武装解説:【盾】
ここで一旦、職業と武装の解説は打ち止めとなります。
ここからが、ようやく第2章の幕開けです。
引き続き、よろしくお願いします。
★【盾】
◆装備する主な職業:戦士、及びそれを派生元とする合成職
●常時発動型技能
◎【盾操術:守衛】
スロットに【盾】を設定して装備している間、防御系技能を発動する度にDEFとMNDの数値に補正がかかり強化される。
これは必ずしも盾の随時発動型技能である必要はない為、他の武装との併用も可能となる便利な技能。
……しかし、その代償かSPDの数値には逆の補正がかかり弱体化してしまう為、多用はしない方が賢明かもしれない。
●随時発動型技能
◎【盾操術:剛壁】
一定時間、使用者のDEFとMNDを上昇させる防御系技能。
残念ながら味方の能力値までは強化できないが、そもそも前衛にて盾役を務める者が自身の防御力を高める目的で使用する技能である為、仕方ないと言えばそうなのだろう。
その代わり、この技能を発動する時に半透明かつ円状の結界が展開されるのだが、その結界自体が割と広範囲である為、後方に居る味方を射線上に含めた息吹などを防ぐ事はできる。
◎【盾操術:防撃】
盾を前方に構えた状態で突撃する攻撃系技能。
能力値は上昇しないが、一時的に武闘家や盗賊、及びそれらから派生したSPDに自信がある合成職に近い速度が出せる。
おまけに相手の攻撃を盾で防ぐか掻き消すかしながら突撃できる為、正しく攻防一体の技能であると言える。
◎【盾操術:反射】
盾で防いだ相手の攻撃をそのまま跳ね返す防御系技能。
武闘家の技能、【武人術:反撃】との違いは攻撃をそのまま跳ね返す、つまり技能であれば技能を、魔術であれば魔術を、息吹であれば息吹を跳ね返す技能であるという点。
あちらと比べた際、〝時間差があるがゆえに回避されやすい〟という明確な欠点もあるものの、物理攻撃以外も跳ね返す事ができるのは、あちらより明確に優れた点であると言えよう。
◎【盾操術:挑発】
相手の注意や攻撃を一手に引きつける支援系技能。
能力値の上昇もなく、ソロの狩人が使っても何の意味も為さない技能だが、パーティーを組んでいるなら話は変わる。
前衛がこの技能を発動して相手の注意や攻撃を集めてくれている間に、中衛や後衛は自分たちの役割の遂行に専念できるのだから。
その為、盾役を務めるのなら半ば必須の技能である。
総合評価:B
武装技能を扱える武具の中で唯一の防具。
意外にも攻撃・防御・支援と全種類の随時発動型技能が揃っており──万能系は特殊な為、除外──どの職業が持つにも不便はしない。
パーティー全員が盾を装備、或いはスロットに設定しているという事も少なくなく、その利便性の高さが窺える。