初任務にいってみよー!④
クラウスとアレクサンダーに見捨てられた私は、砂の上に立ちながら
どうしようか考える。とってもムカつくが、その感情は後に回そう。
でも、えーどうしよう。木で結界みたいなものを作って突き刺すのが多分一番効率的
なんだけど、下にシャルいるんだよなぁ。
まあ、シャルだから大丈夫だとは思うんだけど、もしもがあると怖いしなあ。
うーん?とりあえず、木・風属性ではまだできる方の身体強化であの敵と戦うのが、
一番いいかなぁ?まあいいよなあ。
そんなことを考えていると、
ボゴっ!という音とともに、砂があった空間の足場が悪くなり、砂に巻き込まれそうになる。
うえええええ。ちょいまて!身体強化やスピードアップの自分にかけて、急いでその場所から
離れる。
が、次の場所もその次に移動する場所も全部砂に巻き込まれ落ちそうになる。
え?まって、敵は私の行動把握してるの?知能がすごい高い?
戦うに戦えないため、腹を決めて砂の中に入ることを決意して、移動した際に
身を任せて砂の中に落ちた。
「カミラ・・!!」クラウスの焦った声がかすかに聞こえた気がした。
そうだ、そうだ。新人にこんなひどいことしたんだ焦れと思う一方で、久々にクラウスの
焦った声聞いたなあと思う。
砂の中は、空洞だった。100mほど歩いたところで、目の前に地獄が広がっていた。