第4話:【ギルドとプラン】
本日、多分ラスト。次はいつになるか未定です。明日かもしれないし、来週かもしれない…。できるだけ早く投稿できるように頑張ります!!
「ーーお次の方、どうぞ!!」
生産ギルドの受付嬢に呼ばれて僕はカウンターへ向かった。
あれから待つ事、およそ三十分。ようやく、僕の番が回ってきたのだった。
因みに、ユンさんは僕よりも一足先に別のカウンターへと向かっている。彼女とは一応、フレ登録もしたので、お互い余裕が出来たらまた、会おうと約束してから別れたのだった。女子の友達に少しテンションが上がってるのは許してほしい。
「ーー本日は当ギルドへどの様なご用件でしょうか?」
美人なお姉さんNPCがニコニコ笑いながら言う。今日、同じセリフを一体何千回言ってるのだろうか? お疲れ様です!!
「生産ギルドへの登録をしに来ました」
お姉さんへの労いの言葉は心の中でグッと止めて僕は要件を言う。
「畏まりました。登録料として500Gを払って貰うことになりますが、よろしいですか?」
「……はい」
よかったー、チュートリアルちゃんと受けといて。もし、あれスキップしてたらリリアナさんから2000G貰えなかった訳だから、すんなり登録する事は出来なかっただろう。
僕はメニュー画面を表示させて500Gを支払った。
「はい。確かに受け取りました。では、ギルドについての説明をさせて頂きます」
「……よろしくお願いいたします」
「当ギルドでは登録者に個別のレンタル工房の貸し出しとクエストの受付を主に提供させて頂いております」
クエストの受付はいいとして、レンタル工房の貸し出しが気になるな……。大体のゲームの場合だと、自分で工房を購入する事が多いいのだが、このゲームにおいてはその限りではない様だ。
詳しく知りたいので少し、質問してみることにする。
「レンタル工房についてもう少し詳しく教えて貰えませんか?」
「……はい、畏まりました」
お姉さんは機械の様な綺麗なお辞儀を見せると幾つかのウィンドー画面を喚び出した。恐らく、資料の情報が載っているのだろう。僕はその画面に目を向ける。
「当ギルドが提供するレンタル工房にはランクごとにグレードがありまして、ギルド内のランクが向上するとより良いグレード工房を使用する事が可能となります。また、工房にはレンタル費が毎月かかりグレードが高いほどお値段も高くなります」
なるほど。整理してみると、ギルド内にはランクがあって、それを上げれば上げるほどより良い設備が使えると……。そして、グレードが高いほどお値段も高くなるっと。
「じゃあ、ギルドランクってどうしたら上げられるんですか?」
「ギルドランクは、当ギルド依頼するクエストをクリアする事によって向上していきます」
「あ、あと。レンタル工房とは別に自分の工房を購入することは出来るんですか?」
僕は一番気になっている質問をぶつけてみた。生産職をやるからにはレンタルではなくいずれはマイ工房は持ちたい。
「はい。街にある工房付きの物件を購入すれば可能ですよ」
「……はい。分かりました。有難うございます」
よし、これで、僕の活動方針は決まった。先ずは自分の工房付き物件をゲットすることだ。
大方、ギルドのシステムも理解できたところでお姉さんの説明も終わった。
「では、ギルドへの登録は完了しまたのでご用件のある時は気軽にお声がけ下さい。またのご利用をお待ちしております」
そして、お姉さんには軽くあしらわれた。NPCとはいえども少し冷たくね?
ーー【『ギルドに登録しよう!!』をクリアしました。45G獲得】
どうやら、メールにあった内容をクリアすると報酬が貰えるようだ。ポン、という機械音と共に追加されたログに軽く目を走らせたから、僕は生産ギルドを後にした。
「……ギルドに登録した後は運営から指示も特に無いし、何すればいいんだ?」
この《Second Life Online》の最大の売り文句が『第二の人生を謳歌せよ!!』だったはずだ。このゲームをやり始めて思ったのだが、このゲームは自由すぎる。
ボスモンスターや新しいマップなどはあるにはあるのだが、メインのストーリーとかも存在しない為、ゲームの遊び方から何まで自分で決めなくてはならないのだ。
「ここまで、制限がなくて自由なゲームなんか、中々ないよ」
という訳で、取り敢えず他のプレイヤー達で賑わっている酒場のテーブルに腰を落ち着かせて今後の方針を固める事にした。
僕の入念な事前調査によると、このβテストでは基本的にスタートの街とその周りのフィールドへしかいけない事が分かっている。これは、公式サイトにも載ってるので誰もが知ってることだ。
「つまり、他の種族を選んだ人とは正式サービスまで逢えないのか……」
恐らく、これは一つの街に人口が集中することを避ける為に運営が考えた方法だろう。そして、βテストから引き継げるのはスキルとアイテム枠が三つ。後は所持金だ。
「と、いうことは先ずは金策が一番大事かな……。あと、武器。引き継ぐアイテムはここら辺のフィールドでしか取れないアイテムと武器に決まりだな」
ここら辺のフィールドでしか取れないアイテムなら、正式サービスが始まった直後にオークションに出せば高値がつくのは間違えない。そして、武器の強さはプレイヤーの強さにも直結するので強いものを持っている事に越したことは無いのだ。
「プレイヤーのレベルとスキルレベルは引き継げないしな……」
また、プレイヤーのスキルレベルは引き継げないのでβテストで頑張って上げてもあまり意味は無いだろう。
やはり、βテストでやるべき事は金策しか無いな。頑張って金策して、正式サービス開始したら直ぐにマイ工房を買ってやる!!
「その為にも少し街の外にでも出て散策してみるか。スキルの確認とかもしたいし、ずっと街の中で計画練るのも退屈だしね」
と、いう訳で街の外へ出てみる。確か、この街には東西南北にそれぞれ門があって別々のフィールドに繋がっているんだったな。
東が草原。ここがモンスターのレベルは一番低くて初心者向けのフィールドだったはずだ。
あとは、西が荒野。南が火山。北が樹海、だったっけ? いずれもモンスターの平均レベルは草原に比べて高いって書いてあったから、外へ行くなら東がベストだろう。
やるからにはどんなゲームでもトップを目指す主義の僕にとっていきなりデスペナ食らうのは怖いからね。
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