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止んだ雨、固まる地盤


地下都市レインコート、地上ゲート。

分厚い防爆扉が重々しい音を立てて開き、夕闇の迫る荒野の空気が、地下のドックへと流れ込んだ。

「戻ったぞ……」

私の愛機『レイニーブルー弐式』が、軋む関節音を立てながらゲートをくぐった。

かつては流麗な蒼きフォルムを誇っていた機体は、今は見る影もない。

左腕は無骨な作業用アームが仮付けされ、胸部の装甲はレンゲルで急遽溶接された色の違う鉄板で塞がれている。

全身に刻まれた無数の弾痕と、高熱で焼けた塗装の痕跡。

それは、私たちが潜り抜けてきた地獄の激しさを雄弁に物語っていた。

後ろに続くトレーラーには、自力歩行不能になった仲間の機体と、白い布で覆われたコンテナ。回収されたコアユニットが積まれている。

「おかえりなさい! リリィ隊長!」

「よくぞご無事で!」

ドックには、大勢の市民や整備員たちが詰めかけていた。

彼らは私たちのボロボロの姿を見て、一瞬息を呑み、次の瞬間には割れんばかりの歓声と拍手で迎えてくれた。

勝利の凱旋。

最強の敵を退け、新たな同盟と資源を持ち帰った英雄たちへの賛美。

しかし、コクピットの中で聞こえるその歓声は、どこか遠い世界の出来事のように感じられた。

「……ただいま」

私は小さく呟き、モニターに映る熱狂の渦を見つめた。

彼らの笑顔は眩しい。

私たちが命を削って守った未来が、そこにある。

だが、その光の影には、二度と戻らない仲間たちの沈黙がある。

出迎えの列の最前列に、レン隊長と、都市統括管理アンドロイドの姿があった。

私は機体を所定の位置に停め、ハッチを開けて降り立った。

「リリィ隊長、帰還しました。……作戦目標は達成。しかし……」

「何も言うな」

レン隊長が、私の言葉を遮って歩み寄ってきた。

彼女の視線は、私の背後にあるトレーラー。物言わぬ帰還者たちに向けられていた。

「勝利には代償が伴う。……お前たちは、その代償を払い、この都市に未来をもたらした。胸を張れ」

「……はい」

「まずは休め。……機体も、お前の心も、修理が必要だ」

私は敬礼し、その場を後にした。

背後では、マリーたちが整備班に指示を出し、物資の搬入を始めている。

レインコートは今日から、持ち帰った莫大な資源によって大きく変わるだろう。

だが、私の心に空いた穴が埋まるには、まだ少し時間がかかりそうだった。


帰還から1週間後。

レインコートの広場に設けられた特設テントには、「リリィブロッサム部隊・追加隊員募集」の看板が掲げられていた。

今回の遠征での損耗率は6割を超えた。

即応部隊としての機能を維持するためには、早急な人員補充が不可欠だった。

募集対象は、レインコート本拠地だけでなく、シェルター204、イエローシューズを含む全勢力圏のアンドロイド、そして人間。

だが。

私の目の前に置かれた志願者リストは、予想していたよりも遥かに薄かった。

「……これだけか?」

私が受付担当のアンドロイドに尋ねると、彼は気まずそうに頷いた。

「はい。……リリィブロッサム部隊の活躍は誰もが知っています。憧れの対象です。ですが……」

彼は言葉を濁したが、言いたいことは分かっていた。

『リリィブロッサムに入れば、死ぬ』

今回のレンゲル遠征での高い死亡率。

それが噂として広まり、多くの若者たちが二の足を踏んでいるのだ。

華々しい英雄であると同時に、私たちは「死に場所に一番近い部隊」として認識されていた。

「……仕方ないな。命は惜しいものだ」

私はリストを掴み、面接会場へと向かった。

「だが、妥協はしない。……少数でもいい。本物だけを選ぶ」

面接会場には、緊張した面持ちの志願者たちが待っていた。

若い男性アンドロイド、シェルター204出身の人間の女性、イエローシューズの屈強な作業員。

種族も出身もバラバラだが、彼らの目には共通して、不安と、それを押し殺そうとする決意の光が宿っていた。

「リリィブロッサム隊長のリリィだ」

私は彼らの前に立ち、厳しい視線を向けた。

「単刀直入に言う。……我が部隊は、レインコート最強の矛だ。ゆえに、最も危険な戦場に投入される。

今回の遠征でも、半数以上の仲間が戻らなかった。

生半可な覚悟で来ているなら、今すぐ帰れ。ここで恥をかく方が、戦場で死ぬよりマシだ」

会場に静寂が走る。

数名が視線を逸らし、俯いた。

だが、その中で一人の人間の青年が、一歩前に出た。

「……帰れません」

彼は震える声で、しかしはっきりと告げた。

「俺は……シェルター204で、スバルさんに助けられました。あの時、俺は何もできず、ただ守られるだけだった。

……もう、誰かの背中に隠れるのは嫌なんです。死ぬのが怖いんじゃない。……何もできずに死ぬのが怖いんです」

その言葉に、他の数名も顔を上げた。

「私もです! アンドロイドだからって、使い捨てられるのは御免です。自分の意志で守りたい!」

「イエローシューズの熱気に比べりゃ、戦場なんて涼しいもんだぜ!」

私は彼らの目を見渡した。

恐怖はある。だが、逃げてはいない。

「……いい目だ」

私は口元を緩めた。

「合格だ。……ただし、訓練は地獄だぞ。死ぬ気でついてこい。……私が、お前たちを死なせない強さに育て上げてやる」

「はいッ!!」

こうして、新たな仲間たちを迎えたリリィブロッサム部隊の再建が始まった。

数は目標に届かなかったが、その士気はかつてないほど高かった。


部隊の練成と並行して、機体の強化と技術開発も急ピッチで進められた。

レインコート第3整備ドック。

そこは今、マリーとローズの城となっている。

「見てよこれ、リリィ! レンゲルの造船技術データ、解析終わったよ!」

マリーがホログラムモニターに複雑な設計図を展開する。

「彼らの船に使われている『水圧分散フレーム構造』……これをピースウォーカーの装甲に応用すれば、物理的な衝撃に対する防御力が30%は向上する!

それに、あの『耐塩害コーティング』の配合比率……これをベースに、酸性雨や化学兵器への耐性を持たせた新塗料も開発できそう!」

マリーの目は血走っていたが、その表情は生き生きとしていた。

彼女は悔しいのだ。

自分の整備した機体が、村田連発の前に無力だったことが。

だからこそ、貪欲に新たな知識を吸収し、次は絶対に負けない機体を作ろうとしている。

「頼もしいな。……私の『弐式』にも反映できるか?」

「もちろん! ……というか、もう設計図引いちゃった」

マリーが悪戯っぽく笑い、新たな『レイニーブルー弐式・改』のプランを見せてくれた。

そこには、レンゲルの技術とレインコートの技術が融合した、よりマッシブで強靭な姿が描かれていた。

一方、情報室ではローズが膨大なデータの海に潜っていた。

「レンゲルから提供された海図と気象データ、そして観測衛星の残骸から拾ったログを統合しているわ」

ローズの指先が高速でキーボードを叩く。

メインスクリーンに表示されたレインコート周辺の地図が、次々と更新されていく。

未踏破領域だった「黒塗り」の部分が、詳細な地形図へと書き換わっていく。

「メビウス303、レインコート、そしてレンゲル。……この三点を結ぶトライアングルゾーンの地形情報は、ほぼ完璧になったわ。

これで、機械軍がどこに潜んでいようと、ネズミ一匹見逃さない」

ローズもまた、彼女なりの戦いを続けていた。

情報の欠落が招いた悲劇を、二度と繰り返さないために。

レインコートとレンゲルの間では、定期的な交易キャラバンも往来を始めていた。

レンゲルからは新鮮な海産物や希少な海底資源が届き、レインコートからは工業製品や農作物が送られる。

食卓には魚が並び、市民の顔色も良くなっていく。

かつては孤立していた点と点が線で結ばれ、強固な面となって人類の生存圏を広げていた。


そんなある日。

地上で哨戒任務に就いていた部下から、奇妙な報告が入った。

『隊長。……雨が、変です』

「変? 酸性度が上がったのか?」

私は司令室で眉をひそめた。

この地域の雨は、機械軍の工場排煙や過去の大戦の影響で、常に強い酸性を示していた。

防護服なしで浴びれば皮膚が爛れ、金属は錆びる。それがこの世界の「常識」だった。

『いえ……逆です。pH値が……中性に近いんです』

「なんだと?」

私は急いで地上へと上がった。

分厚い雲が空を覆い、しとしとと雨が降っている。

私は防護スーツのグローブを外し、恐る恐る手を差し出した。

冷たい雫が、人工皮膚の掌に落ちる。

チリチリとした痛みはない。

警告アラートも鳴らない。

ただの水だ。

「……マリー、これは?」

マリーが携帯型の分析機で雨水をスキャンする。

「信じられない……。硫黄酸化物も窒素酸化物も、検出限界以下だよ。……これ、ただの『雨』だ」

ローズが推測を述べる。

「私たちが周辺の機械軍工場を破壊し、環境汚染源を断ったこと。

そして、イエローシューズの地熱発電所やレンゲルの浄化プラントが稼働し、大気循環が改善されたこと……。

それらが積み重なって、この地域の空気が浄化されたのよ」

私は空を見上げた。

灰色だった雲の隙間から、薄日が差し込んでいた。

400年もの間、地上を死の世界に変えていた酸の雨が、止んだのだ。

「……止めたんだ」

私は掌の雨水を握りしめた。

「私たちが……人間と、アンドロイドの力が、この空を変えたんだ」

シェルター204から来ていた人間の兵士が、ヘルメットを脱ぎ捨て、空を仰いで涙を流していた。

「親父に見せてやりたかった……。普通の雨だ……」

それは、どんな勝利宣言よりも雄弁な、復興の証だった。

私たちはただ生き延びているだけではない。

壊された世界を、少しずつ、確実に治しているのだ。

この「普通の雨」は、レインコートの人々に計り知れない希望を与えた。

もう、地下に怯えて暮らすだけの時代は終わろうとしている。

私たちは、地上を取り戻しつつあるのだ。



「……すごい。真っ青だ」

レインコート中央司令室。

壁一面に投影された大型ホログラムマップを見上げ、ローズが感嘆の声を漏らした。

かつては「赤(敵性エリア)」や「黒(未踏破エリア)」で埋め尽くされていた地図が、今や鮮やかな「青(安全圏)」で塗りつぶされている。

レインコートを中心とし、北のシェルター204、南のイエローシューズを結ぶ巨大なトライアングルゾーン。

以前は、都市間の移動すら命がけだったこの広大な領域から、機械軍の反応は完全に消滅していた。

「掃討作戦、完了しました」

オペレーターが誇らしげに報告する。

「エリアDの山岳地帯に残っていた偵察型ナインティの群れも、新設された警備隊が排除。……現在、勢力圏内における機械軍の活動反応はゼロです」

「ゼロ……か」

私は腕を組み、その青い地図を見つめた。

それは、私たちが血とオイルを流して勝ち取った「庭」だ。

もはや、輸送トラックが襲われる心配もなければ、夜中に警報で叩き起こされることもない。

シェルター204の子供たちは、瓦礫を片付けた校庭でボール遊びができるようになり、イエローシューズの作業員たちは、安心して地熱プラントの拡張工事に専念できる。

「広域観測レーダーの出力も安定しています」

ローズがキーボードを叩く。

「レンゲルから提供された高出力増幅器のおかげで、索敵範囲は従来の3倍。……メビウス303周辺の山脈から、西の海岸線まで、すべてリアルタイムで監視下にあるわ」

「死角なし、ということか」

「ええ。もし機械軍の大部隊が動けば、彼らがこちらの領土に入る3時間前には察知できる。……もう、奇襲は許さないわ」

安全。

それはこの崩壊した世界において、水や食料よりも貴重な資源だ。

レインコートは今、その資源を独占する「要塞」から、周辺地域を傘下に収める「国家」へと変貌を遂げつつあった。

地上では、酸性雨の停止を受けて、大規模な農業プラントの建設が始まっている。

地下では、人口増加に対応するための第4、第5居住区の掘削が進んでいる。

すべてが順調だった。

あまりにも順調すぎて、戦場に身を置いてきた私の本能が、奇妙な居心地の悪さを感じるほどに。

「平和慣れしちゃダメだよ、リリィ」

私の思考を読んだように、マリーが整備タブレット片手に横に立った。

「外の世界はまだ、真っ赤なんだから」

「ああ、分かっている」

私は地図の「青」の外側に広がる、依然として広大な「赤」の領域を見据えた。

私たちはまだ、世界のごく一部を取り戻したに過ぎない。

だが、確かな足場はできた。ここを拠点に、人類の反撃が始まるのだ。


その日の午後。

私はレン隊長より、最重要機密区画にある執務室へと呼び出された。

入室すると、そこにはレン隊長だけでなく、都市統括管理アンドロイド(Type P)も同席していた。

重厚なデスクを挟んで、二人の最高指導者が私を見つめている。

ただならぬ空気に、私は背筋を伸ばした。

「リリィ隊長。……先の遠征、およびその後の部隊再編、ご苦労だった」

統括管理アンドロイドが、穏やかなバリトンボイスで切り出した。

「貴官の尽力により、レインコートの基盤はかつてないほど強固なものとなった。……礼を言う」

「恐縮です。……ですが、これは私一人の力ではありません」

「うむ。……だが、今日呼んだのは過去の功績を称えるためではない。未来の話だ」

レン隊長が立ち上がり、窓の外、活気に満ちた地下都市の風景を見下ろした。

「リリィ。……今のレインコートの戦力構成について、どう思う?」

「戦力構成、ですか?」

私は少し考え、正直に答えた。

「防衛隊と、私のリリィブロッサム部隊。……現状の防衛任務には十分ですが、勢力圏がこれ以上拡大すれば、手が回らなくなる恐れがあります。指揮系統も、各都市の自治に頼っている部分が多く、有事の際の連携に不安が残ります」

「その通りだ」

レン隊長が振り返った。

「我々は大きくなりすぎた。……もはや、一つの地下都市の自警団レベルでは、この広大な領域と、数千の市民を守りきれない」

統括管理アンドロイドが、デスク上のホログラムを起動させた。

そこに映し出されたのは、新たな組織図だった。

「そこで、我々は決断した」

彼の声が、厳粛に響く。

「レインコート防衛隊を解体・再編し、『レインコート統合防衛軍』を正式に創設する」

「……軍、ですか」

「そうだ。陸戦師団、機甲師団、そして将来的には航空・海上戦力も統合した、正規の軍隊だ」

レン隊長が言葉を継ぐ。

「志願制のアンドロイドだけでなく、人間の兵士も正規雇用し、階級制度と指揮系統を明確化する。……リリィブロッサム部隊は、その中の『第1特殊機甲大隊』として、軍の精鋭部隊の中核を担ってもらうことになる」

私は息を呑んだ。

防衛軍。

それは、「自分たちの家を守る」というレベルを超え、「敵を排除し、領域を支配する」ための組織だ。

人類文明の復興の象徴として、レインコートは「力」を持つことを選んだのだ。

「守るべき対象が増えた。……ならば、守る力も強く、大きくならねばならない」

統括管理アンドロイドが、私の目を見て言った。

「これは必要悪だ。……機械軍という強大な捕食者に対抗するためには、我々もまた、鋭い牙を持たねば生き残れない」

「……理解します」

私は頷いた。軍用アンドロイド(Type A)としての私の論理回路は、その提案に全面的に賛成していた。

効率的な指揮、潤沢な補給、圧倒的な火力。

それがあれば、もう村田連発のような敵に、数と根性だけで挑むような無茶はしなくて済む。

「ですが……」

私の感情回路が、わずかなノイズを発した。

「何か懸念が?」

レン隊長が眉をひそめる。

「……いえ。組織が巨大化すれば、それだけ『戦い』の意味も変わるのかと思いまして」

私は言葉を選びながら言った。

「今までは『守るための戦い』でした。……ですが、軍となれば、これからは『攻めるための戦い』も増えるでしょう。……私たちは、機械軍と同じ穴の狢になるのではありませんか?」

「鋭いな」

レン隊長が苦笑した。

「その危惧はもっともだ。……力は、使う者次第で毒にも薬にもなる」

彼女は私の前に歩み寄り、真っ直ぐに私の目を見据えた。

「だからこそ、お前が必要なのだ、リリィ。

……ただ命令に従うだけの機械ではなく、痛みを知り、喪失を嘆き、それでも人を守ろうとする心を持ったお前が、軍の中枢にいてほしい」

「……私が、軍の良心であれと?」

「そうだ。……力が暴走しそうになった時、お前のその『迷い』が、ブレーキになるはずだ」

私は二人の指導者を見た。

彼らもまた、この決断の重さに耐えているのだ。

平和を守るために、剣を取る。その矛盾を背負う覚悟を決めている。

「……了解しました」

私は踵を揃え、敬礼した。

「微力ながら、その牙の一本となりましょう。……そして、その牙が弱き者に向けられぬよう、監視し続けます」

「頼む」

退出する私の背中に、新たな時代の風が吹いていた。

レインコート統合防衛軍。

その響きは、頼もしくもあり、同時に底知れぬ恐怖も孕んでいた。


会議を終え、私は司令室を出た。

廊下の窓から、活気に満ちた都市を見下ろす。

建設中のビル、行き交う人々、訓練に励む新兵たち。

ここは、間違いなく希望の場所だ。

「……守らなきゃな」

大きく息を吸い込む。

不安はある。だが、立ち止まってる暇はない。

軍が創設されれば、部隊の規模も装備も桁違いになるだろう。

マリーの設計した新型機も、量産ラインに乗るかもしれない。

私は情報室の方角を見た。

そこでは今も、ローズが過去の遺産、旧時代のデータアーカイブと格闘しているはずだ。

彼女は最近、「もっと遠くを見たい」と言っていた。

地上の地図だけでなく、空の向こう側を。

「月、か……」

私は天井の岩盤の向こうにある、見えない空を思った。

かつて人間たちが逃げたという、静寂の衛星。

もしそこに、本当に仲間がいるのなら。

この「軍」の創設は、彼らを迎え入れるための準備にもなるのかもしれない。

だが、私はまだ知らなかった。

ローズが掘り起こそうとしている真実が、希望ではなく、空からの絶望を呼び寄せる引き金になろうとしていることを。

情報室の奥深く。

モニターの青白い光に照らされたローズの瞳が、ある一つのデータファイルに釘付けになっていた。

【PROJECT: MOON ARK(月光の箱舟計画)】

【最終通信ログ:22XX年……】

歴史の闇に埋もれた「空の物語」が、静かにその封印を解かれようとしていた。


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