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75:希望。

 日が暮れても祭りは続く。

 人々は楽しく騒ぎまわる。


 その一方で、ルーフ村の集会所では緊急の会議が開かれていた。

 テーブルを囲むリザイアをはじめとした十三の領主を前にし、深刻な面持ちで口を開くのはラトリナだ。



「アルガントムが敵対する可能性がでてきました。ゼタさんたちの持ち帰った、確かな情報です」



 動揺と、ざわめき。

 しかし会議の場でぎゃあぎゃあと口うるさく騒ぎ出すものはおらず、みな冷静に考えをめぐらせる。


 十三を代表し、ラトリナに問うのはリザイアだ。



「それは彼の意思で、ですか?」

「いいえ、ゼタさんたちが持ち帰った情報によれば、何かに操られている、と」



 彼自身の意思ではない。

 リザイアはそれを聞くと少しだけ安堵する。彼に嫌われたわけではない、と。


 一方で、領主の一人、ちょっと頼りなさそうな顔にヒゲを生やしてどうにか威厳を保っているような中年の男が口にする。



「それなら、逆に問題ですな。敵対が彼自身の意思ならば、言葉を交わして説得することも可能だったはず」



 彼はアルガントムという存在を、話せばわかる相手と認識していた。

 言葉の通じぬ災害ならば、この地はとっくに灰となっているはずだ。


 それは他の領主たちも同様。

 彼の機嫌を損ねぬよう立ち回れば、領地の安全確保のために力を利用できるとか、そういう信頼、あるいは打算もあったからこそ銀腕同盟に参加したのだ。


 だが、その体を話のわからぬ何かが操って、敵対のために利用する。

 こうなるとまさしく最強の災害だ、立ち向かう術などない。


 保身に長けた者たちは、無力なりに考える。

 自分の領地の民の安全確保の策。


 思考を巡らせる者たちに代わり、リザイアはさらにラトリナへと問う。



「私は彼を救いたい。……しかし、彼を正気に戻せる方法はあるのでしょうか?」

「現状、皆無です。そもそも何に、どうやって操られたのかすら不明なままですから」



 そして操られた原因が特定できたとして、精神支配なんてものを解除する手段は存在していない。

 例えば精神支配の魔法という未知の魔法の力だったとしよう。


 未知ということは扱うものがいないということ、扱うものがいないのならば対策する必要もない。

 つまり精神支配解除の魔法なんてまだこの世に存在しない。病気の薬なんて、その病気を患ったものがいなければ作られないのだ。


 現状、解決策がない。

 その場の全員が理解して、思考する。


 とりあえず、現状において自分たちにできること。



「まずはこの地に集まった人々を避難させましょう」

「離れれば安全とは限らないでしょうが、脅威の近くにいるよりはマシですな」

「しかしあのアルガントムが敵になったと正直に事情を話せば混乱が起きる。少しずつ、確実に動きましょう」



 また、領主の一人はリザイアの方を見て。



「ルーフ村や周辺集落の人々は、我らの領地で引き受けましょう。この地に残すわけにもいきますまい」

「よろしくお願いします」

「なに、非常時の難民受け入れも誓いの一つ。困った時はお互い様というヤツですな」



 しかし、と。

 避難させるにしても問題がある。



「祭りのために臨時で走らせた馬車だけでは少々数が厳しいところ」



 現状、ルーフ村にいる人々の数は数万。

 その全てが歩きでこの地に来たわけではない。


 例えば馬車、あるいは馬、そういった手段に頼ってこの地を訪れた者もいる。

 慌てすぎず、しかし迅速に避難させるとなった時、移動手段の不足は致命的だ。


 商人などに協力を要請しても、果たしてどの程度に使える足が集まるか。

 領主たちが頭を抱えていた最中。


 唐突に、集会所の扉が開かれた。

 現れたのは、二人の男。


 一人は質素だが丈夫な素材の衣服を身に着けた背の高い老人。

 そしてもう一人は。



「エルガル兄さん!?」



 リザイアが口にした通りの名を持つ人物は、軽く笑って妹に応えつつ。



「外で話は聞かせてもらったよ。なるほど、厄介なことになってるらしい。祭りで人が集まっていたのが災いしたか」



 厄介とは言いつつも、彼の頭の中では結論は出ている。

 アルガントムが脅威となった、ならば交戦よりも撤退だ。


 戦ったところで無駄な犠牲となるだけだ、人の力ではアルガントムの進軍を遅らせることすら出来はしない。

 さて逃げるとして、残っている時間はどのくらいか。


 エルガルがラトリナに問えば、帰ってきた答えは不明の一言。


 正直に言えば、もうこの地が灰になっていてもおかしくはないのだ。

 アルガントムの機動力なら、本気で駆ければこちらが対策を考える前にこの地に戻ってきて死を振りまいているはず。


 そうならなかったのは、アルガントム自身が自らの強い意思で、操ろうとする何かの力に対抗しているからだという。ラトリナがゼタたちに聞いた話の一つだ。

 彼が勝手に動こうとする体を無理やりに抑え付けている限りは、逃げる時間もある。


 逆に言うとアルガントムの精神がどこまで保つかの勝負だ。

 明確な制限時間はない。ただ急ぐしかない。



「……ならばやはり、人手は多いほうがいいか。僕も手を貸そう、この地にお忍びできている元お偉いさん方にも協力を頼もう。ただ、この状況で最も頼りに出来るのは」



 きっと彼だろうと、エルガルは老人に場を譲る。



「アンドレイ・アルドナートと申します。昔は子爵などと呼ばれていましたが」



 その名乗りと老人の顔を見て、領主の一人、こちらも老いた男が、懐かしい、と。



「アルドナート卿でしたか! 最後にお会いしたのはトランベイン十五世の戴冠式の日でしたかな?」

「おお、もしやケイロス卿。申し訳ない、もうろくしており気づきませんで」

「いえ、こちらこそ名を聞くまで思い出せず。互いに歳をとりましたな」

「若き日の姿のままならば即座に思い出せたのですが。いやはや歳は取りたくないもので」



 離れた領地を任されており、また長らく式典などにも出席を許されていなかった旧知の二人は昔話に花を咲かせる。

 一方で、領主の一人はアルドナートの名を聞いて。



「アルドナート卿、先のトランベイン最後の戦において真っ先に撤退した腰抜け、などと世間は言っておりますが……」

「まったく持ってその通り、貴族の地位も失って、いまはご覧の通りの臆病な老人です」

「とんでもない! 強大な敵を前に兵の命を無駄にせぬようと即座の撤退は英断であったと評価する者もおります! 私もその一人、いやはやお会いできて光栄!」

「はは、年寄りをおだてても何もでませんぞ、と言いたいところですが」



 その年寄りは、この地において金とそれなりの人望を持つ年寄りだ。

 表情を引き締め、老人は人々を率いる者としての風格を今一度その身に宿す。



「民の避難のための人手と馬車、それくらいは出せましょう。場合によっては商人から馬と馬車を買うための費用も。新たな統治者の皆様方に、アルドナート家は全面的に力をお貸しします」






 ようやく厄介事が片付いた、そう思っていた矢先にこれである。

 エルアズハは衛兵が持ってきた伝令を聞くと即座に冒険者ギルドに戻り、カーティナたちに頼んで腕利きを連れて来させた。


 何が起きたと不安げな彼らに、結論から言う。



「アルガントムが敵になったかもしれん」



 その裏切りにまず広がるのは、怒りではなく動揺だ。

 なんであいつが。


 信じられぬという表情をさせるくらいには、彼は冒険者たちに信頼されている。

 エルアズハは彼らの動揺を抑えるために情報を伝えた。



「どうも本人の意思ではなく、なんらかの悪意ある存在に操られているらしい」



 言葉を返すのはグリムだ。



「あいつを操る、なんてどんなバケモノの仕業だ?」

「そのバケモノの正体が不明でな。ただ、これに対して領主の方々は民をこの地から避難させる、という対応策を打ち出した」



 逃げの一手。

 妥当である、敵の正体は不明だが、敵の操ろうとしている力の強大さには何度も助けられてきたのだ。


 あれが敵に回ったというなら逃げるが最善策。

 この地やその周辺の人々はどこへ行くという疑問には、エルアズハは避難先が用意されていると返した。



「冒険者ギルドはこの避難を手伝う。そして最悪――もしアルガントムが避難中に敵として現れたのならば」



 その先は言葉にはしない。

 だが、この場にいる者たちはわかっている。


 誰かが苦笑し、仕方ないなと頭をかいた。



「一秒か二秒くらいは、逃げる時間を稼いでみせるさ。そうだろう、みんな?」



 同意が次々と声となり、一つの意思と纏まって、ギルドの中を騒がしくする。





 夜。

 祭りはまだこれから、そんな時間にルーフ村からの避難は少しずつ開始される。

 理由は語られず、ただ諸事情により退去せよ。


 そんな横暴に不満を口にする者も多かったが、領主や衛兵たちの低姿勢な説得もありなんとかことは順調に進む。

 地の彼方にまで伸びる人の列、そのとりあえずの行く先は少し南にある町だ。


 すでに伝令がそちらに向かって事情を説明している。

 受け入れ態勢は整って、同時に迎えの馬車も何十台か道を走り始めていた。


 またルーフ村の周辺集落にも馬車が派遣されていた。

 愛着のある土地から離れることを渋った村人も、今起きていることが終われば帰れると聞いて仕方なくと馬車に乗る。


 昼間の祭りの風景とは別の様相で慌しくなってきた村の中、一通りの指示を出し終えて、リザイアは一旦集会所に戻ってきた。



「お帰りなさいませ、リザイア様」



 出迎えたのは幽霊メイド。

 彼女の一礼に手で応えつつ、リザイアは自分の部屋で少しだけ休もうと足早に移動しようとしたが。



「リザイア様、お話が」

「え?」



 シルキーの、真剣な声に振り返る。

 そこにあるのは寂しそうで、悲しそうな顔。



「我らの主人が操られたとなれば、その支配の力が我々に通じないという保証はありません。ゆえにリザイア様にお仕えできるのはこれまで」



 メイドは一時仕えた主にそう告げる。

 いざ操られた時、傍にいては迷惑をかける、と。


 言いたいことを理解し、リザイアは思いやりに胸の痛みを覚えつつも了承する。



「……仕方、ありませんね。シルキーさんには色々と助けてもらって感謝しています」

「こちらこそ、楽しく仕えさせて頂きました。また縁があれば、再び」



 すぅ、と。

 深くお辞儀をすると共に、シルキーの姿が見えなくなった。


 避難誘導の途中、デュラハンやイフリートなど、村の中にいたアルガントムの配下たちも村を出るとリザイアに挨拶に来ていた。

 とりあえずは樹海と湖に集合し、あとは状況に応じて動く、と。


 ちょっと変わった隣人たちが、別れを口にして去っていく寂しさ。

 二度と会えぬと、決まったわけでもないが。



「……辛いですね」



 辛い。

 縁のある者たちとの別れ。


 アルガントムが無事な顔で帰ってくれば不安もかき消え、さんざん心配させてと怒ることもできるのだが、いまのところその希望はない。

 そして戦うことになればきっと負けるだろうし、万が一に勝利しても彼を失うこととなって。



「……あれ」



 頬を伝う生暖かい液体。

 涙。


 アルガントムを失うことを想像し、彼のいない世界を考えたら、無意識のうちに流していた哀しみのひとしずく。


 リザイアは世界の中で、様々な人の死を目にしてきた。


 一人の人間が死ぬ、同じ事象に対して感情に差があるのは当然。

 敵兵が死んだ時にあるのは悲しみではないし、一方で仲間が死んだ時のそれは胸を貫かれるような辛さ。


 ではアルガントムに対する感情は。

 乱暴に言ってしまえば一人の仲間に過ぎないはずの彼を失う、それを想像した時に襲ってくるこの凍えるような寒気と恐怖はなんなのだ。


 特別な存在。


 どう特別なのか、力があるから?

 あるいは妹の部下だからか、もしくは結婚なんて話を持ち出された仲だから?


 リザイアにはよくわからない。

 ただ、明確に意識する。

 彼を絶対に失いたくはないと。


 そして失わぬ術が見つからないからこそ、リザイアはひたすらに辛いのだ。

 だが、涙を流してばかりもいられない。


 自分は統治者で、人々を守る義務がある。

 そのために働かなければならない、たださらに忙しくなるであろうこれからに備えて、少しだけの休息を。


 頬を平手で叩き気分を入れ替え、自らの部屋に戻ろうとした、その時。



「が、ああああああああっ!」



 絶叫。悲鳴。

 その声はラトリナのもの、発せられたのは彼女の部屋。


 普段は落ち着いたラトリナの姿からは想像もできない、内から吐き出すような咆哮。

 ただならぬ様子。リザイアは慌て、その部屋の扉を開く。



「ラトリナ!?」



 凄惨な光景だった。

 部屋中、様々な家具につけられた引っかき傷。今現在もラトリナが床の板に爪をたて、耐えるための力を込めて、同じような傷を増やしている。

 ベッドの布は破れて、室内に積まれていた本はあちこちに散らばって、そして何より大量の赤がべっとりとあちこちにへばりついていた。


 今現在もラトリナの両目から流れるそれは血液だ。



「なにをしているのですか!」



 リザイアは叫ぶと、苦しむ妹に慌てて駆け寄った。

 どうするべきかと一瞬悩み、とにかくその体を優しく抱きしめる。


 そのぬくもりに、ラトリナは少しだけ痛みを忘れ。



「……ああ。お姉さま、ですか。いま、部屋に入る、と。血がついて、しまいますよ」

「そんなことよりも! なにをしていたのです! こんなに血だらけになって!」



 苦しみの中、微かな笑い声。



「簡単な、ことです。私の力で、トランベインの王城から運び込まれた資料全ての文字絵図等々、全て一瞬で読みました。悠長に読んでいる暇が、なかったもので。ふふ、裏技です」



 本来は遠くを見るための力、その応用。

 その視界の見る範囲を本の全ページに対して広げ、片っ端から一気に読み取り頭に叩き込む。


 表紙すら開かずに、山と積まれた本を一瞬で読み解く技。

 人の目や頭では本来処理しきれぬ情報を一気に受け止めるため、内から頭がバラバラになる感覚に襲われる。物を詰め込みすぎてパンパンに膨れ上がった袋が破裂するような。


 だが己の体を限界まで酷使しておかげで、大量の本を全て読み終えた。樹海の小屋からこちらに運んでもらったものも含めて。

 そして見つけた、一つの希望。


 それを姉に伝えるために、ラトリナは青白い顔で語り始める。



「お姉さま、聞いてください」

「話は後です! それよりも治癒魔法を使える者を呼んで……」

「私のことは後でいいッ!」



 叫び。絶対に曲がらない鉄の意志の表現。

 その声に、リザイアはそれ以上の発言を止め、妹の言葉に耳を傾けることにした。



「敵は、アルガントムを操ろうとしているのは、伝説の中にある怪異の類、そう思って文献を調べましたが……、結論から言うと他者を支配する力なんて、伝承にすら記されていません」



 つまり、これだけダメージを受けて何の成果もなし。

 妹の不憫に泣きそうになるが、しかしラトリナは笑う。



「ただ、他者を支配できるなら、本の記述なんかを改竄して自分の存在を歴史から隠す、なんてことも造作もない」



 例えば、歴史書を書く者自身となって都合のいいように歴史を綴る。

 あるいは司書となり図書館の本のページを破り捨て、自らに関する記述を塗りつぶす。


 それだけならただの推測だ。

 しかしラトリナはあることに気がついていた。



「お姉さま、アルガントムをこちらの世界に呼んだ召喚の秘術。誰がその魔法をこの世に残したか、わかりますか?」

「トランベインの王族に伝わる力、でしたよね。ならば、トランベインの王族の何者か」

「ふふ、不正解。……召喚の秘術の方法だけは書かれていて、しかし開発者やなぜ作ろうとしたのかの経緯、そういう情報は綺麗に抜け落ちていました」



 なぜ、召喚の秘術という魔法を生み出そうとしたのか。

 誰が何の目的で、トランベインの王族にそんな力をもたらしたのか。


 そういう歴史がわからぬようになっており、ただ行使するのに必要な情報だけが残っている。

 詳しいことなど知る必要はなく、とにかく使えと命ずるように。



「それだけなら、見逃せたんですが、他の関係ない文献、例えばトランベインの初代国王が倒した竜の名とか、あるいは過去に王に仕えた主戦派の重鎮の名とか、とにかく部分的な記録の抹消が目立ちます」



 主に名前、あるいはその者の力。

 全て纏めて目を通し、歴史を垣間見る最中、無数に見つけた虫食い穴。


 特に国家間の争いで活躍した武人や、国の脅威となる魔物、それを絶滅させたという英雄、そういう破壊的分野に多い。

 ラトリナはそこに何らかの意思の存在を感じていた。



「ただ、結局のところ敵の正体は掴めませんでしたが……古より存在する何か、そう考えるべきでしょう」



 もしもそうではなく、本当に新種の魔物や魔法が相手だとしたらいよいよ打つ手がない、と。

 ラトリナの希望も混じってはいる推測、それを聞いた上で、リザイアは妹に問う。



「相手が古より存在する何かだったとして、ならば打つ手があるのですか?」

「ええ、まあこれも楽観的な考えなのですが……人を操る強大な力、それを持つ者のやることが歴史の操作。あまりにも回りくどい」



 歴史の操作なんてことはせず、例えば王でも操って歴史を意のままに操ればいい。

 あるいは何らかの敵がいるならそれを操って自殺させれば簡単だ。


 本当にそれくらいの万能性がある力ならば、そうするべき。

 そうしないということは、出来ないのだろう。



「力には制約があるのでしょう。操れる者や数が限定されるとか、そういう限界が。敵は強大でも最強ではないはず」



 ならば、楽観的な話だが、希望はあるはずだ。

 血の涙も止まり、ゆっくりと見開いた目。


 姉の頬に残る涙のあとを見て、ラトリナは察し、安心させるために言葉にする。



「アルガントムを救うこと、きっと不可能ではありません。そして一つ、試してみようと思います。……強い意思で抗える相手ならば、例えば彼の心に力添えができるか、とか」



 ただしこれは影の役目。どう転がるかわからない。

 ゆえに、リザイアは変わらず避難誘導の手伝いを、それがラトリナの言葉だ。


 妹の意思を受け取って、リザイアはこくりと頷く。



「……わかり、ました。アルガントムのことは任せます」

「ふふ。任せてください」

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