというのも理由の一つではあるが、それ以上に『技能スキル』が進化したことによる影響が大きい。

『爆地』のときは地面を爆破させたときの衝撃やダメージは『魔纏』を使うことによって緩和していたのだが、それだとどうしても無駄なエネルギーが生まれてしまう。そして何より『魔纏』では耐えられる威力にも限度があったため、爆発そのものを大きくできなかった。


しかし、『天翔爆地』となった今は、爆破する地面と足裏に【魔素障壁】を無意識に張れるようになっており、エネルギーロスがほとんど無くなり、爆発そのものを大きくできるようになっている。


その速度はさすがの竜も予想外だったのか、反応が遅れる。


「『纏えコート』、【分解ディスセンブリィ】」


零刀が斬りつけると、金属同士をぶつけたような音が鳴る。


(ふむ、これが『竜鱗』かな?このくらいなら強化してる『魔素』ごと【分解】できるからそこまで心配しなくても良いかな───ってマズっ)


炎竜フレイムドラゴン燃え始めた・・・・・


「熱っ!あっつ!」


『天翔爆地』を使って距離をとる。


(燃えてるって言うよりも、体表にある『魔力』を使って『火属性魔法』で火を起こし、それを『炎支配』で一気に燃焼させたってとこかな)


そこまで考えたところで、その炎が炎竜の口元に集まっていく。


「うわ、やっば。魔力が喉元にも集まってるってことは──」


「グアアアアア!」


咆哮。


零刀は慌ててもっと距離を取ろうとするが


「──あ、これ結構やばいやつかも。【武器庫アームリィ】、【換装チェンジ】!」


零刀の視界をオレンジ色が覆い尽くす。



炎が晴れたときには、そこに零刀の姿は無く──



「あっぶなかったー」


──少し離れたところにいた。


(さすがに今のは危なかったな。やっぱり準備しててよかったや)


炎竜フレイムドラゴンが姿を見失っているうちに足元に刺さっている短剣・・を引き抜く。


「『転移短剣』、『転移剣』とは違ってあまり遠くまでは飛べないけど……ペアの剣が無くても飛べるしこうやって回避に使う分には便利だねぇ。【換装チェンジ】も使えるようになってて良かったぁ」


零刀がしたことは簡単に言うと、【武器庫アームリィ】の中にあった『転移短剣』を【換装チェンジ】を使って手に持っていた『てつのけん』と交換し、投げて【転移】したというわけだ。


(さすがにあの吐息ブレスは【障壁】じゃあ防げないだろうしなぁ……かと言って『天翔爆地』で距離を詰めるにもその前に吐息ブレス吐かれるだろうしなぁ……仕方ない、まだ不安もあるけど──)


換装チェンジ】を使い転移短剣からてつのけんに戻す。


「──新ワザといきますか!」


そういった。


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