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仕事なくなりました

ぴちちちち。良い朝ですね。うん。ほんと天気もよくて最高にきもちの良い朝。


な、の、に、私の気分は最悪です。小さいころから夢だった治療師になれて最高の気分だったのも一週間。


町にもう一人いる治療師にあることないこと噂を流され、軌道に乗る乗らないの前に廃業に追い込まれた。


「あー、ほんと最悪。なんなのあいつ。こんな新人噂流すくらいしないとやってけないわけ?

別の街移動するかなぁ癪だけど。」


ーーーーぎゃーーー


「あっちの方騒がしいな。。。どうせ店に人も来ないし見に行ってみるかあ」


ーーがやがやがやーー

助けてくれー、あっちに避難だー!


「え、、、ナニコレ。」


そこは昨日まであった光景を踏み潰したドラゴンの姿と、逃げまどう人々、避難誘導の騎士団やギルド員、攻撃をしかける魔導士たちの姿。


「この状況もだけど、なんでこんな田舎に王宮魔導士がいるの?」


王宮魔導士といえば、国のエリート中のエリートで、死人が何人もでるような事態に王宮から派遣されるような人たちだ。


「一般の人はあちら側に避難して!早く!!」

考え事をしてぼーっとしていたら、そのエリート集団の王宮魔導士の一人が焦った様子で腕を引っ張ってきた。


「あ、すみません。私、魔道学校出てて、今は治療師として働いてるので、何か手伝えるかもしれません。」

人は誰も来てないけど。。治療師は治療師だし。


「あー、気持ちはありがたいんだけど、自然災害レベルのドラゴンだし。とりあえず、避難してもらって、そこで何かやってもらおうかな」


あー、この人良い人だ。こんな状況でこんな小娘相手に傷つけないように言葉選んでくれてる。


「隊長、西側避難終了しました。」

そこで、もう一人フードを深くまで被った王宮魔導士の人がやってきた。


「ご苦労さま、クラウス。そしたら、この子、避難させてくれない?治療師の子みたいで、力貸してくれるって。」


「了解です。では行きましょう、、、ん?」


「ん?」

なんだ?私なんか変なことした?


「あー、隊長。この人、治療させるより、攻撃の手伝いさせた方がいいですよ。」


「え?いやいやいやいや。こんな若いお嬢さんだよ?何言ってんの?」

いや、隊長さん。ほんと、その通り。何言ってんだ、このクラウスって人。


「だって、あんたアーヴィンだろ?カミラ・アーヴィン。ずっと二位だった。」


なんでこの人、私の名前と黒歴史知ってるんだ。確かに、私は魔道学校時代ずっと二位だった。

「なんで、名前、、、。同級生ですか?」

私、クラウスなんて知り合いいなかったと思うんだけど、、、


バサッ

クラウスがフードを取った。

「クラウス・ウィンストン」


「ウィンストン、、、」

学生時代ウィンストンとしか認識してなかったから、分からなかった。こいつ、私がどんなに努力しても一位をいっつも取ってたむかつくやつ。


「ん?知り合いか?」


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