王宮魔導士について教えてもらいました
治癒と言おうとしたら、クラウス、シャーロット、アレクサンダーにさえぎられた。
えええー。ひどい。治療魔術頑張って練習してるのに。
「ぶはっ。本人と周りの認識全然違そうだけど。まあいいや、お前ら、任務については後で説明するわ。とりあえず、ここについて説明しながら、食堂でもいってこいや。」
チャラ男さんが言う。
「わかりました。」
ーーーーーがやがやーーーーーーーーーー
私たちは今食堂で、それぞれ選んだものを前に座っている。
食堂は、毎食3種類の日替わりらしい。
「いやあ、カミラちゃんが急に表れてびっくりした~」
シャーロットが言う。
「私もよ。王宮魔導士と聞いて、いつかは会えるかなと思っていたけど、到着してすぐ会えるなんてね。」
「嬉しいよおお。カミラちゃんも王宮魔導士になると思ってたのに、故郷帰るっていって、私寂しかったもん。」
「私も、会えてうれしい。
ところで、私進路に王宮魔導士って入れてなかったから、王宮魔導士について全くわかってないんだけど、教えてくれない?」
「王宮魔導士は、魔法省が国として決めたことを遂行する機関だ。」
クラウスが言う・
「まあ、国家公務員だね。エリート街道とも周りからはいわれてるな。」
アレクサンダーが補足してくれる。
「ここの建物は、棟ごとに班が分かれていて、治癒魔道・守護魔道・魔法道具・生活魔道・攻撃魔道の5つの班がある。俺は、攻撃魔道。シャーロットは治癒魔道、アレクサンダーは守護魔道だな。それぞれについては、学校で習ったし、覚えているよな?」
「うん、治癒は、人のけがとかを治したり、状態異常とかを解くとかだよね。守護魔道は、結界とか、生活魔道は、生活に魔道を取り入れるための道具を作る、生活魔道は生活で使える魔道、攻撃魔道は、攻撃とかを扱うよね。」
「そうだな。鳥みたいに忘れてなくてよかった。」
なあんで、こいつはこんな言い方しかできないのかな。イライラする。
「・・・二人は相変わらずだなあ。でも、久々なんだから、喧嘩すんなよー。」
アレクサンダーが言う。
「それぞれの班では、研究・国から要請のあった任務・報告書とかの雑務とか、やることは結構幅広いよ。」
「そうだな。しかも、班どうしでも、結構協力要請とかしあったりしてて、棟の行き来も激しい。」
「そうそう。だから、今回も攻撃班に来た任務で、治癒と守護に協力要請がかかって、私とアレクが来たんだあ。」
「なるほどね。そしたら、棟の上にあった三角の建物はなんなの。」
「あれは魔法省だ。」
「え?!魔法省ってこんな近くにあるの?ここも王宮には近いけど、王宮の中で働いているんじゃないの?」
「考えてもみろよ。魔術師なんて変人の集まりだろ。王宮で、皆で一緒になんてできると思うか?」
「ああ、、。」
ちょっと納得してしまった自分が悲しい。確かに、魔術師は結構、うんかなり癖が強い人が多い。
自分はそうでないと思いたいが。