啓介の初戦闘 竜族とエルフ
啓介の初戦闘 竜族とエルフ
次の朝、やはり俺は怒られた…いや、テントに運んだ時のことじゃなくてずっと、一人で見張りをし続けたことにだ…「ごめんてば…でも、女の子に見張りをやらすのは…ちょっと嫌だったんだよ…」と、謝罪と言い訳を俺は千影が起きてから繰り返していた…「はぁ…もういいよ…」と、十分後に許してもらいそこから朝食をつくり食べながら色々なことについて『竜族の記憶』で調べているとあの竜族の使った竜になる方法がわかった…ていうか、おれも一様竜族なんだから、もともとつかえてたかもしれんが…そんな方法俺は知らないからな…と、なんか簡単に使えそうな感じなんだけど…エルフとかがこのことを知ったら使えるんじゃないか?ってレベルのな…はぁ…とりあえず、朝食の後にでもやってみるか…
さてと、やってみるか…と、宣言道りに千影の前で変身を行う…と、思いその方法を試したが、まったくもって変身できない…「なぜなんだ…俺だけが変身できないのか…何が必要で…何が足りないのだろうか…」と、一人でぶつぶつとつぶやいていると「ねえ、本当に変身なんてできるの?」と、横合いから千影が顔をのぞいてきたことにより思考が中断された。「なあ、なんで変身できないと思う?」「知らないよ~でも、あの神様が渡してくれた力なんだから決意とかそんなところなんじゃないの?」と、千影があいつならやりかねんことを言ってくれた…はぁ、そうかもしれないな…と、空を仰いだときに森の上をドラゴンが一体通過していった。「やばっ、千影隠れろ!!」と、さけびつつ千影を草むらへと押し倒した。「くそっ、どうして昨日に引き続いて今日もいるんだよ…」と、ぼやいたがドラゴン族がエルフ族に攻撃を仕掛ける前兆にしか思わないのだがな…ドラゴンは、エルフと戦って勝つつもりか?どうだろうか、勝てるつもりでいるのか…無理だろう、そう言い切れるほどエルフという種族とは力が離れているという事だ。単一の魔法と広い属性を用いることができる魔法とでは言わずもがな後者の方が強いだろう…それが、ドラゴンが勝てないと言い切れる理由である。(この二つの種族は、俺の力の元なのでどちらの力の根源などもわかりやすい)さて、予想はどうなるかな…
俺は、後悔している今でもあの最後の瞬間にもっとうまく動いていたなら千影を死なすことなどなかったのではないだろうかと、だからこの勢力情勢を教えた時に千影がこの俺たちの見る初めての戦闘に参加などしてほしくなんかなかった。「わかってるのか!?戦闘になるんだぞ、死ぬかもしれないんだ!俺たちは、まだポータルっていう復活できる施設に登録していないから復活できないんだぞ?」「でも、私たちの目的は戦争を止めるためなんじゃなかったの!」「しかし…」「でもも、しかしでもない!」と、千影は感情をあらわにして叫ぶ。「でも、俺たちが死んだらいみないじゃないか」と、叫んだが…結局やることになった。俺たちは、森の中をドラゴンを追って移動し始めた。