それを否定する足掻き
心よ
どうか強くあれ
忍び寄る魅惑に獲りつかれるな
それは痛み 毒の刃だからだ
どうか背を向け
鉄の覆いを身につけろ
傷に薬を塗り ひとたび包帯を巻いたなら
二度と刃に近づいてはいけない
もう痛みを忘れたか
残酷なまでに抉られた胸は
以前のように高鳴ることはない
目を空に向けよ
あなたが鉄の覆いを脱ぎ棄てない限り
それは護られるだろう
今得ている自由を忘れてはいけない
生えた翼そぎ落とされたくなければ
あなたの中に迎え入れるな
近づいてはいけない
それを見てもいけない
あなたはまだ隠し持っている
その花は容易に咲いてしまうのだ
どうか強くあれ
そして
青い空の心地好さを味わい知れ