治癒魔道班の塔へ行ってみた
にまにまにまにま、シャルが任務から帰りとっても笑顔で隣を歩いている。
私たちは任務後きちんとシャルの活躍を伝えことで、ボーナスをもらえたらしい
シャルはご機嫌だ。
「任せてね。今日の私はご機嫌だから、治癒魔道班についてもこの塔についても
なんでも教えてあげる。」シャルが言う。
そう、私は今シャルと一緒に治癒魔道塔にいる。
王宮魔導士になった後すぐに任務にいってしまい、ここの施設内が分からず、
まあでもなんとかなるかと思いながら数日過ごしていたが、先日迷子になったことが原因だ。
その数日間は報告書を書いてずっと攻撃班の執務室にいたから、迷うこともなかった。
迷子になった次の日にシャーロットが任務から無事帰還したため、そのままシャルに
案内してもらえということになった。
「ここが治癒班の塔だよ~。棟どうしはワープとか橋とかでつながってるけど、
今回はまた迷子になったらいけないから歩きで正面のこの扉から入ろうね」
シャルが話す。前面には巨大な緑の扉がある。
シャル以外の人が言うと嫌味にしかきこえない言葉も、シャルが言うと本当に心配してるから
こう言ってくれているんだなと感じるのなんでなんだろ。不思議。
扉をあけると、
「え、なにここ・・・」
緑!緑!緑!
温室の中にいた。鳥の鳴き声も聞こえるし、お花なども咲いている。
「治癒班は、人をいやしたりすることが多くて、基本的にも魔導士の中でも
優しい感じの人が多いし、集中しないといけない仕事が多いから、落ち着く空間を作ろう!ってなって、こんな感じになったらしいよ。」
進んでいくと、がっっしゃーんという何かが割れる大きな音が聞こえた。
「魔法薬学室」という扉の中からうわあああ!やばい!という声も聞こえる。
「ちょっと、待ってねカミラ。」というが早いかシャルは
バンっと扉を開き、巨大な土の空間を部屋一面に作った。
その後6面すべてに魔法陣を展開していくと徐々に土の空間は小さくなっていった。
そして、5分くらいたった後、パンっと音を立てて消滅した。
「あああ!シャーロットおかえり!ありがとう!今度こそ状態異常の薬を改良できると思ったら、
また強すぎて、フラスコ割れちゃった!あのままだったら、塔全体が状態異常状態になるところだったよ!」
「なんて怖いものつくってんのよ!」
「ううう、ごめん・・・でもいけるかもって思ったら、止められなくて・・・」
「もう気をつけてよ!」シャルが言い、その部屋から離れる。
「えっと、今みたいに魔道を使って魔法薬を作ったり、研究しているのが魔法薬室。
カミラが町の治療院で売っていたみたいなものをもっと改良しようとしているよ。
治癒班は、土属性とか光属性みたいに人とか空間とかを全部受け入れて、悪い部分を消滅させるって
いうのが一般的なんだけど、魔法薬やる人は結構いろんな属性の人がいるかも!」
「で、奥の部屋は全国からワープで重傷者をつなげて、治療院しているよ!」
「ねえ、あれは?」私が何人かが胡坐をかいている人たちの方を向きながら質問する。
「ああ、あれは自分の魔力をコントロールする訓練。胡坐ってめっちゃ集中できるらしいよ。土とか
光魔道を最大魔力で出すと、良い部分も消滅させたり活性化させすぎちゃったりして、最悪殺しちゃうでしょう?だから、魔道自体も緻密なコントロール必要だし、魔道だけで無理なら魔道を使いながら魔法陣操ったりみたいに集中がめっちゃ必要だからさ!あと、さっきの魔法薬とかもおなじ要領で作るから、日々コントロールの訓練は欠かせないのよ」




