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足りないものと提案

すみません、キリがいいところで切ろうと思ったら少し短くなってしまいました。


ブックマークしてくださった方々、読んでくださっている方々、有難うございます。


異世界ライフが始まってから1週間がたった。


あれから戦闘訓練が増えていて、個人差はあるけれど皆上手くなってきている。


しかし、それによって零刀は少しずつ、特に勇者である光輝と守護騎士である隆静には負けることは無いが、勝つ事ができなくなっている。

もともと零刀の才能がずば抜けていただけであり、なかなかの才能を持っていた2人に関しては剣の扱いが上手くなり、もともとの『ステータス』の差が顕著になり始めていたのである。

零刀の剣は相手の剣筋を読んで最小限の力で往なすものである。だが、相手の剣に力が乗っていて剣筋をズラしても持ち前の『ステータス』によって攻撃を防がれてしまうのだ。それであっても零刀が負けないのは剣の扱いが上手く、『ステータス』の差を技術で埋めているからである。


「はい、治ったよ。でも治るからって無茶はしないでね。」


「うん、限度はわきまえるよ。」


今は戦闘訓練が終わって、怪我を白瀬さんの『回復魔法』で治してもらっていた。

最近、『回復魔法』を使える様になったらしく訓練後は細かい傷も治してくれている。


「今日もお疲れさま」


「お疲れ、今日も凄かったねレイ。」


「隆静、光輝。お疲れさま。僕なんてまだまだだよ。2人にも勝てないしね。」


「生産職のはずなのにそれだけできるのがすごいんだけどね。それに、僕は勇者だ。皆を守るためにも負けるわけにはいかない。」


「俺も守護騎士だからな。俺がしっかりしないと守れないしな。」


「みんなー、何話してるの?」


「鈴か、レイが凄いってことを話してたんだ。」


「レイちゃんが凄いのは当然だよ!それと、ご飯これから?」


「うん、皆そうだけど一緒に行く?」


「うん!」


「よし、じゃあ行こうか。」

5人は食堂へと向かう。しかし、零刀はずっと考えていた。

(もともとの力がないから『身体強化』を使って力を上げていたけど、それでももともとの『ステータス』が高い光輝とかに『身体強化』を使われたら剣筋を逸らすので精一杯だ。だからと言って使う魔力量を多くしたら魔力と、『魔力操作』のLv.が高いからって持たないし…。)


この日の夕食は美味しく感じられなかった。


………………………………………………………………………………


「さて、どうすればいいだろうか…。」

零刀は自室に戻っても、ずっと考えていた。

どうすればもっと戦えるか。どうすれば自分より強いものを倒れるか。いくら考えても答えは出てこなかった。


そんな時に


"コンコン"

と、扉をノックする音が聞こえてきた。


「はーい」


"俺だ、アドルフだ。今大丈夫か?"


「大丈夫ですよ」

と、答えると、そうか、と言って部屋に入ってくる。


「めずらしいですね、アドルフさんが僕の部屋に来るなんて。」


「と言うより初めてだがな。」


「そうでしたね。ところで何かありましたか?」


「ああ、早速だが本題に入ろう。」

と言って真剣な顔になるアドルフ。


「レイ、お前最近行き詰まっているだろ。」


「ええ、他のみんなに技術が付いてきて『ステータス』の差が顕著になってますね。」


「ああ、それを技術で埋めているがな。正直言って技術だけなら俺とも善戦できるだろ?」

と、少し苦笑いが混じる。


「どうでしょうね。」


「まあ、それは今一旦置いておいてだ。今現在、手数が足りてないだろ?それでだーーー」


二刀流、やってみないか?



最後のアドルフの台詞は意味深ではありません。はい、絶対です。

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【『ハズレ』と言われた生産職は我が道を行く】
並行して書いているものです!(完結しました!)
イロアイの魔王〜魔王認定された男子高校生はアイの罪歌で世界を染める〜
新作始めました!
こちらの方もよろしくお願いします。
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