初任務にいってみよー!③
怒らせるとめんどくさいアレクをこれ以上刺激しないため、
私とクラウスはまじめに話し出す。
「あともって結界どれくらいだ?」
「2分かな?」
「どうしよう?でも、私とクラウスは土属性と相性悪いよね」
「ああ。水は土に弱いし、カミラの火は土を逆に増長させるしな。」
「まあ、それを上回ればいいんだけどね!」
「そーしたら、俺たち全員被害被るからやめて」アレクが冷めた目でいう。
「はい・・・」
「まあ、カミラ繊細なコントロール苦手で木属性弱いし、
カミラが戦うのが、あんぱい?」
「え・・・」
木属性や風属性は、身体強化や結界作成などをおこなう魔道だが、
緻密なコントロールが特徴で、アレクが専門で、クラウスもうまい。
私は、一気にかけすぎて体力や魔力をなくしたりと嫌な記憶しかなく、
自分にかけることはあっても攻撃や他人にかけるなどは少ししか経験がない。
「おっし、結界破れるぞ~」
「え、ちょ待って!ほんと待って!」
結界が壊れると砂の感覚が戻ってくる。
後ろを振り向くと、新しい結界のなかにいるクラウスとアレクが、
それぞれ真顔と笑顔で、親指を突き立て二人で立っていた。
あいつら~!グッド!がんばれ!じゃないんだよ!!