逆上する人
なんかこう、ごちゃ混ぜに使われているようですが、「逆上」と「逆ギレ」は別物ですよね?
逆ギレについては多分次々回お話しするとして、今回は「逆上」のお話しです。
逆上しやすい人って、何が理由で怒り出すのかさっぱり分からない事が多いんですよ。
ある会社に『何か思い付いたら、次の瞬間にはそれが世間の常識になっていないと気が済まない』社長がいました。
御多分に漏れずこの人もよく怒る人だったのですが、こんなエピソードには事欠きませんでした。
例えば、奥様に
「コンビニ行って昼買って来い。」
と言いつける訳です。
「何を買って来ればいいの?」
と聴かれると、
「何でもいいから早く買って来い!」
と怒鳴りつけます。
それで、実際に買ってこさせた弁当を一口食べたら、
「こんな不味い物を買って来やがって!!」
と怒り出すんです。
「それしか無かったんだから仕方ないじゃないの。」
と奥様が反論しよう物なら、
「うるさい!口答えするな!お前の探し方が悪いんだ!!」
と殴る蹴るの暴力をふるいだすんです。終いにはガラスの灰皿を叩きつけたりとか。
こんな社長の下で5年ほど働きましたが、似たような場面に出くわした事は2回や3回ではありません。
「お前も一緒にこいつを殴れ。」
と言われた事もありました。
「お前がこいつを殴らないなら俺がお前を殴るぞ。」
とも言われました。まぁ、殴りませんでしたけどね、私は。
この社長について話始めると切りがないのですが、そもそも
「何でもいいから早く買って来い!」
と言っておいて
「こんな不味い物を買って来てやがって!!」
は無いでしょう?なぜそんな事で逆上しなければならないのか訳が分かりませんね?
でも、こんな社長を5年も観察していると、その正体が実に気の小さい人だと言うことが分かってきます。
次回、「逆上の心理」