職業解説：神官
後述の通り〝死者の蘇生〟は神官にしかできない為、基本職の中では珍しく熟練のパーティーにも属する事が多い職業となっています。
★神官 （後衛）
◆能力値
ＨＰ→Ｆ
ＭＰ→Ａ
ＡＴＫ→Ｅ
ＤＥＦ→Ｅ
ＩＮＴ→Ｅ
ＭＮＤ→Ｓ
ＳＰＤ→Ｂ
ＤＥＸ→Ｃ
ＬＵＫ→Ａ
●常時発動型技能
◎【神秘術：選別】
下述の【神秘術：回復】や武装技能による治癒の際、負傷度合に応じて自動的にＭＰ消費量を抑える事ができるようになる。
迷宮攻略は長期間に亘る事もある為、ＭＰの節約に直結するこの技能は神官にとっても属するパーティーのメンバーにとっても有益である。
●随時発動型技能
◎【神秘術：回復】
回復の魔術を行使する事ができる支援系技能。
傷の治癒のみならず、毒の中和や病の寛解も行える。
とはいえ結局は魔術である為、治療に関する正しい知識と精密な診断が不可欠であり、それらが不充分、或いは付け焼き刃の状態で行使しても大した回復効果は見込めない。
◎【神秘術：祝福】
聖なる祈りで自分や味方を祝福する支援系技能。
祝福という表現では曖昧な為、具体的に言うと〝息吹のダメージを半減する結界の展開〟、〝一定時間、持続的にＨＰを回復させる付与術〟、〝微量なＬＵＫの上昇〟などなど、いくつかの有用な効果が発生する技能。
１度に全ての効果を発揮させる事も、どれか１つや２つだけを発揮させる事もできる利便性の高さを誇る。
◎【神秘術：祓魔】
悪魔や悪霊を祓う事ができる万能系技能。
聖なる光の波動を放つ攻撃、聖なる光の柱で悪魔や悪霊の接近を封じる防御、聖なる光を自分や味方の武装に纏わせる支援など、使い道は多岐に渡る。
あらゆる技能の中でも稀少な悪魔に対する完全特効の技能。
◎【神秘術：蘇生】
文字通り死者を蘇らせる事ができる支援系技能。
全ての技能の中で唯一、死者の蘇生が可能な無二の技能。
ただし、この世界を生きる者たちは天界の支配者たる神より１度の蘇生しか許されていない為、２度目の死をなかった事にはできない。
とはいえ【神秘術：回復》と違い、こちらは知識らしい知識を必要としない為、適性さえ並以上にあれば失敗する事もなく蘇生が可能。
……逆に言うと、もし失敗したら２度目どころか１度目さえなかった事にはできなくなり、やり直しも効かなくなる。
総合評価：Ｂ
誰もが最初から選択可能な７つの基本職の１つ。
とにかく自分や味方を癒す事に特化した後衛職。
ＡＴＫやＩＮＴは当然のように低いが、そもそも神官が最前線に立って戦わなければならない時点で破綻しているのだから気にする必要はない。
また、ＨＰも転職士を除けば殆ど最底辺の数値であり、ＭＮＤはともかくＤＥＦは紙同然である為、仲間が護ってやらなければ竜化生物どころか人間の攻撃でさえ即座に戦闘不能となりかねない。
それでも総合評価が中々に高いのは、ひとえに〝死者の蘇生〟や〝悪魔への完全特効〟という絶対的な唯一性を有しているからである。
