階層主(フロアボス)・1
お気づきの方もいるかもしれませんが、活動報告というものを書いてみました!
一応今週の投稿予定が簡単に書いてあります。変更することもあるかもしれませんがその時は前もって活動報告で告知したいと思います。
今回はレイらしさがでてると思います!
それではどうぞ!
迷宮には『階層主』と呼ばれる魔物がいる。
迷宮によって変わっては来るが大体が5階層位で現れる。
倒さないと次の階層には進めなくなっている。
『階層主』はその前の5階層にいた魔物の上位種である場合が多くLv.も相応のものとなっている。
稀に『変異種』と言われる『上位種』を凌ぐものもいるがその時は死にたくなければ逃げることをお薦めする。
─『迷宮について』より一部抜粋
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零刀は扉を開いた─
─のだが
「アレ?何も無い?」
ボス部屋はもぬけの殻だった。
「いや、ちょっとまって。アレ?ボスは?何?サボり?それとも労働に対する対価がないことに対してストライキでもした?」
実際、階層主は労働基準法に違反してるよね。と言った。
まあ、この世界に労働基準法は無いのだが……。
「まあ、それは置いといて、入ったらくるパターンかな?」
と言って一歩踏み込──
─まない。
「アレ?階層主が【召喚】、もしくは【転移】してくるなら【空間】に関与する【魔法】かかってるわけだから─『魔素支配』、【魔素感知】『上位鑑定』を組み合わせ、【魔素解析】を発動。何らかの【魔法】に関する『魔力』『魔素』を確認。この空間にある『魔力』『魔素』を解析開始。未確認の『魔力』及び『魔素』を確認。未確認の『魔力』及び『魔素』を解析─」
─数分後
「─解析完了。『魔力』を解析した『魔力』に『変換』」
─技能『空間干渉』を習得しました。
─技能『空間干渉』は固有技能【無属性魔法】に統合されます。
「…アレ?そっち?【空間魔法】って【属性】って付いてないからかな?」
と、ここであることを思い付く。
「あっ、じゃあ…。そうだね、後これも……いろいろとやりたいことがでてきたなぁ…先にやっちゃうか!」
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「よし!行くぞー!おー!」
─零刀が階層主に挑むのは3日後のことであった。
「いくよー、いち!にのっ!さんっ!」
カウントダウンに合わせて腕を振り、両足飛びでボス部屋に入る。
瞬間、零刀は光に包まれた。
「うわぁ!眩しい!」
とっさに眼を瞑り、再び眼を開けると─
「アレ?草原?」
零刀は草原にいた。
そして気づく。
「ああ、呼び出す方じゃなくて飛ばされる方だったわけか」
仕掛けられている【魔法】の方の解析はしていなかった零刀であった。
「なんか相手したくないような嫌な奴がいる気がするけど……とりあえず『上位鑑定』」
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なし LV71 Age 138
種族:暴食する蔦植物〔魔物〕
称号:変異種
体力 15000/15000
魔力量 8000/8000
魔力 3000
筋力 9000
敏捷 800
耐性 5000
魔耐性 6000
〈固有技能〉:超再生 暴食 変態
〈技能〉:身体強化Lv5 魔纏Lv3 鞭術Lv5 属性変換【火・風】Lv5
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「…とりあえず片っ端から鑑定してこうかな」
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変異種
本来、もとの魔物から『上位種』になるハズだったものがなんらかの要因によって変異してしまったもの。
その力は『上位種』を上回るものが多い。
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暴食
対象を食らい、エネルギーに変換して貯蔵することができ、それを使用することができる。
保管した『生体魔素』を使って『超再生』することも可能。
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変態
肉体を元の形から変えることができる。変態するためには変態する対象への知識が必要。取り込むこともでも可。
それによっても変態の度合は変化する。
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「うわぁ、うわぁ、……うわぁ」
いろんな意味で超引いていた。
「なにコレ、いろいろとツッコミどころ多すぎ!レベルたかっ!年齢たかっ!『変異種』とかやばっ!『変態』とかきもっ!」
さんざんな言われようである。
まあ、あんなことがあったのだから仕方ないのもしれないが……。
「だいぶ強い…。変態なやつは強いってよく言うしね……。やだなぁ。まぁ、何とかなるでしょ!というかなんとかするしね」
剣を二本抜き、左の剣を暴食する蔦植物に向け、右の剣は下ろしたままの構えをとる。
「さぁ、始めようか」
零刀と暴食する蔦植物の戦いが今、始まる。




