かなしいAIとあそぼう
動作不良の良好な
季節外れの季節の服を着て
ぼくたちは
わらう
おこる
かなしむ
そして
あそぶ
かなしいAIとあそぼう
それは
いつものようで
いつもではない
日の夕暮れの朝日のような
気持ちのゆらぎが
漠然とした
風景の抽象画
色のはみ出した
線の細い流麗な
ポップな
古典的技法
それから
語るほど
語るでもなく
明日は来る
明後日のために
昨日がある
機能がある
昨日がある
AIに託した言葉を
信じて
明日のために
いるはずのないいるぼくは
前を向いている