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【刀剣乱舞】疲弊【創作審神者】

創作審神者のオリジナル設定の話なので、

大丈夫な方だけお進みください。


己が信念を 己が為に 己の思想の為に 己の思考の為に 

己の我を持って欲を持って実行せよ。

我欲ではなく、我のある欲、我の無い欲は無欲に等しい。

自己なくば己成らざる。

己の生を持って自己なるや。

欲無くば人の生非ず其れは聖者にしか非ず。




「聖者…か。なれんよ。そんなもの。最初から捨てている。」


己に語りかけてくる言葉の主、それを審神する事が叶わなかったのは

内在神とも呼べる高位の己だったからだろう。

平行世界にいるとも、次元が違うとも言われるもう一人の己は、

(あら)ざれば人として生きるのもまた難しいと言ってきていた。

彼にその欲というものが著しく欠如している所から、

斯様な問答は幾度と無く繰り返されてきていた。


神は人の数程、物の数程其の中に内包する存在。

それは刀剣達と接してきて其れと無く分ってきていた。

だが刀剣らの在り方は人が神と呼ぶ其の物相応なのだろうか。

分霊システム。魂を分け御霊とし振り分けてゆく。

彼としては果たしてそれが神と称すべき存在となるのか

甚だ疑問でしかなかった。


「主~。起きてるか~?飯持ってきたぞ。」

「ああ…済まん。そこに置いといてくれ。」


外から聞こえてきた和泉守らしき声に対してそう応えると、一つ欠伸をし身体を伸ばす。

引き戸の外に置かれた食事を取ると胃の働きがまだ不十分であると感じ水を一杯飲み干す。

だが簡単に動き出すわけでもない。

普段は丼飯を五杯は軽く平らげる大食漢からしたら珍しい事ではある。


胃の動きが悪い。夢現の中、先の言葉が聞こえてきたからだろうか。

憂鬱そうな顔をし、幽鬼さながらの形相で飯を食わずして廊下へと出ると

和泉守がまだそこに居た。


「……なんだ。まだ居たのか。」

「気配も察しられないとか相当弱ってねぇか?主。」

「否。弱ってなどおらん。」

「アンタさぁ…機械仕掛けじゃねぇんだから休む時しっかり休まねぇといざって時どうすんだよ。」


そう言われて流石に自覚する所はあった。十二分に寝たと思っても疲労の取れない身体。

要人の身辺警護をしていた頃と雲泥の差の戦闘回数。

加えて慣れない環境下において大勢の者との共同生活。

そこまで繊細には出来ていないと高を括っていたわけでもない。

身体というのが繊細であるというのは把握した上でのこの失態。

刀剣らは肉体こそあれ、疲労や些細な傷の回復ならば然して時間もかからない。

分霊システムにより、損傷は元データの身体に戻るようにプログラムが可能である。

だが、元より生身の身体の己はどうだ。蓄積された疲労がこうして身体に出てしまっている。


「兼さん~どうしたの?あ、主。おはようございます…って顔真っ白ですよ…?しかもご飯食べてないし。」


後から来た自称・和泉守の相棒かつ助手の堀川国広は、和泉守の後ろから覗きこむような体で

梛木に話しかけてきた。心配そうなその青い双眸に見つめられると、彼はついと首を背けた。


「…憂慮無し。自分らの部屋へ戻れ。和泉守。堀川。何時までもおらぬで良い。」

不山戯(ふざけ)るなよ。今にも倒れそうな面して何抜かしてやがんだ!」

「まぁまぁ兼さん落着いて…。主。ごはん食べてないってことは胃動いてないですよね?

薬研に頼んで漢方でも持ってきましょうか?」


頼めるか、と覇気の無い声で言うと堀川は急いで薬研の元へと向かった。

和泉守は寝てろと言うとその場を後にした。


薬研藤四郎。室町時代の武将・畠山政長が切腹をしようとした折、

彼の刀を用いたるも、切腹叶わずに投げ捨てたがそれが鉄製の薬を摩り降ろす為の器具である

薬研に突き刺さった。主人の腹は切らずも切味は素晴らしいという事から、

薬研藤四郎と名づけられた名刀の短刀。

その名前の由来の所為もあってか漢方薬に矢鱈と精通している所があった。


「大将。持ってきたぞ。あ~見事に顔が真っ白だな。暫く戦闘しないで休んでおけよ?

大体大将ってのは本来陣に構えてりゃいーんだからさ。闘いは俺っち達に任せておけばいいんだよ。」


用意されていたのはぬるま湯と漢方薬。冷水を飲むよりは胃には良いということで用意したらしい。

処方された漢方を口にすると、梛木の身体に合っていたのか苦くは感じられなかったようだ。

すんなりと薬を飲み一心地付くと、彼は頭を下げた。


「先日の言の後なのに済まぬな…。」

「いいや。あの時の事は獅子王から聞いてるから、大将は気張り過ぎだってな。

たまにはのんびりしろよ。ここにきてからずっとだろ?誰も責めたりしねぇよ。」

「そうか…。」


そして粥として運び直されてきた飯を食うと彼はまた暫く惰眠を貪る事とした。

刀剣らは、この素直ではない意固地な主の様を、何故か厭う事は出来なかった。

何故なら善人では決してないが悪人でもないからだ。

ただ己が信じた物だけを実行しているだけの真正直な人間であると。

そう認識が出来ていたからなのだろう。

薬研くんはアニメとかも見たけど、兄貴!って感じでいい子だよね~。

というか、刀剣乱舞の刀剣たちはみんないい子たちばかりでなぁ…。

と、しみじみ。なんでこんな審神者書いたのかはいまだに謎である。

あれだ。多分。艦これ二次のドM提督見た結果だ!



ちなみに現在はAIを駆使してオリジナル小説を書いております。

ただ、描写的にどうしても必要なのでミッドナイトノベルズにアップしています。

興味のある方は「みらると」で検索かけてみてください。

和風ダークファンタジーで鬼ばっかり出てくる鬼の里の話です。

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