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第三日 絶対に起きられるアイデア目覚まし時計とは? 2019.9/17 心理の壁

判定には四段階あります



玄武 マイナス!……いわゆる一本!


続行!……好意的延長要請


続行・・・……否定的延長要請


白虎 マイナス!……自爆判定



絶対に起きられるアイデア目覚まし時計とは? #ダイナマイト関西お題


第一投

甲子園が目の前でプレーボール


判定

続行!


第二投

天井に設置された大型UFOキャッチャーの餌にされる


判定

玄武 マイナス!


第三投

「俺が悪かったから~!」と大声で何べんも謝ってくる


判定

白虎 マイナス!


第四投

寝巻き姿の襟首を掴まれ街じゅう引きずり回されて……


判定

続行!


第五投

アゲアゲなハッピーお経が流れるとともに『永覚』の文字がモニタに表示される


判定

続行!


第六投

脳波に作用して意識は強制マグロシステムへと移行する


判定

白虎 マイナス!


第七投

急に起こさなくなったなーと不安にさせといて 「好き」ってスヌーズしてくる


判定

玄武 マイナス!


第八投

「起床!」の合図とともに不眠連盟労働歌 の軽快なピアノ伴奏


判定

白虎 マイナス!


第九投

けつ穴から空気を走らせ気圧を高めての、起立。


判定

続行!


第十投

ほんとうに起きる時間まで「アラーム待て」を続けてくれている


判定

白虎 マイナス!



第三日感想戦


はい。今回も白虎 祭りでしたね。しかし審査の傾向も把握できてきました。今回はありがたいことに玄武 も頂きまして、どうにか体裁は保てる範囲だったのかと。

審査の傾向については、結果を求めすぎてあまり深入りしすぎないように、ということでした。みなさんの判定を見ていたら、白虎 で明らかに足りない、スベっているネタも見かけられるんですよね。昨日のボクの交通整備ロボも全く面白くないですし。ただ、今日のマイナス判定は、さほど悪くないんですよ。だからこそ、浮き彫りにされるものがあった、というわけです。

そもそもボクは大喜利王を目指してこんなことをやってるわけではありません、これを小説の制作へと、ギャグ面から構成面までレベルアップをし、活かしていけたら、という目的ですので。

なのでこの試合に勝つために自分の物作りへの勝負は捨てられない、そんな感覚です。そして、そんななかでは、散々苦戦を強いられていくことだろうな、と直感しました。

今回は判断材料としては恵まれていました。

なぜかというと、ボクには参加以降ようやく対峙する命名系以外のお題でした、つまり自由度がある程度高いお題で。

そして、判定のほうも、いつもの平均点散見状況より、白虎玄武、つまりプラスかマイナスか、の判定が多めでした。

そこで気づいたこの大会全体の傾向は、そつのない回答ーーつまりはわかりやすさ、それに起因する平坦さがなければならないんですね。豊穣さを抱えたネタはことごとく寒い扱いを受けてしまっている印象です。大喜利大会の最高峰であるこの大会にして、ボクにとってはとても意外な現実でした。

今回、マイナス判定を貰ってしまった回答も、しかしそこまで悪くはない、とボクは思うんです。それは、言葉の表面上の、上っ面をしか判定されていないんだなあ、という実感。

今日はあまりボクも悪いとこなかったなあという感じですが、結果4つもマイナスでしたからね。ネタをイメージしてくれれば良さが広がっていくのになあ、というとこです。

とくに第八投、ピアノ伴奏が流れるということは強制的に歌唱への参加が始まっていかねばならない。その光景の滑稽さを思えば、この回答がマイナスであるはずはありませんから。

思っている以上に浅い笑いでしか判定してないんだなーとがっかりです。ただ、この参戦はもう少しは続けていこうと思ってます。

基本的に、他の参加者のネタは書かないしほんとは書いてはいけないんのでしょうが、いっこだけ例外として。


股間に液体を発射←いちおう意訳


このネタは一本を貰ってまして、ボクとしてもレベル高けえなあ、と思っていたんですが、よくよく考えると二通りの解釈ができるわけなんですよね。

ボクはこれを読んだ瞬間、回答者が女性で、あるいは女性側を想定して、精子に似たねばねばした何かを中出しされたザーメン入りを強制された無惨な女性器、というネタだと考えて、攻めるな、レベル高けえ!と感嘆したんですが、そうではなく、水鉄砲みたいなもので、パジャマのおちんちんの部分を濡らされた、というネタが元々の作意だったのでは、という気づき。おそらく作者の作意はそっちでしょうし、何より、そのネタを一本と判定するのは、この大会の判定者っぽい、わりとありきたりなレベルの笑いなのかなあと。

これを言うとどうしようもありませんが、ファニーとインタレスティングの二通りがあるとして、ボクにはどうしてもファニー成分が少ないものですから、回答の情景とかイメージとかをやってくれないと、字面だけではただ長すぎてリズムはだらだらと伝わってしまうと思うんですね。ボクは中出しだったら確実に一本!出しますし尊敬しますけど、水鉄砲ならそこそこの判定しか下しません、このあたりがボクとこの大会の食い違いでしょう。


わりとですね、『続行!』を出すのは簡単ですよ。あまりファニーじゃないけどネタとしては最低限の形があり、そういう回答です。

ボクの場合ですね、びっくりするほど白虎 を貰っちゃってます、昨日と今日。初日の参加って、メニュー名、どうしても短いネタ回答が多くて、判定も平均点とされました。でも回答を長くしていくと、とたんにマイナスにされちゃいますね。

ただ、今回はどうにか二つプラス判定を貰いましたし、現時点でプラス2つを今日貰った回答者はいないので、その部分は優秀だったとは思います。

点数稼ぎが主眼ではないとはいえ、誉められたい、という願望はどうしてもありますから。

それと、小さくまとめるタイプじゃないからこそ悪く目立つ部分もある、格好よく言えば三振かホームランか、みたいには写るとは思うけど、それは、今回みたくホームランを打ててる場合に限ることですから。なかなかファニーで突き抜けた回答を連発することなんてボクにはできませんし、悪い判定だったからといってすごくいいネタも書いてはいますので。

判定への、そうした疑念を抱えた状態で、最後の回答をしたのですが、ある意味試金石のような気持ちで投げました。ボク自身ももちろんですが、他の回答者も出しつくして同じような回答の繰り返しに入っていたので、最後の回答はメタなネタでした。ボクの判断力からすれば、メタなネタをマイナス判定することは、よほど不出来でなければあり得ないことなんですが、昨日と同じくそこは汲み取ってこない。今回マイナスを貰ったことで、何か、またひとつ吹っ切れるものを感じました。

自分が得るべきものを得ていくなかで、この負け戦を、自分にとってのみ充実させていこう、そんな決意が生まれました。


ところで。今回のテーマは心理戦だったかなと思います。突き詰めるとエンタメは喜怒哀楽を扱うジャンルだと思うので、今回の心理を探っていく鍛練は、今後の創作への架け橋になり得るかなと。

どういうことかといえば、お題である目を覚まさせるという行為には、どうしても、取っ掛かりとしては物理的に、聴覚や触覚や、へ働きかけるものへの選択肢へと流れていきがちかと。

それを越して、心理的に起きざるを得ない状況を作り上げることが、今回のミッションだったのでは、と思っています。第四投を飛ばして、第三~第八までは、心理への働きかけ、を探っていきましたが、どうも審査員にハマらなかったみたいです。そのなかで笑いを外していなかった第七投で結果を出せたのは嬉しかったですね。

この競技はやはり、お題の回収に、自分らしさとアホらしさと、その美しい融合が全てだと思うんですよね。

恋愛要素を入れてみたので、わかりやすさが醸し出せた結果の一本だったかなと。

今回もまた苦戦が続きましたが、自分なりの手応えを見いだす目的で、また参戦はもう少していきたいと思います。

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