黒き思想
ブックマークしてくださった方々、読んでくださっている方々、有難うございます。
今回も少し短い回です。
…テストですか?
なんの事でしょう?(逃避)
私は気が付けば『彼』を目で追っている。勉強も出来て、運動も出来て、カッコイイ『彼』を。
『彼』は私が中学の時に助けてくれた。周りの女子達にいじめられていたところを助けてくれた。「もう、大丈夫だよ。」って言ってくれた。笑ってくれた。
その日から私は『彼』に惹かれていた。
でも、私は『彼』の隣にいない。なのに、なんであなたはそこにいるの?どうしてあなたは『彼』と笑っているの?どうしてあなたと一緒にいる『彼』が楽しそうなの?
ねぇ、どうして?
私はこんなにも『彼』を思っているのに。
なんで私じゃあなくてあなたが『彼』の隣にいるの?
私が『彼』の隣にいれないのは『あなた』がいるから?
『彼』が私を気にかけてくれないのは『あなた』がいるから?
なら、『あいつ』がいなければ…
そうして、そう考える様になってからしばらくして『異世界』に召喚された。
『彼』は『勇者』だった。
私からすれば当たり前だと思う。
そして『あいつ』は『生産職』だった。それも『ハズレ』とまで言われる。
これで『彼』の隣に『あいつ』はいれない。
これで『私』は『彼』の隣にいれる。
──ハズだった。
それでも『あいつ』は『彼』の隣にいた。
私は『彼』の隣にいない。
どうして?
やっぱり、『あいつ』がいるから?
───邪魔だ。
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なんで『あいつ』はいつも『彼女』のそばにいる。
そして、なんで『彼女』は楽しそうなんだ。
『彼女』に相応しいのは『お前』じゃあない。
俺だ。
『彼女』は優しいからな。だから『お前』の事も気にかけてくれる。
──ただ、それだけだ。それだけなハズなんだ。
─邪魔だ。
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…いいねえ
いい具合に歪んでいる。
君らには期待しているよ。
僕のために
『この世界』を──
─どれだけかき乱し、楽しくさせてくれるかを、ね。
んー、こういう書き方をするのが初めてなので上手くかけているか心配です。