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蒼き継承者


メビウス303、第4整備ドック。

巨大な防爆扉がゆっくりと開き、荒野の熱気と共に、硝煙とオイルの匂いが染み付いた鉄の巨人たちが帰還した。

「全機、着艦フック固定。……エンジン停止」

私の号令と共に、リリィブロッサム部隊の各機が重々しい音を立てて膝をついた。

エンジンタービンノイズが消え、冷却ファンの回転音だけがドックに響く。

その光景は、華やかな凱旋パレードとは程遠かった。

帰還したピースウォーカーたちは、一機残らず満身創痍だった。

装甲は捲れ上がり、関節部は焼け焦げ、塗装は剥げ落ちている。

特にナインティのゼロ距離射撃を受けた機体などは、コクピットハッチが溶着し、救助班がバーナーで焼き切らなければならない有様だった。

だが、ドックの空気は明るかった。

「おかえりなさい! よくぞご無事で!」

「ナインティを倒したって本当か!? あの死神を!」

「英雄のお帰りだぞ!」

メビウス303の整備員や待機していた兵士たちが、歓声を上げて駆け寄ってくる。

無理もない。彼らにとってナインティは、絶対的な死の象徴だった。

そのテスト機体を撃破し、機械軍が進める「対人類最適化」のプロセスを遅延させたのだ。

この勝利は、ただ一機の撃破という戦果以上に、人類側に「希望」をもたらす大きな意味を持っていた。

「……ふぅ」

私は『レイニーブルー』のコクピットから、緊急マニュアル操作でハッチをこじ開けた。

外の空気を吸い込み、肺の換気ファンを回す。

「……みんな、無事か?」

私が問いかけると、ボロボロになった僚機から、部下たちが顔を出した。

「なんとかな! 背中は痛いが、五体満足だ!」

「隊長こそ! あの無茶な特攻、肝が冷えましたよ!」

顔は煤だらけで、包帯を巻いている者もいる。

だが、全員が生きていた。

誰一人欠けることなく、この地獄から戻ってきた。

その事実だけで、私の演算回路コアは満たされていた。


しかし、勝利の余韻に浸っていられたのは束の間だった。

整備主任のマリーが、私の機体『レイニーブルー』の前に立ち、深刻な表情で腕組みをしていたからだ。

「……マリー? どうだ、私の機体は」

私がリフトで降り立つと、マリーは振り返り、悲しげに首を横に振った。

「部下たちの機体は大丈夫。フレームは歪んでないし、動力炉も無事。……メビウスの設備を使えば、3日もあれば戦線復帰できるよ」

「そうか、それは良かった。……で、私のは?」

マリーは無言で、レイニーブルーの背面装甲を指差した。

そこは、リミッター解除によって暴走した動力炉メインジェネレーターの高熱で、飴細工のように溶け落ちていた。

「……リミッター解除の代償だよ」

マリーが診断結果を告げる。

「ジェネレーターは完全に融解して、周囲のフレームと癒着してる。駆動系のアクチュエーターも全損。……それに、最後の特攻の衝撃で、メインフレーム自体に修復不可能な歪みが出てる」

「……つまり?」

「直せないことはない」

マリーは整備士としての矜持を見せたが、すぐに現実的な指揮官としての顔に戻った。

「でも、フレームを一度バラして、歪みを矯正して、動力炉を乗せ換えて、装甲を貼り直して……。それだと『オーバーホール』じゃなくて、実質『作り直し』になっちゃう」

マリーは悔しそうに唇を噛んだ。

「コストも時間も掛かりすぎる。……正直に言うね。新しい機体に乗り換えた方が、ずっと合理的だよ」

「……そうか」

私は愛機を見上げた。

レインコート時代から、何度も修理を繰り返し、共に死線を潜り抜けてきた『レイニーブルー』。

つぎはぎだらけの身体で、私の無茶な操縦に応え続け、最後は自らの心臓エンジンを焼き尽くして、私に勝利をもたらしてくれた。

「……寿命、だな」

私はその装甲に手を触れた。

まだ熱を持っていた。それは、相棒が最期まで燃やし続けた命の残滓のように感じられた。

リリィブロッサムは、即応部隊だ。

隊長である私が、機体修理のために一ヶ月も戦線を離脱するわけにはいかない。

部隊のため、そして守るべきもののためには、感傷を捨てて「最適解」を選ばなければならない。

「分かった」

私は決断した。

「……乗り換える。この機体は、ここで退役させる」


機体の廃棄が決まり、私たちは最後の作業に取り掛かった。

それは「魂」の抽出作業だ。

マリーがコンソールを接続し、レイニーブルーの中枢メモリにアクセスする。

そこには、私と共に戦った全ての戦闘ログ、操縦のマニューバデータ、そして彼(機体)が学習してきた最適化データが記録されている。

「……バックアップ、完了」

マリーが小さなメモリユニットを抜き出し、私に手渡した。

「これが、この子の魂だよ。……新しい身体に移せば、経験値は引き継げる」

私はメモリを握りしめ、動かなくなった巨体を見上げた。

動力炉を失い、カメラアイの光を消した姿は、まるで眠っているようだった。

「……今まで、ありがとう」

私は額を装甲に押し当てた。

冷たくなった金属の感触。

「お前のおかげで、ナインティを倒せた。お前が耐えてくれたおかげで、部下たちを守れた。……私の最高の相棒だった」

「……お疲れ様、レイニーブルー」

隣でローズが静かに告げる。

「貴方のデータは、これからの戦いの礎になるわ。……ゆっくり休んで」

「うぅ……っ、今までありがとね……っ!」

マリーは堪えきれずに泣き出し、機体の脚部に抱きついた。

「無茶させてごめんね……! いっぱい痛かったよね……! 最後までリリィを守ってくれて、本当にありがとう……!」

整備班の仲間たちも、帽子を取り、敬礼を送る。

ただの機械かもしれない。

だが、私たちにとっては、命を預け合う掛け替えのない戦友だった。

レイニーブルーは、メビウス303の解体ドックへと送られることになった。

使えるパーツは部下たちの予備部品としてリサイクルされ、残りは溶解され、また新たな鋼鉄へと生まれ変わる。

形はなくなっても、その意志は私たちの中で生き続ける。

「……行こう」

私は涙を拭うマリーの肩を叩いた。

「立ち止まってはいられない。……相棒の遺志を継ぐためにも、私たちは前に進まなければ」


翌日。

司令部のカルロ司令とアイゼン隊長から呼び出しを受けた。

「リリィ隊長。……愛機との別れは済んだか?」

アイゼンが気遣わしげに尋ねる。

「ええ。……けじめはつけました」

「そうか。……ならば、これを受け取ってくれ」

カルロ司令の合図で、ハンガーの照明が点灯した。

そこには、真新しい塗装の匂いがする、一機のピースウォーカーが佇んでいた。

「これは……?」

「メビウス303の工廠からロールアウトしたばかりの最新モデルだ」

カルロが説明する。

「本来はアイゼン隊長用に調整されていた機体だが……ナインティ撃破の功労者である貴官に譲渡することを決定した」

それは、レインコートの旧式機とは一線を画す、洗練されたフォルムを持つ機体だった。

装甲の厚み、関節の太さ、そして背面に搭載された動力ユニットの大きさ。

全てがハイスペックであることが、一目で分かった。

「……いいのですか? 貴重な戦力を」

「構わん。……それに、その機体を一番乗りこなせるのは、あのナインティと渡り合った貴官しかいない」

アイゼンがニカッと笑った。

「俺の『ホムラ』も修理中だからな。そいつを乗り回して、俺の分まで暴れてくれ」

私はその機体を見上げ、マリーを見た。

マリーは涙の跡が残る顔で、しかし整備士としての情熱を瞳に宿して、その機体を食い入るように見つめていた。

「……すごい。ベースのフレーム強度が全然違う。……これなら、いける」

マリーがボソリと呟く。

「リリィ、この機体……私が弄ってもいい?」

「ああ、もちろんだ。……お前に任せる」

マリーの顔に、いつもの不敵な笑みが戻った。

「よし! ……やるよ、整備班! このピカピカの新品を、リリィ専用の『化物』に作り変えるよ!」


その日から、メビウス303の第4整備ドックは、マリーたちの戦場となった。

期間は2週間。

ただ既製品に乗るのではない。

私の戦闘スタイル、そしてナインティ戦で得た教訓を全て反映させた、究極のカスタム機を作り上げるのだ。

「分解開始! ボルト一本までバラせ!」

マリーの号令と共に、新品のピースウォーカーは瞬く間に骨組みだけの状態にされた。

「まずは動力炉だね!」

マリーが図面を引く。

「今までの内燃機関じゃ出力不足。……メビウス303から提供された『プラズマ安定式高出力動力炉』を搭載するよ! これならリミッター解除なしでも、あの時の出力を常時出せる!」

それは、アンドロイドのEfリアクターとは異なる、ピースウォーカー専用に開発された大型ジェネレーターだ。

プラズマエネルギーを安定的に取り出し、強大なトルクと推力を生み出す心臓部。

「次は装甲! ……アンチプラズマ装甲は必須だけど、単層じゃナインティのゼロ距離射撃には耐えられない」

ローズが分析データを提示する。

「だから『積層多重装甲ラミネート・アーマー』にするわ。異なる素材を何層にも重ねて、熱伝導を遮断しつつ、衝撃も分散させる」

「それ、重くなるよ?」

「パワーは新型動力炉がカバーするわ。……リリィは避けるより『受けて殴る』タイプだから、防御力は最優先よ」

「だね! 了解!」

さらに、武装の選定、操縦系の調整、カメラアイの換装。

作業は昼夜を問わず続けられた。

私もテストパイロットとして、フレームだけの状態で何度も搭乗し、神経接続ニューラルリンクの調整を行った。

「反応速度、あと0.02秒縮められるか?」

「無茶言うなぁ……! でも、信号バイパスを直結すれば……!」

私のメモリに入っていた『レイニーブルー』の経験値が、新しい機体の電子頭脳に流し込まれていく。

新品の機体が、まるで私の一部であるかのように馴染んでいく感覚。


そして2週間後。

全ての調整と組み立てが完了し、最後の仕上げが行われた。

プシュウゥゥゥ……。

塗装ブースから、白い霧と共にその機体が現れる。

機体色は、私のパーソナルカラーである「ブルー」。

そして左肩には誇り高きリリィブロッサムのエンブレム、剣に巻き付く白百合が、鮮やかに描かれていた。

「……完成だね」

マリーが油まみれの顔で、満足げに息を吐いた。

「ああ。……美しい機体だ」

そこには、亡き相棒の魂を受け継ぎ、さらなる進化を遂げた新たな剣が立っていた。

その名は――。




整備ドックの照明が一斉に点灯し、その機体が全貌を現した瞬間、その場にいた全員が息を呑んだ。

「……これが、私の新しい身体か」

以前の『レイニーブルー』が、継ぎ接ぎだらけの無骨な古武士だったとするなら、目の前にあるこの機体は、最新鋭の鎧を纏った騎士だった。

機体色は、深く、鮮やかなブルー

その表面は、積層化された【多重アンチプラズマ装甲】によって、見る角度により虹色の光沢を放っている。

全体的なフォルムはマッシブになり、特に胸部と脚部の装甲厚は倍増している。

だが、決して鈍重には見えない。

背面には、巨大なスラスターユニットと、放熱用のフィンが翼のように広がっており、爆発的な機動力を予感させた。

「スペック、確認するよ!」

マリーがタブレットを操作しながら、誇らしげに解説を始める。

「まず心臓部! メビウス303製の最新型『プラズマ安定式高出力動力炉』を搭載! これにより出力は旧型の350%アップ! もうリミッター解除なんてしなくても、常時フルパワーで戦えるよ!」

「350%……!」

私は驚愕した。

あの一瞬の暴走状態でしか出せなかったパワーが、この機体の「通常運転」なのか。

「そして武装面! 右腕には改良型の『超硬質パイルバンカー・改』。杭の材質を見直して、貫通力が上がってる。左腕のマニピュレーターは、指先を鋭利な『超硬質爪クロー』に換装。引き裂き攻撃も可能だよ」

さらに、とマリーは背部を指差した。

「今回の目玉! バックパックに『多目的用サブアーム』を二基増設したよ!」

背中から伸びる二本の機械腕。

それはまるで、阿修羅のような異形のシルエットを作り出していた。

「このサブアームは、予備の弾倉を持ったり、武器の交換を高速化したり、あるいは直接敵を掴んで拘束したりできる。……リリィの『手数』を増やすための特別装備だね」

そのサブアームには、工廠から持ち帰ったデータを基に量産化された『プラズマライフル』と、近接用の『高周波ブレード』が懸架されていた。

遠距離、近距離、防御、機動。

あらゆる局面に対応できる、まさに決戦仕様。

そして、左肩の装甲板には私たちの誇りである部隊章、剣に巻き付く白百合のエンブレムが、真新しいペイントで輝いていた。

「名称は……」

私は機体の装甲に触れた。

指先から伝わる冷たさは、しかしどこか懐かしかった。

前の相棒のデータが、この機体の電子頭脳の中で息づいているからだろう。

「【レイニーブルー弐式ニシキ】。……行こう、私の二代目の相棒」


私はリフトに乗り、コクピットハッチを開けた。

真新しいシートの匂い。

コンソールに座り、神経接続ニューラルリンクのケーブルを首筋のポートに接続する。

『……System Boot.(システム起動)』

『Pilot ID: LILY (Type-A). ……Authentication Complete.(認証完了)』

瞬間。

視界がクリアに広がり、機体の四肢が私の手足と完全に同化した。

「……ッ!」

私は思わず声を漏らした。

「どう、リリィ? ラグはある?」

マリーが心配そうに聞いてくる。

「いや……無い。ゼロだ」

私は自分の指を動かすように、弐式のマニピュレーターを握りしめた。

思考してから動作するまでの遅延が、全く感じられない。

以前の機体にあった微かな「機械を動かしている感覚」が消え、完全に「私が巨大化している感覚」になっている。

「前のレイニーブルーの学習データが、完璧に引き継がれているわ」

ローズがモニターを見ながら微笑む。

「貴女の癖、反応速度、思考パターン。……この機体は、生まれた瞬間から貴女を知っているのよ」

「……そうか」

私は胸が熱くなるのを感じた。

相棒は死んでいなかった。

この強靭な新しい肉体の中で、共に戦う準備を整えて待っていてくれたのだ。

「調子はどうだ、弐式」

私はコンソールを撫でた。

機体から、力強いアイドリングの振動が返ってきた。

『All Green. Let's go, Partner.』

そう言われた気がした。


弐式の受領を終え、私たちは司令部へと向かった。

カルロ司令とアイゼン隊長が待っていた。

「見違えたな、リリィ隊長」

アイゼンが、私の背後に立つレイニーブルー弐式を見上げて唸った。

「鬼に金棒……いや、戦乙女に神剣か。ナインティが地獄で震え上がっているぞ」

「貴官らのおかげだ。……この機体、大切に使わせてもらう」

私は敬礼した。

「うむ。……これにて、貴官らのメビウス303における任務は完了とする」

カルロ司令が厳かに宣言した。

「ナインティ撃破、工廠データの回収、そして周辺地域の平定。……貴官らの働きは、同盟都市として余りあるものだった。心から感謝する」

「我々にとっても、実りのある遠征でした」

私は答えた。

「得られた技術と、そして何より……信頼できる友軍を得られたことが」

アイゼンがニカッと笑い、拳を突き出してきた。

「いつでも呼んでくれ。レインコートが危ない時は、このアイゼン、ホムラを駆って駆けつける」

「ああ。私たちもだ。メビウス303に危機が迫れば、リリィブロッサムが飛んでくる」

私たちは拳を合わせ、固い握手を交わした。

形式上の同盟ではない。

血とオイルを流して共に戦った、戦友としての絆がそこにあった。


出発の準備が整った。

リリィブロッサム部隊の車列が、メビウス303のゲート前に整列する。

部下たちのピースウォーカーも、メビウス303の技術で修理・強化され、新品同様になっていた。

「さて……帰る前に、ボスに報告しないとな」

私は長距離通信回線を開いた。

中継アンテナを経由し、数百キロ離れた地下都市レインコートへ。

『……こちらレインコート防衛隊司令部』

ノイズ混じりだが、聞き覚えのある凛とした声が響いた。

レン隊長だ。

「こちら独立混成即応部隊リリィブロッサム、隊長のリリィです。……レン隊長、聞こえますか?」

『リリィか!』

声のトーンが一段上がったのが分かった。

『通信が途絶えがちで案じていた。……状況はどうだ? 被害は? 生存者は?』

矢継ぎ早に飛んでくる質問に、私は苦笑しながら答えた。

「ご安心ください。……ナインティの撃破に成功しました。部隊員は全員生存。機体の損耗はありましたが、メビウス303の協力で立て直しました」

『……全員、無事か』

レン隊長の安堵の吐息が、マイク越しに伝わってきた。

『そうか……。よくやった。本当によくやった』

「ただ、私の機体は大破してしまいまして……。現地で新しい機体を受領しました。帰ったら驚きますよ」

『……貴官のことだ、どうせまた無茶をしたのだろう』

レン隊長の声が、いつもの厳しいトーンに戻る。

『リリッター解除だの、特攻だの……。報告書を見るのが今から恐ろしいわ』

「あはは……。耳が痛いです」

マリーとローズが横でクスクス笑っている。

『……だが』

レン隊長が言葉を詰まらせ、そして少し照れくさそうに、小さな声で続けた。

『……心配したのだぞ。本当に』

その言葉に、胸の奥が温かくなった。

厳格な軍人でありながら、誰よりも部下思いな彼女の不器用な優しさ。

『レインコートは平和だが、貴官らがいないと少し……静かすぎる』

「……はい」

『なるべく早く帰ってこい。……温かいオイルを用意して待っている』

通信が切れた。

私はモニターを見つめ、自然と笑みがこぼれていた。

「……帰りましょう、隊長」

部下の兵士が嬉しそうに言う。

「ああ。……家に帰ろう」


巨大な鋼鉄のゲートが開き、私たちはメビウス303を後にした。

背後で見送るアイゼンたちに手を振り、私たちは西へと進路を取る。

朝日が、荒野を黄金色に染めていた。

行きとは違う。

不安も、焦りもない。

あるのは、確かな勝利の実感と、頼もしい仲間たち、そして最強の翼『レイニーブルー弐式』。

「全機、陣形を組め! 目指すは地下都市レインコート!」

ブォォォォォン!!

新型動力炉の重厚な唸りを響かせ、蒼き巨人が大地を蹴る。

その背中には、サブアームに抱えられた新たな武器と、決して折れない白百合の誇りが輝いていた。

私たちは強くなった。

世界の悪意を知り、過去の罪を知り、それでも守るべきもののために戦う覚悟を決めた。

待っていろ、レインコート。

私たちが、未来への希望おみやげを沢山持って、今帰るから。

荒野に伸びる一本のわだち

それは、私たちが切り拓いていく、明日へと続く道だった。




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