初任務にいってみよー!①
ジジジジジジジジジジジジジジ
暑い。暑すぎる。
「しんどい。きつい。もう無理なにこれ」
いつもは変なところ元気なシャーロットがずっとそんな言葉を繰り返している。
でも、それぐらい熱い。というより日差しが痛い。
私たちは今、任務先の砂漠に来ている。
「オアシス?に怪獣がでるんだっけ?」
「ああ。というか砂漠が勝手にできたからそれについても調査してほしいとのことだ」
そんな会話をしているとキラっと光るものが・・・
「み、水だー!!」
シャーロットが叫びながら走っていく。さっきまでの死にそうな顔からは想像つかないくらい速い。
私たちものどがからっからでシャーロットを追いかける。
「ぎゃーー-!」
水があったと思った場所から2本の棒が現れた。と思うとシャーロットが砂の中に消えた。
「シャーロット・・・!!」
「追うな!ばか!」
「でも!」
「追ってもお前も同じ状況になるだけだろ。何もわかっていない状況で勝手に動いて、
周りをさらに危険に追い込むな」
正論だ。
「ごめん」
「まあまあ、喧嘩してる場合でもないかも~
それにシャルなら大丈夫だろ。それより俺を助けろ!」
アレクサンダーが叫んでいる。その方向を見てみると
白っぽい毛皮がついている巨大な犬の手のようなものがアレクサンダーに襲い掛かっている。
補助魔法でスピードを上げてかわしているが、確かに落ち込んだりしている暇はなさそうだ。
魔法を出そうとすると・・・
「ねえ、まって。カミラ。
俺らのこと消し炭にする気じゃないよね?なんならシャルは今砂の中よ?」
アレクサンダーが手から距離を取り、結界を張りながら叫ぶ。
「ほんとにばかだな」クラウスが言う。
そこまで言わなくてもよくないか?
「じゃあ、どうすんの」
「まあ、今回はアレクに頑張ってもらう方向が相性的に良いんだろうが、
中にシャーロットがいるのがネックだな。」クラウスがつぶやく。