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独り言  作者: 玄冬玄武
1/8

挨拶

やあ、初めましてとでも言っておこうか。此処は私が通っている桃桜高校だ。


現在の時刻は、12:35を回ったとこだろうか。さあこれから、昼食をとってから恒例の


“時間”がやってくる。  


え? 「お前は誰だ?」って? すまない自己紹介が遅れたようだ。 


私は、東 助太という。この世の中ではあまりにもインパクトがない名前だろう。


両親が『人を助け、芯の太い人間になってほしい』という願いを込めたそうだ。


もうちょっとカッコイイ名前にしてほしかったんだが、カッコイイ顔でもないのでそれはそれでいい。


名前についてはこれくらいでいいだろう。さて、例の“時間”についてだが私の2-1の教室に限った


ことではないが、“あれ”が来る...... そう、“昼休み”だ。


私には、友達がいない。友達がいない人(ぼっち)はほかのクラスにもいるだろう。トイレに駆け込む人間や


校内を徘徊する人間、無理にでもクラス内の少数グループに割り込む(難易度高め)人間など


“昼休み”の過ごし方はさまざまだ。友達のいる人(リア充)はいわずもがな。


そんな中私は画期的且つ誰にも干渉しない“昼休み”の過ごし方を考案し、日々行使している。


それは.......... “独り言”だ。 “独り言”といってもぼそぼそと呪詛を唱えているわけではない。


私の“独り言”は声を発さないのだ。名づける必要はないが、敷いて名づけるとすれば“脳内独白”だ。 


ん?「そんなの普段から誰でもしてる事じゃないか。どこが画期的だ。」って?


それは...その...まあ..なんというか 否定はできないがそんなことはどうでもいい。


兎に角、この“独り言”乃至“脳内独白”で昼休みの約50分を過ごすのだ。


内心ちょっとは、いや結構誰かとおしゃべりしたいなあとは思うけれど、友達がいない人(ぼっち)


なのでそれはいたしかない。そんなことを思いつつ、昼休みを“独り言”で過ごす青春グラフィティー


までとはいかない日常のフラグメントである。



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