第二十八日 「この宇宙人、全然地球を侵略する気がないな」 何故そう思った? 2019.10/12 『大喜利、回答アベンジャーズ』feat.三池崇史ばなし
判定には四段階あります
玄武 マイナス!……いわゆる一本!
続行!……好意的延長要請
続行・・・……否定的延長要請
白虎 マイナス!……自爆判定
「この宇宙人、全然地球を侵略する気がないな」
何故そう思った? #ダイナマイト関西お題
第一投
現代風俗を掘り下げつつ文明を検証していくが、しだいに次のトレンドへと飛びつくようになった
判定
玄武 マイナス!
第二投
グーグルアース、南米の広野をズームしていくと大規模なピースマークが浮かび上がる
判定
白虎 マイナス!
第三投
米国に対しやたら腰が低い
判定
続行!
第四投
「侵略の際の注意事項」にあった異星人への『刷り込み』が凄まじくて……
判定
玄武 マイナス!
第五投
程度の低い地球人の知性に関する報告書にほくそ笑んでいたところ、ある日『馬鹿な子ほどかわいい』という意味深な通信が本部へ送られてきた
判定
玄武 マイナス!
第六投
エベレストに旗を立て円盤は去っていった
判定
続行・・・
第七投
異常気象が起こらなくなった
判定
続行!
第八投
ハリウッド超大作を観に行ったら、エンドロールの『SF検証』グループで見覚えのない文字列の群れが流れていった
判定
続行!
第九投
編成チームのコードネームが『銀貨3枚』へと秘密裏に変更された
判定
白虎 マイナス!
第十投
強風に煽られた長大なロープに身を留め ちまちま降りているらしいと話題になり3日経つが、撃ち落とすか否かで議論は白熱するばかりである。
判定
白虎 マイナス!
第二十八日感想戦
『大喜利、回答アベンジャーズ』回
昨日に引き続き出来の良いお題でした、理由はほぼ同様です。
発想の視点を 地球側 宇宙側 に分けて考えていったのですが、結果的にこれまでで最も質の高い回答を揃えることができました。自分で言うのもおかしい話ではありますが、これがお笑いアベンジャーズですよ。まあ半分冗談ですが、こういうクオリティで毎回回答できたら最強の大喜利職人なのになぁ、といったところですかね?
ただし、今回は、前回同様お題からしてシュールでした、いわゆるベタなくらいにシュールなお題です。
今回に限っては、 日常 宇宙 とベタが5つ出揃って、シュールが全残り、というパターンでした。以前もありましたけれど。
そもそもがシュールであると、更なるシュールの組み合わせ、というものがなかなか難しいものです。
以前も難産にこそ「エンタメの極致はある」みたいなニュアンスのことに考えが至ったわけですが、今回もその例に漏れず、といったところでしょうか? 下手にポンポン出てくるよりも、よほどいい回答が多かったように思います。
日常 のシュールへのブレークスルーはスケールの大きいものにゆだねました。はっきり言うと『宇宙人の侵略』というそもそも規模のデカいものから、大してサイズを変えたというような、笑いとしての発明は何もしませんでしたよ。
三池崇史という有名な映画監督がいますが、RHYMESTERの宇多丸の、今はアトロクという番組に継がれてますが、かつてのウィークエンドシャッフルというサブカルラジオ番組に、特別ゲストで出演した回があって、その話がとても面白くて印象に残っているんですよね。
三池崇史という監督は、悪く言えば無節操な感じの監督です。
ジャンル問わず、というのはわりとありがちですが、三池監督の場合、コアな映画ファン向けの作品を撮ったかと思えば、エンタメ作品に振りきったりする、エンタメならばまだしも、かなりライトな観客、要はファミリー向け映画、みたいなものも難なく引き受ける、そして驚くほどにハイペース、そんな感じです。
業界きっての当たりハズレの極端な監督として有名ですよね。
しかし、三池崇史が撮れば必ず三池流の爪痕を残す、という個性の強い一面もありまして。
何が言いたいのかというと、そのエピソードの中で箴言というか、創作に携わる者にとっての名言を放ったんですよね。
意訳になりますが、
『
製作には丸っきり逆らうことはありません。オファーという大きな川には逆らわずにいたほうがいちばん力が発揮されますよね。流れに乗っていることで、ここぞ、という部分を描くことができるし、それを「NO」と言う製作はいないんですよ、それが映画人の世渡りであるし、翻って自己の作家性の最大限の導き方なんです。
』
完全にボクの記憶のままなので、内容も違えば口調も違うかもしれません、7、8年前に聞いたままですので笑 ただ、未だにその話だったり三池崇史という強い個性が強烈に心に残っていたりします。
話の主題からかなり逸れてしまったので忘れてしまったかもしれずすいません。
戻すと、
シュールが浮かばない
日常のシュールまでは浮かんだ
宇宙人の侵略というスケールの大きなものへ スケールの大きな川の流れに逆らわなかった
↑
ここで三池崇史とつながります、長くなりました。
それで、残すところは
宇宙、シュール、3つです。
宇宙のシュールに関しても、かなり焦点を絞った回答へと発想を向けていけば、わりとすんなり出てきました。
『南極』回の収穫というか、 シュールに落とす顔料は馴染みを基準にするといい の教訓です。
こういうのって、大喜利を続けてることの成果の実感だったりしますよね、そこは単純に嬉しいことというか貴重なことというか。
今回はこれまでの試行錯誤が実った回でした。
日常5
ベタ3
現代風俗を掘り下げつつ文明を検証していくが、しだいに次のトレンドへと飛びつくようになった
米国に対しやたら腰が低い
ハリウッド超大作を観に行ったら、エンドロールの『SF検証』グループで見覚えのない文字列の群れが流れていった
シュール2
異常気象が起こらなくなった
グーグルアース、南米の広野をズームしていくと大規模なピースマークが浮かび上がる
宇宙5
ベタ2
程度の低い地球人の知性に関する報告書にほくそ笑んでいたところ、ある日『馬鹿な子ほどかわいい』という意味深な通信が本部へ送られてきた
編成チームのコードネームが『銀貨3枚』へと秘密裏に変更された
シュール3
「侵略の際の注意事項」にあった異星人への『刷り込み』が凄まじくて……
エベレストに旗を立て円盤は去っていった
強風に煽られた長大なロープに身を留め ちまちま降りているらしいと話題になり3日経つが、撃ち落とすか否かで議論は白熱するばかりである。
投稿順
日常 ベタシュールベタ
宇宙 シュールベタシュール
日常 シュールベタ
宇宙 ベタシュール
判定に関しては、他の回答者もいいネタはもちろんですが、甘めに判定での一本放出祭り、という感じでした。今回のボクの回答も、そこで拾われた感があります。
マイナス判定は、例えば宇宙人に ミステリーサークル は大喜利界ではベタ、安直と見なされてしまうのか、と勉強になったりですかね。結果的に
玄武3 白虎3 続行・・・1
の借金判定日となりましたが。
しかし、判定結果に関係なく、自分自身がアベンジャーズを結集できたな、そう感じることでしたので、良いも悪いもボクには関係ない、とてもいい回答結果の回、となりました。 玄武3つ。




