初任務にいってみよー!②
「まあ、今回はアレクに頑張ってもらう方向が相性的に良いんだろうが、
中にシャーロットがいるのがネックだな。」クラウスがつぶやく。
「あー、土だもんなあ」アレクサンダーがいう。
なんとなく言いたいことは分かるが、二人だけで進めず話してほしい。
私は初心者。
「どうゆうこと?」私がいうと、
「習ったこと思い出せ」クラウスがいう。
いやいやいや。ほんとに憎たらしい。
「私初任務なんですけど!きちんと教えてよ!先輩としてさ!
ほんと教え下手な先輩ですねぇ」
「まあまあ、今回の敵が砂を操っているからおそらく土属性で、
土属性と相性が良いのが俺の風とか木属性ね」アレクが教え始める。
「で、木系の魔法でこうがっーとやりたいんだが、中にシャルがいるから下手に
魔法展開するとシャルにあたって最悪死ぬ」
アレクがとても分かりやすくて、とても怖い説明を終えた。
「うん、それはだめだね」私が言う。
「まあ、さっき全体を消し炭にしようとした奴のセリフではないけどな」クラウスがいう。
「いや、一応制御はしようとしたよ!」
「どーだか」
「はいはい。久々にお話できて嬉しいからってじゃれてないでね~
そろそろ俺の結界が破られそうだから、やる方向さっさと決めて、戦闘準備してね。」
アレクがいう。
クラウスがはっ?ととても嫌そうな顔をしている。
それはこっちのセリフだ!
「はっ!嬉しい?!どこが?」
「そこじゃねえ!!聞くべきところは!!
やる方向さっさと決めるぞ!馬鹿ども!!」アレクの口調が崩れる。
基本的に冷静なクラウスがまとめることが多いが、クラウスがつっかかったり、脳死している時は
いつもアレクがまとめていたのを思い出す。
腹黒のアレクは外面が良いが、これは怒った証拠だ。やばい。
ああとクラウスが、はい!と私がいう。
アレクを怒らせるとめんどい。さっさと決めよう。