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階層探索2―1

バレンタインいうことを先ほど知りました。

バレンタインにちなんだ話でも書けば良かった…


いつも通りの話です。

では、どうぞ

迷宮には地上に存在するような特徴を持った階層がある。その階層ではそれに付随した特徴のあるものが採れることが多い。例を上げるとするならば、森林であれば木であるし、岩場、もしくは鉱山のような場所であれば鉱石が取れると言ったものだ。

それを目当てに迷宮に潜るものも多いが、それ用の道具と知識を持っていないといけない上に、より深い層に行かなくてはいい素材が取れなかったりするので、基本冒険者などを雇った一部の鍛治職人などしか行かなかったりもするが、迷宮そのものが資源の塊といってもいいだろう。


─『迷宮について』より一部抜粋


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光が収まり、零刀が感じたことといえば─


「─あつい!」


その一言に尽きた。


「いや、なんでこんなに暑いの?なんか心なしか、景色がオレンジ色に見えるんだけど……あー!むりぃ!【武器庫アームリィ】!」


と言って【武器庫】から剣を取り出して地面に突き刺す。


ちなみに、ダジャレではない。


「『起動ウェイク』!【帰還リターン】!」


そして零刀はここに来た時と同じように、無色の光に包まれた─


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「─という理由で、たっだいまー、我が家!」


こうして、零刀は|我が家(森林にある家)に帰って来たのであった。


「いやー、ホントに作っておいて良かったぁ【転移剣】!『上位鑑定』」


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転移剣


制作者


一種の魔道具。


二本で一組となる【魔法剣】。魔力を込め、片方をどこかに突き立て、もう片方を他のところに剣を突き立て魔力を込め、『起動句ワード』を言うことでもう片方の剣に【転移】することができる。



保有性質 【限定転移】


起動句ワード起動ウェイク』【帰還リターン


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「設置した所にしか【転移】はできないけれど、便利だよねぇ。僕自身は未だに【魔法】そのものは使えないならなぁ」


魔法が使えなくても・・・・・・・・・転移・・ができる・・・・という、だいぶヤバイものを作っているのだが零刀は気がついていない。


「さーて、とりあえず、あの暑さをどうにかする【魔道具】でも作ろうかな」



─10分後。


「ん、ここはこうした方がいいかも…ならこっちは……?じゃあこれはこうして…」


─さらに20分後。


「よし、機能はできた。あとは装飾して…」


─さらに30分後。


そこには装飾された赤い鞘に入っている短剣があった。


「よし!できた!『上位鑑定』!」


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熱遮断剣


制作者


短剣をかたちどった魔道具。

所有者の身体の表面に薄く『魔素』をコーティングすることによって外気の『熱』を遮断する。

装飾されており、装飾だけを見ても美術的価値がある。


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「いやー、ホントに頑張った!力作だよ!え?赤はどこから持ってきたかって?─あるじゃないか、生き物には赤いものが」


着色に関しては少し、ちょっとホラーである。


ちなみに制作時間の内訳は基礎構築に10分、改良に20分、装飾に30分ほどである。


「よし、これを腰につけて……おお!ちゃんと『魔素』でコーティングされてる!─アレ?『魔素支配』で同じコトができる気が……」


今さら気がづいたようだ。


「…せっかく作ったんだし使おう。あとは剣を補充して……ついでに細工ギミックも増やして……」



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「よし、探索するぞー、おー!『起動ウェイク』【帰還リターン】!」



──結局、零刀が探索を始めるのはそれからだいぶ経ってからの事だった。


「さて、さてさて?どんな階層なのかな?かな?」


ワクワクしながら通路を抜けると─


「うん、だよねー。こんだけ暑くて、景色がオレンジがかってるんだからそうだよねー」


─そこは溶岩だらけの階層だった。


すると、奥の方から【魔素感知】にいくつもの反応があり、それが接近してきているのがわかる。


「『演算処理』のお陰で【魔素感知】の性能が上がってるからここからでもわかるんだね。便利便利。どんな魔物かな?」


と言って、視界に入った瞬間に『上位鑑定』をかける。




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なし LV54 Age12

種族:爆炎蝙蝠ブレイズバット〔魔物〕

称号:

体力 600/600

魔力量 700/700

魔力 800

筋力 300

敏捷 8000

耐性 500

魔耐性 900


固有技能ユニークスキル〉:火耐性 自爆 加速


技能スキル〉: 炎操作Lv5 炎纏Lv6 火属性魔法Lv2


【備考】


10〜15匹ほどで群れを成す魔物。

敵を見つけると『加速』して体当たりしたのちに『自爆』する厄介な魔物。『自爆』はひとつひとつが【火球ファイアボール】よりも威力があり、それが群れで一斉に襲いかかってくるので、襲われるとひとたまりもない。


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「…うわぁ、なんかめんどくさいのがきた。爆炎の爆は自爆の爆ってことかな?自爆さんと呼んであげよう」


その自爆さんが零刀目掛けて突っ込んで来る─



─が、零刀の目の前で何かにぶつかり、爆発する。


「【三重魔素障壁スリーホールド・マナシールド】ってね」


今の零刀は『完全記憶』から『記憶』と『イメージ』をそのまま取り出すことで【詠唱】を必要としない上、魔力に色が無いので気付かれずに行使することができる。


「おわったー、【分解】っと──アレ?『ステータス』」



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「」 LVー Age15

種族:

職業:練成師

称号:超越者 無純 新生

体力 4500/5000

魔力量 15000/15000

魔力 10000

筋力 10000

敏捷 5000

耐性 5000

魔耐性 5000


固有技能ユニークスキル〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換 演算処理 天翔爆地


技能スキル〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv7 魔道具製作Lv8



保有生体魔素量:3700


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「……やっぱり、『瘴気』の量が増えてて『生体魔素』の量が少なくなってる?どゆこと?…とりあえず他の魔物も倒してみてから判断するかな……」


そんな疑問を持ったまま、零刀は歩き出す。





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