王宮魔導士の仕事に誘われました
「ね、ねえ、カミラ・・・さん?なんで、無演唱で魔法繰り出せたりできるのに、王宮魔術師として働いてないの??」
隊長さんが聞いてくる。
「え?無演唱って普通じゃないんですか?このクラウスは普通にやってましたよ?これできない時、すごい馬鹿にされたし・・・?」
「は?」
すごいスピードで隊長さんの首がクラウスの方に向いた。
首とれないのかな?心配。
「いや、なんか学校ではこの人と組まされること多かったので、この人がそれが普通って思うのもしょうがないのかも?しれません。今思い出しました。この人か先生としか実践練習したことなかったです。」
「あー、そらそうなるか。」
なにやら、二人でこそこそ話している。
んー、どうしよう。とりあえず、ドラゴン問題も解決したし、お店戻ろっかな。
「えっと、では二人ともさようなら~」
「いやいや、ちょっと待って。」
「待て。」
2人から止められた。なぜだ。
「無演唱で演唱なんていったら、王宮魔術師として十分活躍できるよ。カミラさん、王宮魔術師として働かない?」
「それに、今回こっちがシールド作らなかった時にお前が出したであろう被害額を返済する義務もあるのでは?」
「いや、私治療師なので・・・」
「このドラゴン被害ででるであろう被害者の治療のために、治療師の人と話したんだけど、この街には自分一人しか治療師いないっていってたよ?」
「うぐ・・・」
あの治療師、手柄を自分一人占めしやがったな
「そもそも、どうして治療師になりたいの?」
「それは・・・」
「隊長、理由なんていいじゃないですか。どっちみち、被害額分働いてもらわないとですし、王宮魔術師として働いてたら、治療師と同じ仕事する場面もあります。しかも、治療師として後々仕事するとしても、王宮魔術師として働いていたっていう泊もつく。メリットしかないと思うんだが、どうだ?」
泊・・・、泊か。確かに、泊さえあれば、あのむかつく治療師と同じ街でも客は来るかもしれない。しかも、こいつに一泡食わせることもできるかもしれないか。
別にこの街に残しておくべき人ももういないし。
「あー、私でよければ働きます。」
「あっさり!ほんとにいいの?こいつが言ってる被害額とかはきにしないでね!勝手に言ってるだけだから!」
「わかってます笑
でも、新しいことをやって実力をつけてから治療師しても遅くないかな?と思って。」
「そう?それなら、こちらは大歓迎!万年、人不足だから!
さっそくだけど、報告とかもかねて王都の本部までついてきてもらってもいいかな?ここから、二日くらいかかるんだけど・・・」