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【刀剣乱舞】軍場にて【創作審神者】

創作審神者のオリジナル設定の話なので、

大丈夫な方だけお進みください。

軍場=いくさば=戦場。戦場ではなくていくさば…としたかっただけです。

開くが故に見える世界もある

開かねば見えぬ世界もある

開けば己が変わる世界も変わる

だが其れが解かるは己自身のみぞ

己自身だけが解かれば良い

他者に其の変化を知らす必要なぞ一切無い


誇示するべからず

自らを律せよ

決して誇示をするではない


そのつもりなくもその力があると知れば

人は畏敬の念ではなく異端を見る目を持つ

故に畏敬畏怖の対象ではなく異端の対象となりけり

故に誇示をするべからず




いつの事だろうか脳裏に浮かんだ言葉。

その頃は審神をするという行為には及んだ事がなかったので、何を意味しているか、

何を意図しているか、どんな存在からの言葉かはわからなかった。

その頃はまだ何か脳内で浮かぶ物がある、それが自分の考えか外からの考えか、

どちらかなどと考えたこともなかった。

そして浮かんだ言葉に対して彼は冷めた表情をしていた。


〔既に異端ではあるんだがな…〕


と考えながら、本日は敵陣に薙刀、大太刀がいたが為に自陣に引きこもっていた梛木は

悠々と脚組みをしながら戦況を眺めていた。

戦国時代、大将は出陣して自陣にいた。だから大将首という言葉がある。


本来審神者は付喪神を審神する、それが正しく降りた神であるかを視る。

それに特化した存在なのだから、出陣をする必要性は一切ないし、

戦闘力のある審神者ばかりではないというのは話にも聞いていたから、

本丸に居るだけの審神者が殆どなのかもしれない。

だから、本当ならば刀剣だけに任せておくのだろう。


どうせ政府からしたら審神者は手駒の一つ。

一人死のうが二人死のうが手駒は手駒。

刀剣をできるだけ破壊しないようにとの令は受けている。

ならば勝手に戦おうが如何様にしようが自分の自由だ。

と、常に考えてはいたが、実際自分の出番がないとなると手持ち無沙汰も甚だしい物ではあった。

弱視の為に入れている視力増強用レンズと、暗視スコープの役割もあるその眼で見れば、

望遠鏡のような物は一切不要ではあった。


そして、敵の弓兵がこちら側を狙っているのが視えた。

刀剣らは…他の敵の相手をしていて弓兵に気付いていない。

弓ならば弾く事は出来るかと即座に足に仕込んである縮地強化用チップを発動させる。

弓兵を掃う方が本来ならば早いのだが、その近くに薙刀、大太刀がいる。


足元を狙われては離脱が難しくなる。となると不利がこちらに働く。

最たるは矢を弾けばそれでいいと思考を巡らし狙われていた刀剣らの前へと出、

その矢の数本をカーボンと鉄鋼で編まれた防刃、防弾のコートと、

タングステンカーバイドの手手甲で弾き返す。

その場にいた蜻蛉切が驚いたのか、珍しく声を荒げていた。


「主殿!自分らは大丈夫ですから陣に戻って下され!」


そう言われ、そうかと返そうとした瞬間、再度矢が降り注ぐ。それをこちらも再度弾き返す。


「了解した。ならば引く。後の対処は頼む。」


と、敵弓兵の矢が尽きたのが視力強化で確認できたので早々にその場を立ち去った。

弓兵がいなくなった後の戦闘はあっけない物だった。


戦場から帰り、梛木は自分の部屋へ戻ると戦闘用に着ていた衣服を脱いで着物に着替える。

神職の者が良く着ている狩衣ではあるが、その色は真っ黒にしていた。

陰陽道の者が着ている物に酷似している。

ざんばらの髪を衣服に合うよう総髪に束ねようとしていると、襖の外から声がした。


「主殿。よろしいか?」


声の主は先の戦でも忠告をしてきていた蜻蛉切だった。


「ああ、構わない。入れ。」


そう伝えると、総髪に束ねた髪を赤い紐で縛り終える所へ彼は入ってきた。


「身支度をしておられたか。これは失礼仕った。」

「否、もう終わったから気にしないで良い。ところで用向きは?」


蜻蛉切は梛木の近くへと腰を下ろすと、


「主殿…先程の戦のような真似は止めて下され…心の臓に悪いです…。」

「あぁ…あれか。別にあれぐらい大した事ではないだろう。」


喉元過ぎれば熱さ忘れるぐらいの勢いで戦で己がしたことを気にも留めずにいたが、

蜻蛉切としては気が気ではなかったらしい。

正座をして俯いた蜻蛉切に対し、その肩へと手を置いた。


「余り気にするな。こちらも肉体のバックアップはしてある。

お前たちよりは修復は遅いが、出陣前の肉体に戻す事は可能だ。」


医療班等と言う物は本丸には存在していない。

総てはバックアップシステムで健常だった頃の肉体へと戻す。

ただし、テロメアは変異がないので老いないという事はない。

暫定的な治療方式として肉体のみの遡りをしている。

健常な場所はそのままにし、不具合のある箇所のみ時間を逆巻きにし再生していく。

ただし、脳や心臓へ深刻な損傷を受けている場合、このシステムでも回復することは出来ない為、

そこを懸念しての蜻蛉切の忠告があった。


「主殿…。主殿はからくり人形ではありますまい。不老不死でもありますまい…。

無碍に死にに行くような真似は止めて下され…。」


そういう事かと合点が行った。彼の以前の所有者である本多忠勝は、


「我何ぞ人の力を借りて、以って武功を立てんや」と言い自ら敵陣に向かうような武将であった。

恐らく忠勝と重なることもあったのだろう。


「お前の前の主、本多忠勝はそれでも死ななかっただろう。ならば俺も死なぬから安心していろ。」

「はっ…。」

蜻蛉切は安堵の表情を浮かべていた。


だが、死ぬも天命、生きるも天命。天命であれば生き、天命であれば死ぬ。それのみである。

その心内は言わないようにしておいた。

何故ならば余り言って涙でも浮かべられたら励まし様がなかったからというのは此処だけの話しである。

「我何ぞ人の力を借りて、以って武功を立てんや」は、本多忠勝が残した言葉。

「自分はどうして(わざわざ)人の力を借りてまで、武功を立てる必要があろうか

(いや、必要ない。自分の力だけで立てるのだ)」

なんというか、この主あってあの蜻蛉切さん在り!という感じですな…。


「死ぬも天命、生きるも天命。天命であれば生き、天命であれば死ぬ」は、中国の古典『論語』から。


私は当時何を考えて書いていたんでしょうね…としみじみ。

ということで、このシリーズはこれで終わります。

流石に続きを今更書くのもなぁってなってまして…。


お気に召した方は感想いただけると幸いです。


また、現在執筆中のは完全オリジナルでAIを駆使して書いています。

ただ、表現上どうしても厳しいのでミッドナイトノベルズにあります。

気になった方は「みらると」で検索してみてくださいね。


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