初任務にいってみよー!⑥
目の前が灰に変わりました。
空洞も砂漠の砂もすべて灰色に変わりました。
誰のせいだろう。私のせいだ。
まあ、でもあのでかい虫がいなくなったから良いか。
と現実逃避をしてみる。
がさっっと音がして、まだあの虫がいたのかとそっーと音がした方向を見てみる。
めちゃくちゃ起こってそうなアレクサンダーとクラウスがいた。
「ぶ、無事だったんだね。よ、よかったあ」と少しびくびくしながら話しかけてみる。
「カミラ。そもそもさ、灰にしないためにカミラに火使うなって言ってたよね?」
アレクが言う。
「いや、ほんとにその通りなんだけど、虫が!!虫がいたんだよー!!」
「は?虫がどうした?死ぬ気で結界はるなりなんなりしろよ。
カミラが落ちてからクラウスが焦って、めっちゃ緻密な魔道コントロールで
ツタ出して、シャルもカミラもどっちも危険ないようにって頑張ったのに、数分で全部ぱあだわ!
ある意味、すげえよ」アレクの説教が始まる。
「なんで落ちた?」クラウスがきく。
え、今?え、今なのクラウス君。絶対今ではない気がする。
アレクの説教スタート中だ。いや、でも逃げれるか。
「だって、どれだけやっても同じことの繰り返しだったんだもん。」
「俺らに頼ろうとかは考えなかったのか?そもそも落ちてからの勝算はあったのか?」
クラウスが静かにきく。逆に怖い。
「頼ろうとって結界の中にいたじゃん!落ちてからの勝算は・・・まあなんとかなるかな
と思った」
「今回はお前の初任務だから、お前の戦闘力や戦闘スタイル等を観察して、上に報告する
必要があった。それで別結界にいたのは謝るが、4人で来ている状況で頼る、相談する等の
コミュニケーションは必要だ。時と場合にもよるが、危険度も下がる。」
これは、結構長くなるかも。クラウスは強く怒ることはないが、長い。
ぼこっ!!そんな中で前方から音と灰の中から何かが出てきた。