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後始末

 強く、なっていた。

 科は気絶した指揮を後ろを振り向き、思う。

 それとも、元から強かったのか。

「俺は、何がしたいんだ?」

 漏らしたその言葉と同時に大量の十字士がスロープから上がってきた。

 恐らく観戦していたのだろう。

「流石科さん!! ソイツ超能力者でしょ!?」

 一番前に居た男が興奮を隠し切れない声で叫ぶ。

「ソイツ、さっさとぶっ殺しちゃいましょうよ!! 火炙りとか――」

「コイツは殺さない」

 科のセリフに集団がざわついた。

 不信感が一気に伝達し、煽りを与えたかのようだ。

「な、何でです!? コイツら超能力者を殺さないと――!!」

 科は静かに、殺気の籠った視線で十字士達を睨んだ。

「いいからさっさと会議室へ行け」

「は、はい……」

 科の眼光に気圧された十字士たちは駆け込むようにホールへと入って行った。

「……」

 指揮の元へ静かに寄る。

(連れて行くか)

 指揮には現実を教えておいた方がいい。

 残酷で、抗いがたい現実を。

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