補う為に
ごめんなさい!GWが思った以上に忙しい+体調不良でなかなか書けませんでした。
そして評価下さった方ありがとうございます!
ものすごい嬉しいです!
ブックマークしてくださった方々、読んでくださっている方々、有難うございます。
キリのいいところで止めたら短くなってしまいましたが次話は早めに投稿する予定です。
(…朝か)
昨日はアドルフの提案と、自分のたりないところを照らし合わせて、アドルフが部屋に帰った後もしばらく考えていた。とは言っても『二刀流』をやるかやらないかではなく、どうすれば使える様になるのかだ。
今までずっと、今のスタイルを上げていたけど、それでも手詰まりを感じ始めていた。その中でアドルフが提案した『二刀流』と言うのは「非力な自分が手数を増やす」という、「今の自分に必要なものを補える手段」だったのだ。
しかし、『二刀流』と言うのはスキルは存在するが、習得が難しいスキルなのだ。故に教えることのできる人なんて極わずかだし、独学でやるしかないだろう。それに体の使い方も変わるであろう。
そこで思いついたのが『舞踏』というスキルと、『剣術』スキルの派生スキルである『剣舞』と呼ばれるスキルの習得である。『剣舞』というスキルは文字通り『剣で舞う』スキルなのだが、この『舞』の動きを取り入れることによって流動的な身体使いをできるようになるのではないかと思ったのである。
ちょうど考えが一段落したところでリーシャが、部屋に起こしに来る。
「おはようございます。レイ様。」
「おはようございます、リーシャさん。そうだ、リーシャさんにお願いがあるんだけど…、いいかな」
「はい、何なりとお申し付けください。」
「『舞踏』と『剣舞』のスキルを持っている人がいたら紹介してくれないかな?」
大変だし断わられるかな?と、思ったが、
「分かりました。絶対に成し遂げます。」
と、使命感を持ったような決心した顔で快く?受けてくれた。
「よろしくお願いします。リーシャさん。」
「分かりました。では失礼します。」
再び部屋で1人になった零刀の表情には悩みなどなく、どこか吹っ切れたような感じがする。
(そのためにも知識が必要だね。午前中の自由時間は図書室で情報収集。午後の戦闘訓練もどうせ今のままでは成長はあまり出来ないだろう。ならばその時間も使って情報収集をしてしまおう。)
「よしっ、やる事は決まった。」
そして─
「とりあえず、ご飯食べに行こうか。」
と言ったところから始まる。