こんなに近い距離でも僕の気持ちがキミに届くかな?
僕とキミは、一緒に映画を観に来ていたんだ。
僕は、ものすごく心臓がドキドキしている、、、!
映画館に入る前に、ふたりで何を観るか? 決めたんだけど、、、?
正直、僕はキミに任せっぱなし、、、!
映画と言えば、、、?
ポップコーンと好きなドリンクを買って、隣にはキミがいる。
映画の内容なんか、、、?
僕の頭には、まったく入ってこない、、、!
僕が持っているポップコーンに、、、!
ただただ、キミの指が僕の指に触れるだけで、、、?
興奮とドキドキが止まらない、、、!!!
僕にとっては、、、?
最早、映画どころではない、、、!
いや? 映画よりも恋愛ドラマよりも今! 僕はキミに恋をしているんだ、、、!
・・・でもキミは、映画に夢中なのか、、、?
僕のことは、眼中になさそうだ、、、!
僕は、キミしか? 見ていないのに......。
▼
僕の名前は 『溝口 伸弥』21歳で大学生。
彼女の名前は 『大平 みの』21歳、僕と同じ大学生。
僕は、ずっと前から【みの】のことが好きだった。
でも、みのは僕を男友達か? 仲のいい親友のように思っているんだ...。
簡単に言えば、、、?
僕を【男】として見ていないんだよ、、、!
*
これは! 何回もある事なんだけど、、、。
僕とみのは、凄く仲がイイからよく二人でいる事が多い...。
だから、、、間違われる事が多々あるんだよ。
『あぁ~みのちゃーん! げんき~えぇ!? 横の男性?
彼氏、、、?』
『えぇ!? 違うよ! 友達だから~』
『ふーん、そうなんだ~! じゃ、またね!』
『またね!』
『まただ~』
『えぇ!? 何?』
『また、みのの彼氏と間違われたよ~!』
『なに? 伸弥喜んでない、、、!?』
『えぇ!? そう見える、、、?』
『私さ~伸弥こと、彼氏とかにしたくないの! 友達以上の関係になったら?
今の関係が壊れそうで、、、嫌なのよ! だから、伸弥とずっといられるのは
今みたいな、友達の関係がイイと思うの、、、!』
『・・・・・・ううん、』
▽
僕たちの関係は、、、?
物凄く、近いところにあるのに、、、?
僕の心は、みのには、、、もう届かないと思う...。
僕はそれでも、自分の気持ちを押し殺してでもみのと僕はずっと一緒にいたいんだ!
誰かに取られるぐらいなら、、、?
その時は、別だけど...。
僕だって! 男だ、、、!
流石に、許せない時もあるよ。
でも、今の関係がずっと続くなら、、、?
それでもいいと思っていたんだ、、、!
*
だけどね、、、?
どうやら、僕の事が好きな年下の女の子が僕とみのの間に入ってきた、、、!
『あぁ! 溝口先輩! 元気でしたか? 大平先輩も...。』
『おーう! 久しぶりだねぇ~元気だった? 横井!』
『サラちゃん? 元気にしてたの、、、?』
『えぇ! 元気でしたよ~! 先輩たちは、、、?』
『まあ~元気だよ! なあ、みの!』
『うん。』
『先輩たち! ここイイですか? 話したい事、いっぱいあるんで、、、!
『あぁ~いいよ!』
▼
この時からサラは、、、?
僕たちと一緒に行動するようになった、、、!
いつも、僕とみのだけの会話が、、、。
いつの間にか、、、? 三人で会話するようになっていったんだ...。
*
そのうち、みのが僕とサラに気を遣って一緒にいない時もあるようになったんだ!
『ねえねえ伸弥先輩、、、? 今度、二人で遊園地に行きません?』
『・・・でも、みのが、、、?』
『大平先輩なら、、、? 来ませんよ!』
『えぇ!? なんで、、、?』
『わたしたちに、気を遣って、、、? 絶対に、来ませんよ~!』
『じゃ、僕も行かないよ!』
『・・・・・・やっぱり、伸弥先輩って、、、? 大平先輩の事が
好きなんですね、、、?』
『・・・あぁ、そうだよ。』
『でも大平先輩は伸弥先輩のこと、男として! 見てないじゃないですか!』
『サラちゃんには、分からないんだよ! 僕たちの事...。』
『・・・・・・僕たちのことか、そうですね! わたしにはわかりません!
だから、今日でわたし! 伸弥先輩のこと諦めます、、、!!!』
『・・・ううん、そう、した方がいいよ! ごめんね、サラちゃん。』
『・・・・・・』
▽
そうして、僕とみのは、、、?
『オスっ! 元気にしてたか、みの?』
『えぇ!? サラちゃんは、、、?』
『終わったよ。フラれたんだ~! またよろしくな、みの、、、!』
『・・・ふーん、仕方ないな~ お帰り伸弥。』
『・・・ううん、ただいま。』
こうして、、、また、僕とみのとの関係は続いていく...。
何も変わらず、ずっとこのまま......。
最後までお読みいただきありがとうございます。