左利き
ペンを渡されて困ることがある。小銭が自販機に上手に入れられない。改札機で一瞬まごつく。
これらはすべて、私が左利きだからだ。
もっと言えばハサミだって使いにくいし、筆(書道)だって、うどんとつゆが同時にすくえるお玉だってフライ返しだって全部世の中は右利き用にできている。
我々は、訓練しなれければこの社会に順応できず、右に渡されたペンを左に持ち替えて一生懸命字を書いている時に、
「左利きなんですね!かっこいい!」
なんて言われて困ってしまう。マイノリティーはとかく生きづらいのだ。現に左利きは短命らしい。