第九日 “熱湯にご注意ください”以外にカップラーメンに書かれていた おせっかいな注意書きとは? 2019.9/23 結句、大喜利のエッセンスとエンタメのエッセンスは同じである
判定には四段階あります
玄武 マイナス!……いわゆる一本!
続行!……好意的延長要請
続行・・・……否定的延長要請
白虎 マイナス!……自爆判定
“熱湯にご注意ください”以外にカップラーメンに書かれていた
おせっかいな注意書きとは? #ダイナマイト関西お題
第一投
ふやかした麺を伸びしろに加算されていくのホントめーわくなんだけど
判定
玄武 マイナス!
第二投
あたいの味、甘くみないでよね。むしろしょっぱいんだから
判定
続行!
第三投
土から掘って収穫されたということは、これは野菜です
判定
続行・・・
第四投
あなたが支払った代金はまるで血液のように世界中を循環します、人類は誰しもが他人ではありません、知らない人殺しのおっちゃんだって親戚です
判定
続行!
第五投
化石ではありません、驚かないでください
判定
続行・・・
第六投
ナルトと目が合ったらすぐ逸らしてください、三半規管に悪影響を及ぼします
判定
玄武 マイナス!
第七投
さあ、今を楽しめ!
判定
続行!
第八投
紫外線で書かれているため大量の虫が集まってくる
判定
続行!
第九投
カップ麺ゲノムを培養して生成されたカップ麺ですが品質に問題はありません
判定
続行!
第十投
天空より注がれた90℃の湯の氾濫で凍結されたあらゆる自然や生き物は蘇生された、すべてはここより始まったのです。さあ、蓋をめくり今すぐ歴史を神話をいただきなさい
判定
続行!
第九日感想戦
今回はですね、お題の攻略しやすさが最も簡単なお題となりました。
面白いイメージを発想するに易い素材であり、しかも広範な角度も許される、言わば理想的お題に数えられていいものだったかと。
お題は数知れずあれど、このお題の傾向は、最上位にあたる取っつきやすさではないかなと思うんです。
ベタな回答がぱっぱっと出たのちに、なぜそこまでに答えやすいのか?まずはかんたんな考察から入っていきました。
バッチリ設定された絵。
絵の完成から入ることができます。
フリップにイメージを描いてしまいそれをそのまま回答とする、松本人志が得意とし、千原ジュニア(劣化版)やバカリズム(アップグレード版 ただし、多忙に食われているにつき現在停滞中、紆余曲折の結果、松本に届いたかは微妙)などのその後の芸人に継がれて、数々のタイトル奪取を実現させている回答手段は、なにが優れるがゆえそれほどに重宝されているのかといえば、『ヌクミズ回』等でも述べているとおり、大喜利のエッセンスこそ「絵」の力、ということに尽きます。
絵こそ回答であり、それ以外のすべてを削ぎ、そのうえで一言を付け加えてその面白さを示唆、解説していく。ある意味究極のスタイルなのかも知れません。
それはエンタメにも広範に応用の効く、というよりやはり、エンタメのエッセンスでもある、と言っても差し支えのないレベルのスキルでありマジックなのでしょう。これをいずれ自らの手中に納めなければ、そう願う心地もありますが、まだまだその序盤にすぎないなあ、といったところです。
ちなみにこれを反転したシステムが「写真で一言」ですね。
話を戻します。
カップ麺は頭にかんたんに浮かぶので、そこへの表記を行うだけでゴールである、答えはスタート時からすでに間近なんです。しかも、かなり洗練されたイメージであるがゆえ、蛇足を必要としないです。当たり前のことですが、蛇足を書かずにすめばネタが劣っていくことも大方回避されるのではないかと分析します。
命令 文章
命令文 というだけで、それだけでシュールな雰囲気が生まれます。機械がしゃべっているような冷たい感じがするので、言葉の有するデジタル性が引き出されていくのでしょう。
命令 については、大喜利は基本的に 悪意 を込めていく競技であるとボク自身は認識しているので、命令の構造の底に持つサディズムというものは、まさしく 大喜利言語 そのものなのではないか、今回はそれを発見しました。
文章
文章については、そうですねー。これはテンプレの一種に違いないので、狭い傾向ではあると思うんですよ。だけど、命名系のようなニュアンスとは真逆の傾向、角度を実感しました。
どういう広がりを融合させても、イメージとしての破綻がなかったんですよね、今回。それはひょっとすると、あらかじめバッチリと設定された、絵という完成形の解答が準備されている状態だったから、なのかも知れませんね。
いずれにしても、今回は難易度のとても低いお題でした。言わばホームゲームのような、温まった試合、と言いますか。
そうなってくると、必要であるものは、こちら側の準備ひとつ。まあ、これはいかに厳しい試合にしてもなにも変わらないことではありますが。
そしてそれが出来れば、あとは相手の反応を待つばかりです。
ただし、ネタ順という部分の、全体における構成、これはすべての回答を揃えたのちに、シンプルにではありますがひととおり考えてみました。
基本的にはそれぞれ思いついた順に投げましたが、最初にベタなネタが二つ出てきた時点で、今日は ベタと シュール に二分して発想していこう、と決めました。5と5ですね。
それを、ベタ、ベタ、シュール、シュール、ベタ、ベタ、ベタ、シュール、シュール、シュールで投げる作戦にしました。
第十投の、神話みたいなネタは、いちばん自分らしいものだったので、最後に思いついたというのもありますけど、そうじゃなくてもこれでフィニッシュにしよう、というのはこだわった部分だったかと思います。
さて、結果ですが、
『
ベタ
玄武 マイナス!
ふやかした麺を伸びしろに加算されていくのホントめーわくなんだけど
ナルトと目が合ったらすぐ逸らしてください、三半規管に悪影響を及ぼします
続行!
あたいの味、甘くみないでよね。むしろしょっぱいんだから
さあ、今を楽しめ!
続行・・・
化石ではありません、驚かないでください
シュール
玄武 マイナス!
該当なし
続行!
あなたが支払った代金はまるで血液のように世界中を循環します、人類は誰しもが他人ではありません、知らない人殺しのおっちゃんだって親戚です
紫外線で書かれているため大量の虫が集まってくる
カップ麺ゲノムを培養して生成されたカップ麺ですが品質に問題はありません
天空より注がれた90℃の湯の氾濫で凍結されたあらゆる自然や生き物は蘇生された、すべてはここより始まったのです。さあ、蓋をめくり今すぐ歴史を神話をいただきなさい
続行・・・
土から掘って収穫されたということは、これは野菜です
』
はい。
お題の難易度の低さに対して飛びきり良かったわけではありませんが。
シュールが今いち振るわなかったですかね。
続行・・・ を食らったネタは 勢いが足んなかったのかも知れません、勢い、お笑いにおいてはひじょうに重要でしたね、痛感しました。
とは言え。すべての回答が満足した状態、準備万端での自信を持てている状態が築けていたので、あとは外部が、何が受けるのだろう、と余裕の気持ちですべてを受けることができました。個人的に10割とは言いませんが、8割5分以上の力は出しきれたので、これ以上、結果に対しての高望みはないです。
結果はどうであれ、ネタの出来の質はこれまでで最も高い回になったのかな、という個人的な感想でした。玄武 2つ。
追記。
勢い 。 を必要とせずとも。
何だかんだ言って 野菜 がいちばん面白ろいかもしれん、好き。
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以上。