階層探索・3
ブックマークしてくださった方々、感想を下さった方々、読んでくださっている方々、有難うございます。
気がついたら【我が道】の方が話が進んでいる…。
さて、どうしたものか…
零刀は剣を抜いたまま、森の中を歩いていた。
「よし、ここら辺でいいかな。【魔素感知】っと。ふむ、あっちか。これだとコドモかな?」
しばらく歩くと、そこにはコドモドラゴンがいた。
「おっ、いた。まあ、感知できたんだから当たり前だけどね。さて─」
零刀は笑を浮かべる。
「─試し斬りと行こうか」
「グ、グルァ!」
一瞬、コドモドラゴンが怯えたような気もしたが、零刀に向かって飛びかかる。
それを躱し、胴を斬りつける。
すると今までは鱗に傷一つ付いていなかったが、鱗が斬れ、さらに肉も少し切り裂いた用で血が出ている。
「おお!【魔纏】もしてないのに斬れた!」
「グギャァァ!」
腹を浅くではあるが斬られ、怒り狂って暴れる。
「よし、これなら二本目も【魔纏】無しで使えるかな」
と言って背中にあるもう一本の剣も抜いた。
「久しぶりの『二刀流』だね。『ステータス』が変わったんだから動きも良くなってるだろうし…。」
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数分後、切り刻まれズタボロになった残骸があった。
「……ふぅ、意外と早く終わったなぁ。【魔纏】なしだったけど、斬れたのは『てつのけん』のおかげかねぇ」
と言って笑顔で『てつのけん』を眺める。
─けんに付いた血と零刀にかかった返り血もあって、だいぶ危ない人に見えるが…
「おっと、切れ味を確認しにきたんだったね。『上位鑑定』」
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てつのけん
製作者 「」
状態:健常
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「うん、大丈夫そうだね。これで連戦も大丈夫!ってことで─」
周りを見回す。
血の匂いや音で集まってきたのであろう。
すでに【魔素感知】でわかっているだけでもいろいろな魔物がいる。
「第2ラウンドと行きますか!」
瞬間、零刀の背後から何かが飛びかかる。
「【魔纏:分解】」
と呟き、振り向きざまに切り伏せる。
それが合図だったかのように他の魔物が飛びかかる。
「多数の魔物の接近を確認っと。距離などを考慮して、優先順位の高い魔物から迎撃って感じかな!」
斬り、躱し、回り、さらに勢いを増した剣がまた斬る。
つぎつぎに魔物を切り裂き、血が剣の軌跡を描き、それさえも【分解】されて煌めく。
零刀はまるで舞うかのように剣を振るっていき、四方八方から襲いかかる敵を切り伏せる。
それは美しく、そして残酷な世界を表すかのような死を生み出す舞いだった。
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「……これで、終わりかぁ」
最後に戦っていた蟷螂を切り伏せて、ポツリと呟いた。
「そう言えばこの蟷螂は初めてだね。『上位鑑定』」
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なし LV49 Age 7
種族:殺戮蟷螂〔魔物〕
称号:
体力 0/6000
魔力量 1500/1500
魔力 1500
筋力 5000
敏捷 3000
耐性 900
魔耐性 1000
〈固有技能〉:魔力噴射
〈技能〉:風操作Lv5 身体強化Lv5 風纏Lv5 風属性魔法Lv5
【備考】
背中にある器官から【風属性】の魔力を噴出し、推進力を得て襲いかかる。
両手の鎌には『魔纏』【風属性】が施されており、生半可な防御では防御ごと切り裂かれる。
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「殺戮蟷螂こわ!受け流してて良かった!おっ!【風属性】めっけた。とりあえずこれに残ってる『魔力』と『魔素』に干渉。これで─『変換』っと」
零刀の手の平で【風】が生まれる。
─技能『属性変換』【風属性】を習得しました。
─技能『属性変換』【風属性】は固有技能『変換』に統合されます。
「よし、このまま全属性制覇してみたいね。……それにしてもたくさん倒したね」
零刀の周りには大量の魔物の死骸が山のようになっている。
「『素へと還れ』【分解】『不浄よ、解離せよ』【分離】」
零刀の周りにあった死骸は血痕一つ残さずに【分解】され、必要の無いものは【分離】する。
「これだけ倒したんだから期待できそうだね。『ステータス』」
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「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 2500/2500
魔力量 168/6000
魔力 2900
筋力 1000
敏捷 700
耐性 500
魔耐性 500
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換 演算処理
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:53000
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「おおおっ!これだけあればだいぶ強化できるね!いやー、『ステータス』ではボロ負けだったもんねぇ。…これを、……こうして……。できた!『ステータス』」
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「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 2500/5000
魔力量 168/10000
魔力 7000
筋力 5000
敏捷 5000
耐性 5000
魔耐性 5000
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換 演算処理
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:100
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「おお!毎度恒例力が湧いてくるわけではないけどこの変化した『ステータス』を見ると感動するね!『保有生体魔素』が100余ってるけどまあ、キレイに振り分けられないから仕方ないよね!」
と言ってスキップしながら移動する。
─『ステータス』が軒並み上がってテンションが上がっている零刀であった。




