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第41話 城内のお仕事

始めまして、白黒西瓜シロクロ スイカです。

某鉄道会社のキャラクターが好きでこの名前にしました。


ロードオブザリングが好きで、その世界観をオマージュした小説を書いてみたいと思って小説に挑戦しましたが、全く違うものになりました。

若い夫婦の旅物語です。母の仇を打つべく自分を鍛え上げた娘ジェイドと、不本意ながらも彼女の復讐の完全成功に導くために頑張る結婚相手のエイナーとの旅物語です。


今の所、毎週水、土、日の14:30に新しいエピソードを更新しています。


自分でこの小説を書いていても、人の名前や地名など混乱してしまうので、参考資料としてざっくりとした世界観説明用地図と家系図を載せておきます。理解の参考にしていただけると幸いです。


参考資料:

地図

挿絵(By みてみん)


家系図

挿絵(By みてみん)


登場人物が増えたので追記しました。

リュウ・ズーシュエン(劉紫轩):虚明堂の副堂長

ヤン・リーイン(楊日瑩):ムーランと同一人物

リュウ・ズーハン(劉紫涵):ジェイドと同一人物


マラト・ベルカント:ある組織の幹部、ジェイドの仇

ジャーダン・ナラハルト:モラン国王の娘婿、国王の摂政(マラトと組んでモラン国を拡大させていると言われている。)

アラン2世:モラン国王(体調不良で表には出てこないと言われている。)


アクセル・ゲイラヴォル:軍でのエイナーの上官

ヴォルヴァ・ゲイラヴォル:アクセルの妻

テュール(8) 、マグニ(6)、ダグ(4)、エーシル(1):ゲイラヴォル家の子どもたち(年齢)


サムート・ハン:エイナーの文通相手だったアルーム国の王子


ヤン・フォンミン(楊楓明):ユーリハ国王軍の司令官、ズーシュエンの母方の従兄

タユナ・ハイネン:ユーリハ国王軍の副司令官

アリマ:ユーリハ国王軍の女性兵士、ジェイドの友だち


ジョゼフ・テオ:ある組織の創設者


ヤン・シィェンフゥア(楊仙華):ズーシュエンの母親、虚明堂の前堂長

リュウ・シュエンュエ(劉轩月):ズーシュエンの父親、菓子屋

リュウ・ュエフゥア(劉月花):ズーシュエンの妹、虚明堂の現堂長

シャンマオ(バナジール):西山で洋食屋をやっている元(現役?)ハリスの部下


ソフィアとその祖母:ナルクで出会った麦畑の少女とその祖母


師匠 マチアス・ジュノー:ジェイドの師匠、元軍医、東アルタ在住

ペペとムー:ジェイドの犬たち

ピン:ジェイドが飼っていた猫


ヤン・ジンウェン(楊金温):ピブラナ国の首都ボヤーナで医師をしている女性

ヨナス・デスモン:ピブラナ王室に送り込まれた、マラトの部下


バナム・アルマン:南モラン地区(旧アルーム国)の物資調達責任者、モラン国大臣代理

アルタイル(通称:アル):バナムの部下

カジャナ・ポナー:サムートの主治医

ナズ:カジャナ医師の助手

アスリ:カジャナ医師の助手

メイ・モーイエ(梅莫耶):旧アルーム国の首都グレナディで医者をしている女性

 四人が食堂にいると、アルがお小言を言いにやって来た。

「いくら、俺が西側をウロウロしても良いと言っても、限度ってものがあるぞ、あんなにあからさまにウロウロされたら、俺が怒られるだろう。」


 頑張って高圧的に見せようと振舞っているアルを横目に、ジェイドが言い返した。


「暇すぎるんだよ。だったら西側の倉庫でも良いから働かせてくれ。」


「何だ、お前仕事が欲しいのか?」


「ああ、私は仕事がしたいんだよ。暇人でいるよりはましだ。」

 ジェイドが語気強めにアルに再び言い放った。


「分かったよ、そんなに働きたかったのか。何かお前たちでも出来る仕事を探して来てやるから。」

 そう言ってアルは急いで食堂を出て行った。


 暫くすると、アルが戻って来て。

「仕事を見付けて来てやったぞ。今日から働けるぞ。」


 得意げにそう言って、仕事内容を説明した。

「医療助手の助手と、掃除係だ。助手が二人、掃除係が二人だ。助手は出来れば女性が良いって言ってたから、ズーハンは助手だ。」


「仕事をしたいと言ったのは、ズーハンだけだぞ、他の三人はこれっぽっちも仕事をしたいなんて思っていない。少なくとも俺はな。」

 マチアスがアルを責めた。


「え、そうだったのか? だけど、お前たち全員暇だろう、だったら働けばいいだろう。詳しいことは担当者に聞いてくれ。」

 そう言って、アルは四人を追い払うように各部署に案内した。


 マチアスが掃除はしないとごねたので、助手がマチアスとジェイド、掃除がズーシュエンとエイナーになった。

 医者が医療助手の助手って逆に務まるのか?とエイナーは不安に思ったが、自分が望んで助手を取ったのだから、文句ないのだろうと思うことにした。それと、本当に働きたくないならば、仕事自体を断ればいいのに、そういう所は意外に律儀なのか?とも思った。




 掃除の仕事は、まず池の掃除を言い渡された。暇つぶしのために無理やり準備した仕事だったのではないかと思ったが、少なくとも年に一回は行う掃除で、今がその時期だということだった。


「これ、魚ってどうすればいいんですかね?」

 池を眺めながら、エイナー坊ちゃまがズーシュエンに聞いた。


「まずは、池の水を抜こう。その後に捕まえる方が楽だ。」


「え、池の水を抜くって、どこに?どうやって?」


「人工池のようだからどこかに栓があるかもしれない。」


 そう言って、池の周りを見回して池の中に鎖の様なものが沈んでいるのを見つけた。それを二人で引き上げると、泥とともに池の栓が外れて、側溝の方に泥水が流れ出て行った。


 大きな桶を幾つも用意してそこに池の水汲んだ。池の水が無くなるのを待って、魚を捕まえて桶に移動させ、池の底にたまった泥などをきれいに流し出した。池には新しい水が流れ入ってくる給水口があり、掃除中はその元栓を閉じていたが、掃除が終わったので元栓を開いて池の半分くらいまで水を入れた。


 気が付いたら既に日が暮れていた。


「こんなに小さな池の掃除が、こんなに大変だとは知りませんでした。」

 汗と池の泥にまみれながら、エイナーがズーシュエンに言った。


「この規模の池でも、普通、もっと大人数でやる仕事だからねえ、正直二人でやるのはきついよ。」


「本当に、それにしても、ズーシュエンは何でもできるんですね。武術は勿論、料理や掃除、サバイバル術にも長けている。苦手なものなんてないんでしょうね。」

 エイナーが汚れた顔で、ズーシュエンに笑いかけた。


「そんなことは無いよ、苦手なことは沢山あるよ。実はね、絵を描くのが苦手でね、人の顔を書くとみんな同じになるんだよ。絵の才能は全て妹が持って行ったみたいだ。」


 そう言って、地面に人の顔らしきものを書いた、丸の中に、横棒が数本、縦棒が数本。


「確かに……」


 ふざけている訳じゃないのならば、本当に絵の才能は無さそうだ。




 マチアスとジェイド(ズーハン)は、城の東側にある医術部で、仕事内容の説明を受けた。器具の消毒と準備、搬入された薬草の簡単な処理などが主な仕事だった。


 二人に取ってはごく簡単なことだったので、言われた仕事は直ぐに終わるかの様に思えたが、器具の消毒と準備方法については、改善の余地を見出してしまったマチアスが改善対策を始めたため、それに巻き込まれた看護助手たちが散々な目にあった。


 薬草の処理も簡単な前処理だけをするように指示されていたが、二人で最終的な処理までしてしまい、責任者に怒られたのだが、処理方法が適切だったため、明日からは、担当者の指示のもと最後まで処理するように言われた。




 結局、ヘトヘトになって四人は部屋に戻った。


「充足感はありましたが、こんなことやっていていいんですかね。」

 エイナーがベッドにうつ伏せになったまま言った。


「明日は、城内の風呂掃除をすることになったから、城の中に入ることはできる。」

 ベッドに腰を掛けているズーシュエンが、小声で言った。


「そういえば、明日の夕方、サムートの部屋に荷物を運ぶことになっていて。それまでに風呂掃除を終わらせなくちゃ。」

 小声でエイナーがズーシュエンに言った。ズーシュエンは軽くうなずいた。


「風呂って女湯か?」

 マチアスがベッドで寛ぎながら、冗談交じりに尋ねてきた。


「大浴場って言っていたのですが、誰が使う風呂なんですかね?まあ、流石に私たちに女湯の掃除はさせないでしょう。」




 翌日、マチアスとジェイド(ズーハン)が薬草の処理をしていると、ナズとアスリがやって来て、


「ズーハンにお願いがあるんだけど。今日の夕方、サムート様の部屋まで荷物を運ぶことになっているんだけど、私たちは別の用事が出来てしまって、ズーハンならばエイナーのこと知ってるから、エイナーにも頼んで一緒に運んでもらえないかしら。」


「ああ、勿論、運ぶよ。」




 大浴場は二つあり、いずれも王族専用の風呂で、現在、一つは元王妃、もう一つはサムートが使用する風呂になっていて、二人が掃除をするのはサムート用の風呂であった。しかし、体調を崩してからは、入浴する頻度もめっきり減ってしまいあまり頻繁には使用されていないとのことだった。


 大きめの石造りの浴槽の奥には小部屋があり、そこは蒸し風呂、水風呂が設備されていた。


「またもや、これを二人で掃除しろとは……」


 二人は絶望しながらも、ひたすら掃除を続けた。

 どうにか、夕方になる前には掃除を終わらせることが出来た。




 夕方になり、ナズとアスリに言われた通り、城の入口で荷物を待った。

 到着した荷物は思っていた以上の大きさで、しかも二つあった。流石に三階まで二人で運ぶのは難しく、マチアスとズーシュエンにも手伝ってもらい運んだ。


「中身は何なんだ。」

 エイナーがジェイド(ズーハン)に聞いた。


「聞いてない。それに、荷物を置いたらそのままにして、荷を解かないように言われている。」


「この荷物、運びづらいな。変な揺れ方をする。」

 マチアスが荷物を揺らしたりしながら呟いた。


 やっとの思いで三階のサムートの部屋の前まで運んだ。

 部屋の扉をノックすると、中から使用人が扉を開けた。

 その、奥にはバナムがこちらを見て立っていた。

今日も読んでいただきありがとうございました。

感想など聞かせていただけると、励みになるのでよろしくお願いします<(_ _)>



今年最初の栗ご飯を食べました。

何か、「今年最後の海に向かう」の逆みたいで良い響きだなって思いました。

君の目で世界を見てみたいってやつです。

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