みんなで戦うことになりました①
「よし!来たな。俺は楽しみたい!
なので、お前らどんな案練っても良いから、4人で俺に向かってこい。」
なんて、子供心を忘れていない人なんだろう。
四人で共闘なんて懐かしいなという気持ちを抱きながらも、リアムの楽しそうな顔を見ながら思う。
「・・・めんどい。」
「・・・」
「面白くなってきた!結界張るだけとか全然おもろくないもんな!!」
クラウスが嫌そうな顔をしながら、シャーロットは苦笑しながら、リアムが笑顔でそれぞれ言う。
「はあ~!懐かしいね!やろっか!!」
「配置とかどうする?」
クラウスが聞く。
「学生の時と同じで一回やってみる?」
私が言うと、
「おけー」
クラウス、シャーロットとアレクサンダーが一緒に言う。さすが腐れ縁!
「いくよ!」
私はダッシュでリアムさんの元へ。右足をリアムさんの胸元めがけて蹴り上げる。
「おーおー。体術で来るのか!
しかも、さっきよりも防御とスピード増してるね。アレクサンダーか?
いや、もっと細かいか・・・クラウスか!さすがの多重魔術コントロール力だねえ。」
そんな考察を蹴りを避けながらリアムさんがしていると、
「っし」
大剣に魔道をまとわせたアレクサンダーが、リアムさんに向けて振り下ろす。
「おおう、びっくりした。」
リアムさんが余裕そうな顔で、アレクサンダーと剣ごと、氷魔法で吹き飛ばす。
それをクラウスが薄く張っていた結界で受け止める。
瞬時に、シャーロットがアレクサンダーの傷を治す。
んんん。どうしよう。
おそらくリアムさんは氷魔法が得意なはず。今までの戦闘スタイルを見ているとそう判断できる。
ちらっと、クラウスを見る。
私をじっと見つめていた。手に風魔法をためながら。