リアムさんとの一対一②
「まあ、戦闘ってなったら、なんでもありだしな。そして、なんでもありの方が、俺が楽しい。」
うわあ。
リアムさんは風魔法を付与した身体強化魔法で、体術メインで攻めてくる。
それに対して、私は防戦しかできていない。
そもそも、身体強化とかは守護班とかの専門分野のはずだ。アレクサンダーが使ってたなあ。
私も体術は得意な方だけど、緻密な魔術コントロールが苦手で、ペアの時とかは、クラウスにかけてもらってたもんなぁ。
んー。どうしたもんんかな。
「おい、どうした!どうした!!防戦しかしてないぞ。」
リアムさんが言う。
「わかってますよ!少し待っててください。」
一発ぶちかますか!結界張ってあるって言ってたし!
リアムさんの蹴りを右腕でガードしつつ、無演唱で、自分の体くらいの斧を創造して放つ。
空間が少し歪んだ。
「おーおーおー。威力すげえなあ。
見てみろ!アレクサンダーの顔!!めちゃくちゃ維持がしんどそうな顔してるぞ!」
リアムさんが自分の周りを結界で防ぎながら、爆笑している。とても余裕そうだ。
「んー。威力だけじゃなくて、きちんと知識もあんね。
風魔法使ってたから、有利な創造魔法使ったんでしょ?
いやあ、面白くなってきた!!!!」
「けど、カミラぁ!お前、今自分じゃ勝てないかもって思ってるだろ?
俺もそう思ってる。
から、特別に助っ人を入れるのを許可しよう。クラウス、シャーロット、アレクサンダー来い!
エラ、アレクサンダーの競技場結界変わってくれ!」
クラウス、シャーロット、アレクサンダーが歩いてくる。
懐かしい。学生時代はグループ組むときはほぼいつもこのメンバーだったな。
「よし!来たな。俺は楽しみたい!
なので、お前らどんな案練っても良いから、4人で俺に向かってこい。」