みんなで戦うことになりました③
ばっこーん大きな爆発音がした。
それと同時にパリんと何かが割れた音がした。
「あっはは。ちょっと焦ったわ。
お前らが、一番得意な属性でやってたら、終わってたかも。」
リアムさんの声が煙の中からする。
「・・・え、ばけもの?」
私がぽろっと口に出してしまう。
「いやいやいや、カミラひどっ」
リアムさんが答えながら、パチンと指を鳴らす。
いやだって、これ私たちが学生のときに、ゴブリンキングに放ったものだ。
普通に一人間に放ったらやばいことになるものだ。
そんなことを考えていると、リアムの指の音で私たち4人は顔以外の部分が氷で包まれる。
「勝負あり!!」
マイケルの声がする。
ええええ!そんな!でも動きたくても動けないし、氷に刺さっている小刀になにか術がかかっているのか、魔法すらも使えない。
「てか、お前らよくこんな古い魔法陣の展開しってたな。」
リアムさんが言う。
いやほんとそれなんだよんね。なんで私たちが知っているのかというと、シャーロットのせい?おかげである。
シャーロットってはまったらとことんやる子だから、あの時は魔法陣にはまっちゃって、展開をよく手伝ってあげてたんだよね。
そんな学生時代のことを思い返していると、
ばんっっという爆発音が鳴り響いた。その後もばんっ、ばんっと小さい音が鳴り響く。
そしてその音の方向がする天井を見てみると、
結界の上が丸く穴が開いており、その上に土でできた大きな箱のようなものがあった。
しかもその箱には、とてもたくさんの魔法陣がある。魔法陣から音がしているようだ。
「おうおう、エラが頑張ってるね。」
「えええええ!あれ、エラさんがやってるんですか?!」
「そうだぞ。俺が魔剣で上空に飛ばしたやつを、あの土の空間に入れてそれを魔法陣一個一個で分解してるな。」
「魔剣・・・、魔法陣・・・」
「お?ああ、俺は元々攻撃班だが、エラはもともと魔法陣が得意な治癒班のエースだぞ。攻撃でけが人続出した時にヘルプ入ってもらって、そのまま引き抜きで攻撃入ってもらった感じだ。」
「俺も氷魔法よりももともとは、魔道具が専門だ。」
攻撃班の班長と副班長の強さと恐ろしさを知った。
「まあ、この歓迎会は、攻撃班は色んな分野のやつらが集まってるよって知ってもらうのが目的だから!目的は達成したな!」
あ、これは歓迎会だったんだ。