本部に到着しました
目の前には、5本の棟がそれぞれ橋のようなもので繋がれ、それの上にまた三角の建物が乗った形の建造物がある。
「やーやっと着いたね。お疲れ様」
この二日間、私たち二人のプチ喧嘩に突っ込みを入れたり、仲裁に入ったりと少しげっそりした表情の隊長さんが言った。
「じゃ、とりあえず、報告に行こうか。」
隊長さんがそう言って、5個あるうちの一つの棟の扉に手をかざすと、胃がぐるっとする感覚があり、大きい机が2個置いてある執務室のようなところにいた。
「ワープ,,,?」
「そうだよ...生活魔術を専門としているところが作っているんだ。」
顔色が良くない隊長さんが言った。
「顔色かなり悪いですけど、大丈夫ですか?」
「ありがとう。時空系の魔術苦手なんだよね。酔うんだよね。
ごめんね。だからワープ使えなくて、ここまで2日かかって」
「全然です。」
なるほど、ずっと疑問だったことが納得できた。こんな短距離でもここまで酔うのだから、2日かかる距離の移動などすれば、確実に隊長さんはやばいことになる。
「よーう、お疲れさん!」
聞きなれない声が聞こえ、前の机の方を見ると、目つきがとても鋭いチャラい男性と、おしとやかそうな女性がいた。
「ドラゴンどーだったー?見たことないやつもいるけど、どした?」
チャラい男が聞いた。
「はい。ドラゴンについての報告をいたします。
対象地区にて、ドラゴンを発見し、ギルド、騎士団と協力して討伐にあたりました。
開始2分ほどで、こちらにいるかカミラ・アーヴィンの巨大なファイアーボールとクラウスの保護魔法でドラゴンを人里から遠ざけました。被害はなしです。
カミラの無演唱、また魔術の威力を考え、王宮魔術師を薦め、連れてきた次第です。」
「ほーう。なんか面白い事なったね。
まあ、とりあえずお疲れさん。無演唱できるなら、王宮魔術師として働くの事態は問題ないでしょ。どこの棟に所属になるかは、上に話してみるわー。
マイケルは残って詳細教えて。クラウスとカミラさんは、とりあえず王宮魔導士について教えながら、食堂でごはんでも食べてきたら?」
そんな話をしていると、こんこんというノック音が響いた。