一枚の写真
ぼっちの中、のびのびと時間を味わう。しかし、どうしたものかまったく反応がない。
「(まぁ、こんなもんやな)」
普段の仕事から離れて、リフレッシュしようとフィッシングしに釣り堀へ来てみたものの、知識もないため、いいヒットとはならなかった。それとは裏腹に、日陰のかかったところでは、見ていて気持ちのいいほど釣れていた。
「...」
「いいなぁ」
ちょっぴり勇気を出して、話しかけてみた。
「釣り、上手いですね」
「いえ、それほどでも」
「よく来るんですか?」
「いえ、はじめてです」
少し緊張している様子、ワイは少しの間、釣りの方へ専念し、話題を振ってみた。
「他にもレジャーに行ったりするん?」
「滅多に行かないので、これからです」
物腰柔らかい人柄で自然と溶け込めてきた。
すると、一枚の写真を見せてくれた。
「うわっ、怖!」
「ここのアトラクション、チョー面白いんで、一度来てみて下さい」
そこに写っていたのは……
先日、それは息子から聞いた例のレジャー場所にそっくりだった