表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/30

第十五日 南極観測隊から届いたどうでもいい報告メールとは? 2019.9/29 シュール難産回 スペクタクルな美しいシュールのパレットに落とされる「シュールの顔料」 後半怒涛の展開に?

判定には四段階あります



玄武 マイナス!……いわゆる一本!


続行!……好意的延長要請


続行・・・……否定的延長要請


白虎 マイナス!……自爆判定



南極観測隊から届いたどうでもいい報告メールとは? #ダイナマイト関西お題


第一投

オーロラソースの由来が今やっと理解できました


判定

続行!


第二投

観測に夢中になっていたら、つい適正距離を踏み越えてしまっていた。シロクマの夫婦が咄嗟にお互いの黒い鼻を大きな白い手で隠しあって純白の世界が広がった。愛を感じちゃったよ、泣ける。


判定

玄武 マイナス!


第三投

親父と慕う局長と数年ぶりに再会。氷河での二人きりのキャッチボール、球に驚くほど手応えを感じなかった。背中が少し、小さく見えた。


判定

続行!


第四投

社外秘 フォード社製 南極生成補助マシン一部破損、代替部品を至急要請!


判定

続行!


第五投

たまたままさかの三連休をフィンランドに旅行に行ってきた。サンタ博物館の民芸品ショップがショボくて肩透かしだったけれど、本式サウナで汗を流して超スッキリ


判定

続行!


第六投

白夜で時差ボケ、なう


判定

続行!


第七投

くだんの局内殺人事件の真犯人サイトウだが、氷河の崖の上で自供していた、という追加情報をここに報告する


判定

続行!


第八投

この手記が発見されたということは私はすでに死んでいるということだろう。オーロラの強い磁力によって甚だ集中力を阻害されながらも、事の顛末までを書き記すことが私にとって残された最後の、ただひとつの使命だと考えている……


判定

玄武 マイナス!


第九投

こうして宇宙から見下ろしていると、かつて勤めた南極だってスケキヨにしか見えねえよ


判定

玄武 マイナス!


第十投

猛吹雪にさらされつつも、半裸に貴金属をまとったボリウッド女性が元気にクネクネ踊りつづけて何故かしらくたばらず。本日も順調に観測中。


判定

白虎 マイナス!



第十五日感想戦


本日のお題は南極。難しそうなお題だなー、とても想像しづらそうだよなー、と考えたのですが、いざやってみるとベタなネタぽんぽんと出てきて意外でした。

今回の振り分けは、シンプルにいつもながらの


あるある ベタ、シュール

ずらし  ベタ、シュール


と、いつもの四分割で考えていくぞ、とやってみましたが。

南極というただでさえ過酷な状況、それを破天荒な色に染めようとすると、なぜかチグハグしてしまい、まったく面白いことが浮かばなくなって手詰まりになってしまいました。

つまり、シュールが浮かばないんですよね。他は考えついたのに、ぶっちゃけシュールが全残りしてしまったんですよ。

そのあと、苦し紛れに あるある のほうは2つ、どうにか埋めてしまいましたが、いずれも シュール と呼んでいいのか?むしろベタなんじゃないかな、と考えてしまいますが、それはもうそのまま、シュール、という判断で次に進んでいきました。

はい。「ずらしネタのシュール」が3つ残ってしまいました。

しかし、あまりにもたもたしてばかりいると、全体がはかどっていきません。

さて困った、南極におけるシュールって? そんな状況に陥りまして。

第四投という栓をどうにか抜いて、全体の投稿を始めていきました。

残り2つ。ただし、あと2つというプレッシャーは、わりと軽いもので、少しずつ氷解していった感覚がありました。

そのための答えにピンとくるまでは、南極というでっかいパレットに、シュールという顔料を如何に落としていくのだろう? と全く想像できずにいました。

しかし、ようやく見えてきた、というか、回答を発想すると同時性をもって見出だしたのか、そういう感じではありましたが、要はこういうことでした。

そのあまりに巨大な美しいパレットには、シュールの顔料を、ちょん、ちょん、と落として、クスっとさせる、その程度の案配こそ絶妙なんだな、という感覚でした。

今回のお題はひじょうに優れたお題だったとボクは思ってます。

何故かというと、そもそもお題のスケール自体がシュールだった、つまりスペクタクルだった。そういうことだったのではないかと。

今後もこの傾向のお題は、稀にあるのだと思います。そういう場合への対策が、今回磨かれたような気がしています。


シュールには、些細なシュールを。巨大なパレットにこそミクロの笑いを。それが唯一の解決策なのでは、といったところです。


その結果。


あるある


ベタ3


オーロラソースの由来が今やっと理解できました


たまたままさかの三連休をフィンランドに旅行に行ってきた。サンタ博物館の民芸品ショップがショボくて肩透かしだったけれど、本式サウナで汗を流して超スッキリ


白夜で時差ボケ、なう


シュール2


観測に夢中になっていたら、つい適正距離を踏み越えてしまっていた。シロクマの夫婦が咄嗟にお互いの黒い鼻を大きな白い手で隠しあって純白の世界が広がった。愛を感じちゃったよ、泣ける。


くだんの局内殺人事件の真犯人サイトウだが、氷河の崖の上で自供していた、という追加情報をここに報告する


ずらし


ベタ2


この手記が発見されたということは私はすでに死んでいるということだろう。オーロラの強い磁力によって甚だ集中力を阻害されながらも、事の顛末までを書き記すことが私にとって残された最後の、ただひとつの使命だと考えている……


親父と慕う局長と数年ぶりに再会。氷河での二人きりのキャッチボール、球に驚くほど手応えを感じなかった。背中が少し、小さく見えた。


シュール3


社外秘 フォード社製 南極生成補助マシン一部破損、代替部品を至急要請!


こうして宇宙から見下ろしていると、かつて勤めた南極だってスケキヨにしか見えねえよ 


猛吹雪にさらされつつも、半裸に貴金属をまとったボリウッド女性が元気にクネクネ踊りつづけて何故かしらくたばらず。本日も順調に観測中。



投稿順


1サイクル あるあるベタ 1サイクル ずらしシュール


判定結果一覧


あるある5

ベタ   玄武0 続行!3

シュール 玄武1 続行!1


ずらし5

ベタ   玄武1 続行!1

シュール 玄武1 続行!1 白虎1


今日は全体的に辛口な判定の日だったかな、とボクは感じました。

ただし、個人的な出来としては、ベタなネタもあるあるも、ベタっぽいシュールも、難産だったシュール3ネタも、どれもハズレのないハイクオリティな回として終えることができたかなあ、という感想になりました、よかった。

……とここまで書いて、後半のネタが連続で 玄武! を頂く怒涛の展開、素晴らしかったです。

毎回自信のシュールネタを後半に持っていく傾向があり、あまりハマった試しがなくあきらめていたのですが……しかし。今回は結果的に、これまでで最も笑いのツボが判定者と一致した回になれたのかもしれません。が、最後の難産のシュールネタ、白虎でしたね笑 最後白虎だったので一致まではなかったですね。これが今回のオチということで、きれいに終われました。まあそれも含めてご愛嬌ということで。 玄武3つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ