始めましょう
なんか気分的な理由でお昼投稿です。
今年最後の投稿になるかもです。
【我が道】はもう1回投稿予定です。
年明けすぐに同時投稿予定です。
来年もよろしくお願いします。
【変更】『保有生体魔素』の『魔力量』『体力』以外の変換率を1/2に変更
「ふぅ、やっと終わった」
零刀は壁の前で座り込んでいた。
あの後ずっと音によっておびき寄せられた灰牙狼の相手をしていた。
魔力が尽きそうになったら『魔素支配』を使って魔力を無理矢理回復させながらずっと【魔素弾】を放ち続けていた。
とはっても、回復中は魔法が使えたかったので休んでいたのだが。
「うーん、やっぱり『魔力量』が少ないと持たないなぁ。他の『ステータス』は【魔纏】やら【身体強化】やらで補えるし…、やっぱり『保有生体魔素』は『魔力量』に振るべきかな」
そう言って『ステータス』を開いて割り振った。
------------------------------------------------------------
「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 500/500
魔力量 50/1500
魔力 500
筋力 500
敏捷 500
耐性 500
魔耐性 500
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:0
------------------------------------------------------------
「うん、単純計算でも今までの3倍は戦えるってことだもんね。あとは早く『保有生体魔素』を増やす方法を探らないと…」
うーん、と思考を巡らせる。
(本来、『ステータス』が上がるのはレベルアップした時で、レベルアップは主に魔物を倒すことによって得られる経験値によって発生する。やっぱり、魔物が関係してるのかな?)
先程の戦闘(という名の一方的な蹂躙)ですでに穴だらけの壁を『錬成』で撤去する。
すると
「ん?何コレ?なんか漂ってる?『上位鑑定』」
------------------------------
生体魔素
生物が保有する魔素。
【備考】
『経験値』と呼ばれるものも含まれている。
------------------------------
「あっ、あった。なんか簡単に見つかった。っていうか『保有生体魔素』=『経験値』だったんだね…」
のはいいのだが
「…どうすればいいんだろ?」
一歩、歩みを進めると
「あっ、勝手に入ってきた『ステータス』」
------------------------------------------------------------
「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 500/500
魔力量 70/1500
魔力 500
筋力 500
敏捷 500
耐性 500
魔耐性 500
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:820
------------------------------------------------------------
「すくな!…てゆうか『生体魔素』なんだしさ、ここにある20体の死骸を使えばもっと取れるんじゃない?詠唱、詠唱?なんだ?あ、こうしよう─」
即席で考えた詠唱を行うと。
「『素へと還れ』!【分解】ってうわぁ!?なんか紫の出てきた!『上位鑑定』!」
------------------------------
瘴気
迷宮の魔物に多く含まれる。
耐性のないものや許容量を超えると、そのものを蝕み死に至らしめる。
------------------------------
「お前のせいか!?『錬成』【分離】!っと、これでよし『ステータス』」
------------------------------------------------------------
「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 500/500
魔力量 80/1500
魔力 500
筋力 500
敏捷 500
耐性 500
魔耐性 500
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:4200
------------------------------------------------------------
「おお!だいぶ増えたね。とりあえず死んだらやだし『体力』と出力でもある『魔力』に振ろうか残りは『魔力量』でいっか」
------------------------------------------------------------
「」 LVー Age15
種族:
職業:練成師
称号:超越者 無純 新生
体力 500/2500
魔力量 80/2700
魔力 1000
筋力 500
敏捷 500
耐性 500
魔耐性 500
〈固有技能〉:完全記憶 二刀流 魔素支配 錬成 無属性魔法 上位鑑定 変換
〈技能〉:剣術Lv8 魅了Lv5 剣舞Lv6 魔道具製作Lv5
保有生体魔素量:0
------------------------------------------------------------
「よし、これで少しずつだけど強くなれてる。…『瘴気』は…『錬成』【圧縮】っと、何かに使えるかも知れないからとっておこう。─さて、少し時間をかけ過ぎたかな。ここに居たら帰るにも帰れない」
服に着いた砂埃を払う。
「─強くなって、帰ろう。みんな驚くだろうなぁ。それでもってやることやって、元の世界への帰り方も探すことになるのかな?もっと、戦いたいしね。楽しみだ」
これからの事を思い
「さぁ、行こう!」
零刀は歩みを進める。
まだ見ぬ世界へ─
「─あっ、剣忘れてきた」
……こうして、何とも締まらないまま、零刀の新しい冒険は始まった。




